🎪71」─2─フランス系スウェーデン王家。中立国の軍隊と武器輸出産業そしてノーベル賞。~No.201No.202 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 大陸王国では、他国の人間が高位王女と結婚すると自動的に王位継承権を得て国王に即位した。
 王女が恋して結婚する男には、出身国、出自(家柄・血筋)、王族・貴族・騎士、階級・身分、職業は関係なかった。
 王位継承権において、王統と血統は別物で無関係であった。
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 大陸の王家は開けていた為に、他国出身の身分低い浮浪者が一夜で国王に即位して王国を統治した。
 国王の正統性は、キリスト教会が授けていた。
 法律の正当性は、国王が自ら裁可した家法・憲法で認定された。
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 理想的平和主義の現代日本人には、世界史的な中立国、中立宣言、平和宣言、非武装平和都市宣言などを理解できない。
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 2016年11月3日号 週刊新潮「国際問題 鳥の目 虫の目 魚の目 宮家邦彦
 スウェーデン『高度福祉平和中立国家』の真実
 毎年、今頃になるとストックホルムに世界の注目が集まる。もちろん、お目当てはノーベル賞だが、平和賞だけはスウェーデンではなく、ノルウェーが授与するのは何故だろう。
 スウェーデンといえば、人権、中立、高負担・高福祉の平和国家というイメージが強いが、この国がNATO非加盟の武器輸出大国である理由は何だろう。
 ストックホルムに着いて驚くのは、この首都が島々から成ることと、ブダペストと同様、古い街並みが残っていることだ。当然である。スウェーデン最後の戦争は、1814年の対ナポレオン戦。つまり過去200年以上戦っていないのだが、一体、何故そんなことが可能なのか。
 まずは地政学から始めよう。スウェーデンスカンジナビア半島の東側に位置し、西側のノルウェーと長い国境線で結ばれる。北部でフィンランドと国境を接し、南部でデンマークに近接するスウェーデンバルト海の大国でもある。17世紀、フィンランドエストニアラトビアの一部はその支配下にあった。当時、バルト海スウェーデンの海だった。
 1809年、スウェーデンは12世紀から保持していたフィンランドをロシアに奪われた。ナポレオン戦争後はノルウェー連合王国を形成し、20世紀初頭の1905年まで維持した。ちなみに、ノーベル賞の創設は連合王国時代の1901年だから、ノルウェーが賞の一部を授与しても何ら不思議はないのだ。
 続いて、スウェーデン軍事産業について一言。この国が200年も平和だった理由の一つは、強力な軍隊の存在だ。人権保護や平和構築など良いイメージがあるが、同時に世界第11位の武器輸出国でもあり、小型で高速道路からも離着陸できるグリペン戦闘機など高性能兵器を開発、輸出する。驚くなかれ、日本の自衛隊スウェーデン製の無反動砲や潜水艦推進機関を使っている。ちなみにグリペン戦闘機を開発したのは、日本でも自動車で有名だったサーブ社だ。
 このスウェーデン軍が最近ロシアの動きを警戒し、バルト海沖に浮かぶゴットランド島に150名の部隊を常駐させた。19世紀以降、スウェーデンにとって最大の脅威はロシア・ソ連だったが、そのロシアが再びバルト海方面戻ってくると判断なのだろう。
 スウェーデンの対露戦略は実に見事だ。もちろん、一国ではロシアに太刀打ちできない。そこで北欧全体で考えた。スウェーデンフィンランドともNATO非加盟、EU加盟の国であり、フィンランドはユーロも導入している。逆に、ノルウェーNATO加盟だがEUは非加盟、ユーロも導入していない。この一見、バラバラの北欧3国が長期間平和を維持した最大の理由は、瞠目すべき戦略的分業に成功したからだ。
 具体的には、ロシアと直接国境を接するフィンランドに勇猛果敢な陸軍を、スウェーデンにあ強力な迎撃能力を誇る空軍を置き、ノルウェーNATOの援軍を受け入れる。これで北欧の平和と安全を守ってきたのだ。分業を可能とした理由は3国の同質性と地政学的共通利益もあろうが、より重要な点は『平和を守るために戦争の準備をする』という、彼らのごく当たり前の発想だ。……」
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 ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞である。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られる。
 経済学賞だけはノーベルの遺言にはなく、スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環として、ノーベルの死後70年後にあたる1968年に設立されたものであり、ノーベル財団は「ノーベル賞ではない」としているが、一般には「ノーベル賞の一部門」として扱われることが多い。
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 スウェーデン王国
 スカンディナヴィアには北ゲルマンの諸部族の小王国が乱立していた。
 スウェーデン王は、ヴァイキングの部族を起源とし、初期はデンマークノルウェーの君主を兼ねていた。
 カルマル同盟では、デンマークとの同君連合及びウップランド貴族のヴァーサ王朝を経てドイツ系の王朝に引き継がれた。
 ナポレオン戦争時代に、フランス人ジャン=バティスト・ベルナドット元帥が、デンマーク王女と結婚しカール14世ヨハンとして国王に即位した。
 女系継承を認めれば、スウェーデン王家はスウェーデン人ではなくフランス人となる。
 1980年 憲法改正により、王位継承は最長子相続制となった。
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 ヨーロッパの王侯貴族は例外なく血縁関係にあり、王侯貴族は他国の王位継承権を持ちっている。
 そして、王位継承は厳格なキリスト教教義に従って男系相続である。
 いまだかって女系相続による王侯貴族は存在せず、女系相続を採用した王国や王家は王朝は全て滅亡した。
 ヨーロッパの王位は、キリスト教会が絶対親の御名によって正統性の証を授けている。
 キリスト教会の戴冠式をえない国王は、認められない。
 国王であり元首は、俗世の憲法に従って即位しても、神聖な信仰を誓わなければ承認されない。
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 古今東西で、全ての王侯貴族は男系のみで女系は存在しない。
 キリスト教儒教と同様に、男系原理主義である。
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 反宗教無神論共産主義は、王権も教会の権威も完全否定している。 
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 第二次世界大戦の教訓から、中立政策と軽武装では祖国防衛は不可能であるとして、全ての政党・党派は独自の兵器体系と強力な軍隊を持つ事に賛成した。
 専守防衛を鉄壁にする為に、軍装備を旧式のローテク兵器から最新鋭のハイテク兵器にかえた。
 ハイテク兵器は高度な専門知識と熟練した技能が求められ為に、徴兵制による兵士では使いもにならないとして、2010年7月1日に徴兵制度は正式に廃止された。
 さらに、三軍に準じていた郷土防衛隊も廃止された。
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 高度な最新科学機術による軍需産業に力を入れる国家は先進国として富み栄える。
 大金を軍需製品開発に投じない国の産業は、衰退産業として消滅する。
 スウェーデンは国民1人当たりの武器輸出量は、イスラエルとロシアに次ぐ世界第3位であった。
 軍需産業の好景気が、国民生活を潤し、高福祉の平和国家を支えた。
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 軍事力を伴わない中立は、無意味であった。
 中立を保てるのは、強力な軍隊を保持した武装中立のみであった。
 反戦平和都市宣言も、不武装都市宣言も、無意味であった。
 日本の反戦平和団体が求める世界・社会は、地球上には存在しない。
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 立憲君主制国家・スウェーデン王国

 フランス系ベルナドッテ王朝(Bernadotte )は、1818年から現在まで続くスウェーデンの王朝である。ポンテコルヴォ王朝とも呼ばれる。
 スウェーデンホルシュタイン=ゴットルプ王朝のカール13世(在位:1809年 - 1918年)には世継ぎが生まれなかったため、スウェーデン国民議会は、当時ヨーロッパの覇権を握っていたナポレオン・ボナパルト配下の将軍ジャン=バティスト・ベルナドット(スウェーデン語名ベナドット)を王位後継者に推戴した。ベルナドットは南フランスのベアルン州ポー出身で兵卒として軍に入り士官へと昇進し、さらにフランス革命後の動乱の中でフランス元帥、ポンテコルヴォ大公にまで出世していた。ポンテコルヴォ王朝の名はこの時期の称号に由来する。

 国民
 詳細は「スウェーデン人」、「w:Swedes」、および「スウェーデンの人口統計」を参照
 民族構成(スウェーデン
 スウェーデン人 85%
 フィンランド人 5%
 その他 10%
 スウェーデンの人口推移(1961年-2008年)
 スウェーデンは一人の高齢者(65歳以上)を3.1人の生産世代(20-64歳)が支える少子高齢化社会であるが、しかし総人口は増え続けている。合計特殊出生率は1.94人であるが、一方で純移動率は6.75人と流入超過であり、出産ではなく移民によって人口が増加している。
 スウェーデン人(典: svenskar)とは、スウェーデン王国の国民、または、北欧スカンディナヴィア半島に分布するゲルマン民族の総称。

 移民問題
 カール16世グスタフ「私も移民の子孫ですよ」(シルヴィア王妃はドイツ生まれのブラジル育ちで、ドイツ人の父とブラジル人の母を両親に持つ)
 スウェーデンでは次世代先進国のモデルとして「高福祉高負担」の社会モデルが注目されていたが、その影には移民政策による歪みが拡大している。
 移民排斥を唱える右翼政党のスウェーデン民主党が、反移民の空気の広がりを追い風にして2010年9月のスウェーデン総選挙で初めて国政に進出し20議席を獲得した。党首のジミー・オーケソンは「わが国の移民政策は失敗だった」と述べ、スウェーデン社会にとけ込まない移民に対する不満が右派政党躍進の背後にあったとみられている。
 2013年5月中旬、警察による男性射殺事件に端を発した抗議暴動は瞬く間に拡大し、ストックホルム市内とその周辺では車や学校への放火が相次いだ。警察署や学校が襲撃され、22日には一晩で90件の火事が発生した。これに関連しラインフェルト首相は、移民の社会統合の失敗がストックホルムにある諸問題の一因であることを認めており、拡大し続ける移民問題のひずみにどう対処するのか、スウェーデンの今後の社会動向が注目されている。

 言語
 2009年7月からスウェーデン語 (svenska) が正式な公用語に制定された。そのほか、フィンランド語、メアンキエリ、ロマ語、サーミ語、イディッシュ語を話す者も少数いる。スウェーデン語は隣国のノルウェー語、デンマーク語と類縁関係にあり、スウェーデン語話者とノルウェー語話者は相互に意思疎通ができる会話程度は可能であると言われる。
 テレビ番組に米国製番組の字幕版が多いといった文化面の影響もあり、英国の方が近いにもかかわらず、英国英語でなくてアメリカ英語で話す人たちもいる。
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 スウェーデンにおける人類の痕跡は、紀元前1万年頃。
 紀元前3000年頃には農業を営み、青銅器を使用していた。
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 古王。
 ユングリング朝 975年頃〜1060年。
 ステンキル朝 1060年〜1125年。
 エストリズセン朝 1125年〜1130年。
 スヴェルケル朝及びエリク朝 1130年〜1160年。
 エストリズセン朝 1160年〜1161年。
 スヴェルケル朝及びエリク朝 1161年〜1250年。
 ビェルボ(フォルクング)朝 1250年〜1364年。
 メクレンブルク朝 1364年〜1389年。
 カルマル同盟 1389年〜1523年。
 現スウェーデン王国 
 ドイツ系ヴァーサ朝 1523年〜1654年。
 プファルツ朝 1654年〜1720年。
 ヘッセン朝 1720年〜1751年。
 ホルシュタイン=ゴットルプ朝 1751年〜1818年。
 フランス系ベルナドッテ朝 1818年〜
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 世界ランキング統計局
 SIPRIによると、武器輸出国の上位5ヶ国は、アメリカ(87億6,000万ドル)、ロシア(80億300万ドル)、中国(17億8,300万ドル)、ウクライナ(13億4,400万ドル)、ドイツ(11億9,300万ドル)。
 前年と比較すると、中国が4位から3位に、ウクライナは12位から4位に順位を上げている。
 特に中国の輸出額は近年右肩上がりで増加している。中国兵器の主な輸出先は、中国と関係が深いパキスタンミャンマーバングラデシュベネズエラなど。

 武器輸入国の上位5ヶ国は、インド(47億6,400万ドル)、中国(16億8,900万ドル)、アメリカ(12億9,700万ドル)、トルコ(12億6,900万ドル)、パキスタン(12億4,400万ドル)と、アメリカ以外はアジアの国が占めている。さらに上位10ヶ国にはアラブ首長国連邦や韓国、サウジアラビアも入るなど、アジア各国の存在が目立っている。

 一方、日本は武器輸出三原則の方針を踏襲しているため、武器輸出額は名目上ゼロとなっているが、輸入額では世界31位の2億3,900万ドル(約227億円)となっている。

 武器の輸出額 国別ランキング TOP30(2012年)

 順位:輸出国:輸出額(2012年):USドル(単位:100万ドル):日本円換算
($1 = ¥95)
 1,アメリカ:8,760:8,322億円 
 2,ロシア:8,003:7,603億円 
 3,中国:1,783:1,694億円 
 4,ウクライナ:1,344:1,277億円 
 5,ドイツ:1,193:1,133億円 
 6,フランス:1,139:1,083億円 
 7,イギリス:863:820億円 
 8,イタリア:847:805億円 
 9.オランダ:760:722億円 
 10,スペイン:720:684億円 
 11,イスラエル:533:506億円 
 12,スウェーデン:496:471億円 
 13,カナダ:276:262億円 
 14,スイス:210:200億円 
 15,韓国:183:174億円 
 16,ノルウェー:169:161億円 
 17,南アフリカ:145:138億円 
 18,ポーランド:140:133億円 
 19,ルーマニア:108:103億円 
 20,シンガポール:76:72億円 
 21、ニュージーランド:75:71億円 
 21,オーストラリア:75:71億円 
 23,フィンランド:62:59億円 
 24,トルコ:53:50億円 
 25.ブラジル:32:30億円 
 26,アイルランド:25:24億円 
 27、デンマーク:23:22億円 
 28,ベルギー:21:20億円 
 29,不明(Unknown country):16:15億円 
 30,ヨルダン:12:11億円 

 武器の輸入額 国別ランキング TOP40(2012年)

 順位:輸入国:輸入額(2012年):USドル(単位:100万ドル):日本円換算
($1 =¥95)
 1,インド:4,764:4,526億円 
 2,中国:1,689:1,605億円 
 3,アメリカ:1,297:1,232億円 
 4,トルコ:1,269:1,206億円 
 5,パキスタン:1,244:1,182億円 
 6,アラブ首長国連邦:1,094:1,039億円 
 7,韓国:1,078:1,024億円 
 8,サウジアラビア:923:877億円 
 9,オーストラリア:889:845億円 
 10,モロッコ:790:751億円 
 11,アルジェリア:650:618億円 
 12,ベネズエラ:643:611億円 
 13,シンガポール:627:600億円 
 14,ミャンマー:619:588億円 
 15,イギリス:598:568億円 
 16,アフガニスタン:576:547億円 
 17,イラク:415:394億円 
 18,台湾:412:391億円 
 19,ブラジル:410:390億円 
 20,イスラエル:387:368億円 
 21,ベトナム:364:346億円 
 22,シリア:376:357億円 
 23,ウガンダ:342:325億円 
 24,バングラデシュ:325:309億円 
 25,カタール:316:300億円 
 26,タイ:297:282億円 
 27,コロンビア:279:265億円 
 28,メキシコ:267:254億円 
 29,オランダ:260:247億円 
 30,スペイン:256:243億円 
 31,日本:239:227億円 
 32,スウェーデン:228:217億円 
 33,エジプト:226:215億円 
 34,イタリア:215:204億円 
 35,カナダ:188:179億円 
 35,インドネシア:188:179億円 
 37,ドイツ:183:174億円 
 38,ポーランド:182:173億円 
 39,ノルウェー:163:155億円 
 40,アゼルバイジャン:158:150億円 
 40,ヨルダン:158:150億円 
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