🐼2」─1─中国共産党のウイグル人大虐殺。ウイグル人の教化・徳化。~No.2 @ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
・正統派儒教における、少数民族の保護という大弾圧。
 漢族以外の少数民族を、人と思わず家畜の様に扱い、人としての尊厳を認めず殺害する。
 中国の国家予算では、治安維持費は軍事費を上回っている。
 国際世論が中国共産党政府に少数民族の権利保護を再三要求しても、中国共産党政府は開き直り嘘八百を並べて騙し人権を無視する。
 少数民族の土地を奪い、大量の漢族を移住させる。
 移民は、中国の領土拡大の古典的手法である。
 中国人の大量移民は、亡国のもとである。
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新疆ウイグル自治区は中国固有の領土である」
 新疆とは、「新しく占領した領土」という意味である。
 ウイグル人に対する、非人道的なジェノサイド。
 ウィグル人は、漢族ではなくトルコ系民族で、中央アジアに7億人が生活している。
 中国国内のウィグル人は、少数民族でも大陸規模から見れば大民族である。
 1946年から、新疆ウイグル自治区で46回の核実験を行い、人体実験のようにウイグル人数万人が死亡し、後遺症に苦しむウイグル人は数知れず。
 1950年 東トルキスタン政府は、中国人民解放軍(中国軍)に侵略されて滅亡した。
 中国共産党政府は、武装警察や中国軍特殊部隊に対して、疑わしいと思えばテロを防ぐ為に自己判断で発砲する権限を与えて射殺する事を命じた。
 中国人は、大量に移住して土地を奪い、半数以上になった所で全てを手に入れた。
 新疆ウィグル自治区の漢族の人口は、1949年当時では7%程度であったが、2013年には4割を超え、さらに増加している。
 中国人は、暴力を以て、ウィグル人から父祖伝来の土地や生業を奪い、民族の文化や伝統や宗教を破壊した。
 中国人は、中国から非中国を抹殺するべく、抵抗するウィグル人を無残に撃ち殺した。
 1955年 中国共産党政府は、新疆ウイグル自治区ウイグル人を監視する為に、漢族による準軍事組織・新疆生産建設兵団を設立して、大きな自由裁量権を与えた。
 後に、新疆生産建設兵団は250万人以上に膨れ上がり、ウィグルでの経済活動を支配し、利益の80%以上を所有した。
 2010年 イリハム・マハムティ(世界ウィグル会議副総裁)「自治区とは名目だけです。中国人の入植が進み、現在ウィグル人の人口は1,960万人に対し、漢民族は1,200万人。自治区政府職員の65%はウィグル人を雇う規定だったのに、有名無実化し、ウィグル人は僅か3%しかいません」
 「2000年代に入り、遂にウィグル語の使用が禁止された。ウィグル人の98〜99%はイスラム教徒ですが、モスクも閉鎖され、礼拝を禁じられた。コーランを持っているだけで拘束されるので、隠すしかない。宗教活動は、指導的立場にある人の自宅に、皆が夕食を摂るという口実で集まり、辛うじて続けている状態です。就職差別も激しく、中国人が優先される為、ウィグル人は大学を出ても、就職率は5%を切っている」
 中国は、手に入れたい土地に大量の移民を送り込み、地元住民より多くなった所で主導権を合法的に手に入れて支配した。
 中国共産党政府は、中国経済の為にチベットの地下資源を独占するべく、少数民族チベット人を根絶しようとしている。
 一部のウイグル人は、非人道的民族弾圧に抗議する為に過激な抵抗運動を始めた。
 中国共産党政府は、面子に賭けて反抗する者は断固たる処置で封じ込めようとしている。
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 2015年 中国共産党政府は、新疆ウィグル自治区発足60周年記念式典をウルムチで盛大に開催した。
 ウイグル解放という漢族化政策で、中国共産党政府は累計約百数十万人のウイグル人を虐殺し、民族のジェノサイドを進めている。
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 10月20日 産経ニュース「カーディル議長の東京会見は「妄言」 中国外務省 「中国の民族政策は世界で称賛されている」
 記者会見する世界ウイグル会議ラビア・カーディル議長=20日、東京都千代田区荻窪佳撮影)
 中国外務省の華春瑩報道官は20日の記者会見で、「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が中国当局によるウイグル族弾圧を非難したことについて「ほんの一部の人の妄言だ」と反論した。
 華氏は「中国にいるあなた方は中国の(少数)民族政策は世界で称賛されてしかるべきだと分かるはずだ」と主張した。
 中国当局は、ウイグル族の絡む事件で外国メディアの取材を厳しく規制しており、弾圧の実態は闇に包まれている。(共同)」
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 10月20日 産経ニュース「習政権、無人機で抗議のウイグル人を殺害 カーディル議長 「現在進行の人権侵害追及を」と国連批判
 会見する世界ウイグル会議ラビア・カーディル議長=20日、東京都千代田区荻窪佳撮影)
 中国から逃れた亡命ウイグル人の組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長(米国在住)は20日、都内の参院議員会館で会見し「習近平政権の下でウイグル人への弾圧が一段と激しくなっている」と訴えた。また国連に対し、「歴史的な問題は追及するのに、なぜ現在進行形の人権侵害は追及しないのか」と疑問を呈した。
 カーディル氏は、中国当局新疆ウイグル自治区で一般の宗教活動も非合法化するなど、取り締まりを強化していると指摘。ウイグル人の抗議活動に対しては、治安当局が無人機などによる攻撃で殺害していると非難した。また未婚女性を強制的に自治区外に移住させ、「民族浄化」を行っているとも主張した。
 カーディル氏は、イスラムスンニ派過激組織「イスラム国(IS)」と自治区内の一部勢力との関係を中国当局が示唆していることに関して「弾圧を正当化するためにIS問題を利用している」と強調。
 一方、8月にタイの首都バンコクで発生した爆弾テロ事件でウイグル人とみられる男が逮捕されたことについては「真相がわからないが、もしウイグル人の犯行なら激しく非難する」と語った。」
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 10月23日 産経ニュース「【世界ウイグル会議・カーディル議長】会見詳報「中国の弾圧は国家テロ」「国連はなぜ黙っているのか…」
 会見する世界ウイグル会議ラビア・カーディル議長=20日、東京都千代田区荻窪佳撮影)
 亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が20日に都内の参院議員会館で記者会見を開いた。カーディル議長の主な発言とやり取りは次の通り。
 《世界ウイグル会議は2004年に設立された。ノーベル平和賞候補にのぼる一方で、中国政府が「分離独立主義者」「テロリスト」と非難するカーディル氏。発言は全てウイグル語で行われ、同会議日本・東アジア全権代表のトゥール・ムハメット氏が通訳を務めた》
 「国連は大国のやることにはノータッチ」
 「習近平国家主席)が政権を取ったこの2年あまりはウイグルに対する弾圧が一段と激しくなっている。政権は弾圧を隠蔽しているが、まったく抵抗しない普通の農民や市民らを殺害している」
 「私は国連に驚いている。歴史的な問題を彼らは追及するが、現在行っている殺戮(さつりく)に対してはなぜ黙っているのか。なぜ現在進行形の問題については追及しないのか。大国のやっていることには何もタッチしないという態度なのか。中国当局ウイグルの資源を略奪し、その金を世界にばらまいて、民族浄化を正当化している」
 「今、彼らはウイグル人に対する銃殺の権限を末端の警察官に与えている。2001年の米中枢同時テロ以降、反テロを利用して無実のウイグル人を大量に逮捕し、テロ分子を処刑したという名目で人権侵害を行っている」
 《中国政府高官は今年3月、イスラムスンニ派過激組織「イスラム国(IS)」に、 「新疆の一部のテロ分子」が参加していると言及した》
 「世界各地からいろんな人が中東に(戦闘員として)渡航している。そのことで出身国がテロ国家とされることはない。正確な情報はわからないが、ウイグルからも何人かがそこに入り込んだ可能性がある。私たちウイグル人は2千万人の人口を持つ大きな民族だ。中国は弾圧を正当化するためにIS問題を利用しているだけだ。自分たちの人権を守る戦いは、決してISとは同じものではない」
 「私たちのすべての抵抗は、まったくテロとは無関係だ。中国当局ウイグル人を毎日殺し、無実の人を数万人単位で投獄している。これはどうしてテロといわれないのか。国際社会のテロに対する基準ははっきりされるべきだ。“国家テロ”によって抑圧されている民族の状況を考慮すべきだ。人権侵害を激しく受けている民族の抵抗をテロに結ぶ付けるのはとても理不尽なことだ」
 《カーディル氏は、未婚女性の強制移住によりウイグル民族の“浄化”が進められていると訴える》
 「私たちは長い歴史と独自の文化を持ち、人種的にも中国とまったく違う。私たちの美しい文化文明を中国はつぶしてきている」
 「中国当局はわれわれを浄化するひとつの手段として、未婚のウイグル人女性を就職の名目で中国本土に強制連行している。それを阻止しようとしたウイグル人たちはさまざまな名目で弾圧を受けている」
 「一方で中国政府は中国人を百万単位で(新疆ウイグル自治区に)移住させている。彼らは就職も資源開発も何をやっても自由だ」
 《企業家だったカーディル氏は、中国の国政諮問機関「全国政治協商会議」の委員在職中に中国指導部を批判して投獄。05年に釈放され、米国に移っている》
 「中国当局は最近、国際警察にラビアはテロリストだとアピールしているようだ。私はウイグル人に、平和的な手段に訴えることを呼びかけている」
 「無実の若者が刑務所にあふれている」
 《国家分裂罪で無期懲役が確定したウイグル族学者、イリハム・トフティ氏にも話は及んだ》
 「トフティ氏はウイグル人と中国人との平和共存を主張する大学の教授だ。そういう方でさえも投獄されて無期懲役となった。この件からも、ウイグル人がいかにひどい対応を受けているかわかると思う。何の罪もないウイグルの若者たちが中国の刑務所にあふれている」
 「私たちの街は中国の軍・警察であふれている。ウイグルにおける著しい人権侵害が日本でも話題になり、国会や日本政府もこの問題に関心を寄せることをお願いするため、今回日本を訪問した」
 《カーディル氏の約20分の発言に続き、質疑応答が行われた》
 −−日本政府へのお願いという話だが、政府の反応は
 「国会議員の方に私のお願いを伝えた。みなさんは真摯(しんし)に受け止め、国会の中でこの問題を議論し、対応するという約束をしてくれた。今後いい方向にいくのではないかと思っている」
 《記者会見前、参院議員会館ではカーディル氏らと国会議員との懇談が行われていた》
 −−国会議員との懇談ではどのような言葉を交わしたのか
 「議員の皆さんからは、外務省がウイグル問題をきちんと扱うべきではないかという意見があった。また『ラビアさんはウイグル民族の象徴的なリーダーであり、平和的な方向でウイグル問題を解決していく上では(チベット仏教の最高指導者)ダライ・ラマ法王と同じような役割を果たすのではないか』と大変高く評価していただいた。日本におけるウイグルの人権問題は、より広く深く扱われる条件が整ったのではと考えている」
 「最も犠牲者が多いのが習政権」
 −−現在投獄されているウイグル人の数は
 「中国の弾圧はすさまじく、公表されているデータの統計では(中華人民共和国成立後の)66年間で百数十万人の犠牲を出している。最も犠牲が多かった期間の一つが習近平政権の2年余りだ。1964年から始まった原爆実験の犠牲者も入れると莫大な数になる」
 《中国では自治区内で武装グループが警察署などを襲撃、鎮圧されたとの報道がしばしば流れるが、カーディル氏は異を唱える》
 「2014年7月にカシュガル地区ヤルカンド県でイスラム教のラマダン(断食月)明け直前に、12人の女性や子供たちがある家に集まり、夜のお祈りをささげていた。中国当局は宗教活動を非合法化して取り締まっており、ある村人がこれを密告。警察の特殊部隊が押し入り、その家の幼児からお年寄りまで殺害してしまった。役場に抗議にいった男性たちも殺害され、さらに広まった抗議活動に対しても無人機を使って相当な数を殺害した。ヤルカンドで殺害されたのは2千人以上といわれている」
 −−中国ではテロ対策を強化する「反テロ法」が審議され、近く成立する見通しだが
 「ウイグル人もテロに反対している。しかし中国の反テロ法は彼らの“国家テロ”を正当化するためだ。ウイグルの人権問題を直視し、その行為を阻止しなければ将来は国際社会も中国の脅威を受けることになる」
 オメル・カナット副議長「彼らは反テロ法によって、本来テロの範囲に入らない事柄もテロと定義し、合法的に、より広い範囲で激しく弾圧できる法律をつくろうとしている」
 −−8月にタイ・バンコクで起きた爆弾テロ事件で、ウイグル人とみられる人物が逮捕されたが
 「私たちは本当に真相がわからない。もしウイグル人がそれをやったのであればわれわれは激しく非難する。罪のない人たちが殺されることは痛ましい」
 −−タイ政府が亡命ウイグル人を中国に強制送還したことが事件の背景にあるとの見方もある
 「これまでは東南アジアを逃亡先に選んだことはなかったが、あまりにも弾圧が激しく、われわれとはつながりのない東南アジア諸国を亡命先として選んで逃げた。この2年間で1万人近いウイグル人が家財を手放し家族全員で逃げるという道を選んだ」
 「熱帯のジャングルの過酷な環境の中で逃亡生活をし、一部の人たちは現地の政府から投獄されるなどの悲劇も起きている。彼らは母国では犯罪を起こしたこともない普通の人たちだ。人身売買の組織に金を払って東南アジアに逃げたわけだが、大多数は外国語能力はゼロで、現地の言葉もわからないし国際情勢の知識もない。彼らの一部がタイの当局に投獄され、幼い子供たちが何人も死んだ」
 「行き場を失ったウイグル人が大量にさまよい、いろんな人たちが彼らをだましたり誘拐したりした。彼らの運命は犯罪集団に決められた。中国も外交力と経済力をつかってこの問題に介入し、ウイグル人を中国に強制送還させた」
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 11月2日 産経ニュース「【日々是世界】「習近平氏の赤絨毯はウイグル人の血で染まっている」 カーディル議長が悲痛な訴え
 21日、ロンドンの首相官邸近くで、中国の習近平国家主席の訪英に反対するウイグルチベットの支援者ら(ロイター)
 中国の習近平国家主席(62)による英国公式訪問とほぼ時を同じくして、中国から逃れた亡命ウイグル人の組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長(68)が来日し、習政権下でウイグル人への弾圧が強まっている現状を訴えた。英メディアは「英国が習主席のために敷いたレッドカーペットはウイグル人の血で染まっている」とのカーディル議長の言葉を報じた。
 来日した議長が英を指弾
 カーディル議長は10月13〜21日の日程で来日。自民党の国会議員らとの懇談に加え、精力的に記者会見や講演をこなした。英ロイター通信は19日に日本外国特派員協会で開かれた記者会見について報道。ジョージ・オズボーン財務相(44)が先月、中国・新疆ウイグル自治区を訪問した際に「英中の経済関係について強調したが、現地の問題についてはほとんど言及を避けた」と指摘した。
 また中国が新疆ウイグル自治区で活動しているとする「イスラム過激派」や「分離独立主義者」について、これまで明確な証拠が示されたことがないとする亡命ウイグル人や人権団体の主張を紹介。自治区が不安定なのはウイグルの文化や信仰への抑圧政策に対する不満が原因だとの訴えにも言及し、英国が習主席を「レッドカーペットで歓待」することへのカーディル議長の非難の言葉を伝えている。
 首相の内輪からも批判
 習主席に対する英国の「歓待」についてはデービッド・キャメロン首相(49)の内輪からも批判が出た。英紙ガーディアン(電子版)によると、キャメロン氏の戦略アドバイザーを務めたスティーブ・ヒルトン氏(46)は英BBCの番組に出演し、中国指導者への待遇に対して「1970年代に英国が国際通貨基金IMF)に救済されたとき以来の国家の恥だ」と批判。「実際のところ中国はイランやロシアと同程度の“ならず者国家”であり、中国に対して立ち向かうどころか、なぜおべっかを使うのか理解に苦しむ」と発言し、「われわれは中国に対してレッドカーペットを敷くのではなく、制裁を科すことを考慮すべきだ」と訴えた。
 一方、中国政府はカーディル氏ら亡命ウイグル人らに対して「テロリスト」「分離独立主義者」との批判を強めている。
 20日に都内の参院議員会館で国会議員らとの懇談後に記者会見したカーディル氏は「最近、中国当局は私を国際警察(国際刑事警察機構、ICPO)にアピールして私をテロリストだと申請しているようだ」と発言。最近イタリアを訪問した際にも、中国当局からイタリアに入国させないよう圧力があったことを明らかにした。
 「無人機で殺害」
 「数え切れないほどのウイグル人たちが、無人機やヘリコプターで中国の軍に殺害されている」
 「ウイグル人が抗議のために行動した際、中国当局無人機を出して不満を示した人たちをピンポイントで殺した」
 会見でカーディル氏は、中国がウイグル人に対して無人機を使った攻撃を行っていると繰り返し強調した。中国は軍用無人機の開発に力を入れており、偵察に運用しているとされる。会見で無人機攻撃の具体的な証拠は示されなかったが、中国軍が新疆ウイグル自治区で実際に無人攻撃機を運用しているのかどうかについて中国側は明らかにしていない。
 また、カーディル氏は中露と中央アジア4カ国で構成する「上海協力機構」について「中央アジアに居住するウイグル人への対応」が目的だと主張した。
 上海協力機構は1996年にはじまった「上海5(ファイブ)」とよばれる5カ国の会議にウズベキスタンを加えてつくられた機構で、元来は冷戦後の国境管理などについて協議するためにつくられたとされる。
 カーディル氏は「中央アジアには200万人近くのウイグル人が住んでいる。中国国内でウイグル人が弾圧されていることに彼らも不満を持っており、何らかの抵抗をすることは中国も認識している」と分析し、「中央アジア諸国を中に入れて、現地に住むウイグル人も自分たちが始末する対象に選んだ」と持論を述べた。(国際アナリスト EX)
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 2016年6月3日 産経ニュース「世界ウイグル会議議長が中国の弾圧を激白 「火炎放射器で殺害」「警察官にその場で射殺する権限」
 亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が2日、都内の参院議員会館で講演し、ウイグル人が置かれた悲惨な現状や中国政府による凄惨な弾圧を明らかにして、国際社会に支援を訴えた。
 カーディル氏は、中国政府による新疆ウイグル自治区の統治について「(当初)ウイグルにいる中国系の人口は2%でしかなかった。それが今では100万人単位で移住させ、『共生』というよりも民族が対立するようにあおっている」と批判した。
 さらに中国政府は、昨年秋のパリ同時多発テロなどの国際テロと関連付けてイスラム教徒であるウイグル人への弾圧を強めているとし、「私たちの宗教や文化、習慣が禁止されている」と述べた。同会議によると、中国政府は既にウイグル語の教育を禁止している。
 また、弾圧のひどさについてカーディル氏は「火炎放射器で殺害するなどすさまじく、ウイグル人は土地や家を売って難民となっている」と強調。「ちょっとしたトラブルや中国人とにらみ合いなどをしたら、その場で射殺する権限が現場の警察官に与えられている」とも指摘した。
 その上で、中国国外へ逃れたウイグル人の亡命先の一つであるタイでは、刑務所に収監されて中国への強制送還におびえているウイグル人の例も紹介し、「日本政府はタイ政府に働きかけてほしい」と支援を訴えた。
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