🏝236」─2─スペインの多様性。スペイン・カタルーニャ自治州の独立運動と失敗。~No.695   @    

カタルーニャの歴史と文化 (文庫クセジュ)

カタルーニャの歴史と文化 (文庫クセジュ)

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 プロフィールに、6つのブログを立ち上げる。 ↗ 
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 多数派スペイン人と少数派カタルーニャ人。
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 2017年10月2日 産経ニュース「【カタルーニャ住民投票】州首相「独立宣言辞さず」「賛成票90%」 負傷者800人超
 1日、スペイン北東部カタルーニャ自治州の分離独立を問う住民投票を終え、集まった人々=バルセロナ(ロイター=共同)
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州で独立の是非を問う住民投票は1日夜(日本時間2日未明)に締め切られ、開票作業に入った。州政府は開票率95%の段階で、90%が独立に賛成票を投じたと発表した。プチデモン州首相は州独立の宣言を辞さない姿勢を示した。
 プチデモン氏は同夜、投票締め切り後にテレビ演説し、「カタルーニャ市民は独立国家への権利を獲得した」と述べた。賛成多数の場合は48時間以内に州独立を宣言するとした公約を守る決意を表明したものだ。「投票結果は数日内に州議会に送付される」としたうえで、「欧州連合(EU)はもう傍観すべきではない」として、EUは州と中央政府との対立解消につとめるべきだと訴えた。
 この後、州政府は有権者534万人のうち、42%に相当する226万人が投票したと発表した。開票率95%の段階で、独立への賛成は90%、反対は7・9%だったとしている。
 一方、中央政府のラホイ首相は首都マドリードで演説し、「自決権をめぐる住民投票などなかった。民主的な共存に対抗する戦略でしかない」と断言した。投票は違憲であり、結果は認めないとの姿勢を改めて強調した。州政府に「先行きのない道のり」をとるべきではないと訴え、独立宣言への動きを牽制(けんせい)した。
 1日は2300カ所の投票所が設けられる予定だったが、州政府幹部はこのうち300カ所以上が警察によって閉鎖されたと述べた。中央政府は、閉鎖されたのは92カ所だったとしている。
 各地の投票所で警察と有権者が衝突し、州政府によると800人以上が負傷した。警察の突入を阻止するため有権者が集団で立ちはだかり、強制排除のためゴム弾や棍棒(こんぼう)が使用される騒ぎもあった。中央政府は警察の12人が負傷したと発表。警察の介入は「州政府の無責任な行為」への対応であり、正当なものだったと強調した。」
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 10月3日 産経ニュース「【カタルーニャ住民投票投票率4割…中央政府は正統性否定 野党は首相の対応まずさ批判
 1日、住民投票終了後にスペイン・バルセロナの広場に集まり、カタルーニャ旗を掲げる男性ら(ロイター)
 スペイン・カタルーニャ自治州住民投票投票率が4割にとどまり、同国中央政府のラホイ首相は結果を全面的に否定する構えだ。警察と有権者の衝突による負傷者は八百人を超えるなど混乱は拡大しており、スペインは大きな政治危機を迎えた。
 2日の開票発表後、州都バルセロナ中心部は独立支持者の歓声に沸いた。数万人が「自由」と書いた看板や黄と赤のカタルーニャ旗を振って喜びを表現した。
 1日の投票日には警察が抵抗した有権者棍棒でなぐったり、倒れた有権者の腕をつかんで引きずったりした様子が報じられ、プチデモン州首相は「ラホイ首相は国家の永遠の恥をさらした」と糾弾した。
 強硬姿勢で臨んだラホイ政権は下院で過半数を有していない。昨年秋の組閣では、野党・社会労働党の大半が首相信任投票を棄権するという「側面支援」を得て成立した。社労党のサンチェス書記長は1日の衝突について、「好ましくない対応だ」とラホイ政権を批判。社労党も含め、主要政党は独立自体には反対の姿勢だが、ラホイ首相の対応のまずさを攻撃し、政権を揺さぶると見られる。
 独立派の今後のシナリオは、欧州連合(EU)に中央政府との仲介を求め、「独立カタルーニャ」を国際的にアピールすること。プチデモン氏は2日の記者会見で「国際的な第三者機関による調停」を求めた。
 EUはこれまで「内政問題」として傍観していたが、周辺国で「流血の道に進むことを避けるべき」(仏紙リベラシオン論説)など懸念が広る中、欧州委員会の報道官は2日、「双方は速やかに対話をすべき」と訴えた。スペインの動きは英スコットランドやベルギーのフランドル地域など周辺国の分離独立の動きを刺激しかねず、EUが対応を迫られる可能性がある。(パリ 三井美奈)」
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 10月4日 産経ニュース「カタルーニャ自治州のプチデモン首相が独立宣言を今週末にも強行の方針 スペイン国王フェリペ6世は異例のテレビ演説で非難
 国民向けにテレビ演説するスペイン国王フェリペ6世=3日、マドリードスペイン王室提供・AP)
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立の是非をめぐる住民投票を受け、国王フェリペ6世は3日、テレビ演説を行い、投票を実施した州政府を「無責任な行為で経済や社会の安定を危機にさらした」と強く非難し、国家統合の維持を訴えた。一方、プチデモン州首相は同日、英BBC放送のインタビューで今週末にも独立宣言を行う姿勢を示した。
 国王は、州政府について「民主主義の原則を破り、カタルーニャ社会の調和と共存を乱し、分裂させている」と批判。州政府側は警察が抵抗する有権者に暴力をふるい、800人以上が負傷したとして中央政府を批判しているが、国王は警察の対応には言及しなかった。「憲法に基づく秩序を確立し、事態を正常化することが中央政府の責務だ」と訴え、中央政府のラホイ首相を擁護した。
 国王が、年末恒例の演説以外で、国民向けのテレビ演説を行うのは異例。同州の分離独立に対する強い危機感を示したものだ。国王は事実上、政治権限を持たないが、1981年に軍部がクーデターを画策した際、父の前国王フアン・カルロス1世がテレビ演説で法の順守を訴えて断念させたことから、民主主義の象徴と位置づけられている。
 プチデモン氏のインタビューは国王の演説後に放送された。在外投票分の集計は今週内に終わる見通しで、「今週末か来週明けには行動する」と明言。独立は「国家の不可分」を定めた憲法違反だという指摘に対しては、「維持できない現状にしがみつくべきではない。決定するのは住民だ」と反論した。
 同州では独立派の労働組合ゼネストを行った3日、警察の暴力に抗議するデモが各地で行われ、州都バルセロナの警察によると計70万人が参加した。」
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 10月8日 産経ニュース「【カタルーニャ州独立問題】反独立派がデモ ラホイ首相は「直轄統治」の非常手段辞さず
 カタロニア自治政府住民投票を強行したことに抗議する人々が集まっているのを喫茶店から眺める女性=8日、スペインのバルセロナ(AP)
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナで8日、州政府による独立宣言に反対するデモが行われた。中央政府のラホイ首相は7日、全国紙パイス(電子版)のインタビューで、独立阻止のため「どんな措置も排除しない」として同州の自治権剥奪も辞さない構えを示し、州政府への圧力を強めた。
 8日のデモは、1日の住民投票以来、独立反対派が行う最大規模の集会となった。住民投票で賛成が90%に達したのを受け、プチデモン州首相は10日に州議会で演説する予定。独立宣言を行うとの観測が高まる中、7日にはバルセロナで数千人が白い服装を身につけて、政治対話を求めるデモを実施。首都マドリードでは数万人が国旗を振って独立反対を訴えた。
 ラホイ氏のパイス紙での発言は、スペイン憲法155条が定める「非常措置」発動の可能性を示唆したもの。自治州が違法行為で国家に不利益を与えようとした場合、中央政府は「必要な措置」をとれると明記し、自治州に対する直轄統治を認めている。ラホイ氏は「(州政府が)独立宣言という脅しを続ければ、中央政府は決定を迫られる。極端な措置はとりたくない」と警告した。
 カタルーニャ紙バンガルディアによると、同州の経済団体代表は7日、プチデモン氏と会談し、独立宣言は「地元経済に打撃を与える」として、見送りを求めた。独立への懸念から州内の大手行が相次いで本社移転を発表したことで、預金引き出しや口座移転などの動きが出ていると説明したという。」
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 10月20日 産経ニュース「【カタルーニャ問題】州政府の孤立深まる EU、中央政府との仲介を否定
 会見するEUのトゥスク大統領=19日、ブリュッセル(ロイター)
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立問題で、欧州連合(EU)のトゥスク大統領は19日、EUがスペイン中央政府と州政府との仲介はしない方針を改めて表明した。ブリュッセルで行われたEU首脳会議の記者会見で述べた。
 トゥスク氏の発言は「独立はスペイン憲法違反」とする中央政府を支持し、同州に対する強硬措置を追認したものだ。プチデモン州首相は「独立問題はEUの民主主義に直結する」としてEUに繰り返し仲介を求めてきたが、国際的孤立を深めることになった。
 トゥスク氏は記者会見で、カタルーニャ独立問題について「状況を懸念している」としたが、あくまで内政問題だとして首脳会議の議題にはしないと述べた。
 ドイツのメルケル首相も19日、首脳会議を前に記者団に「中央政府の立場を支持する。憲法に基づく解決を探るよう望む」と発言。フランスのマクロン大統領は「(EU首脳は)スペインの統合に強いメッセージを送るべきだ」と訴えた。
 EU内では22日、イタリアのロンバルディア、ベネト両州で自治権拡大の是非を問う住民投票が行われる。地域の民意を問うのが狙いで、法的拘束力はないが、「反中央政府」を唱えるポピュリズム大衆迎合主義)政党が勢いづく可能性がある。EUのカタルーニャ州に対する厳しい態度は、独立問題がEU各国の地域主義を刺激しかねないとの懸念を反映している。
 一方、ロシア政府の発表によると、プーチン露大統領は19日、訪問先のソチで行われた会合で、「EUはカタルーニャで独立派を非難しているが、かつてはコソボ独立を支持した」と述べ、EUの「二重基準」を批判した。コソボが2008年、親露のセルビア共和国から一方的に独立を宣言した際、EU加盟国の多くが支持したことを皮肉を込めて振り返った。」
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 10月21日 産経ニュース「【カタルーニャ問題】自治権停止をスペイン政府が閣議決定 6カ月以内に州選挙へ
 19日、スペイン東部バルセロナで、カタルーニャ分離の象徴である「エステラーダ旗」をかざし、政治犯の釈放を求めるデモ参加者(ロイター)
 【パリ=三井美奈】スペインのラホイ首相は21日、独立の動きを見せる東部カタルーニャ自治州に対する自治権の一部停止に向けて、臨時閣議を開いた。憲法で定められた「非常手段」で、発動は今回が初めてとなる。ラホイ首相は閣議後、「中央政府が州政府の権限を担う」と述べ、6カ月以内に州議会選挙を行う意向を示した。
 ラホイ氏は、州独立の是非を問う1日の住民投票から3週間で、独立阻止のための実力行使に出た。自治権を限定的に停止して選挙を実施し、新たな州政府発足後に復活させる狙いとみられる。
 同州の自治権は警察や医療、交通など広範囲にわたる。中央政府は全面停止は避ける見込みだが、州内の独立派からの反発は避けられず、権限停止が長引けば大きな混乱を招きかねない。一方、カタルーニャ紙ペリオディコの世論調査では、同州で69%が問題解決の手段として、選挙実施を支持した。
 自治権停止は、憲法155条に基づくもの。州が憲法違反の行為に出た場合、中央政府が法を順守させるために「あらゆる手段」をとれると定めており、実施には国会上院の承認が必要となる。現在上院は、ラホイ氏の保守系与党・国民党が過半数を占める。上院は閣議決定を受けて、今月末に招集される予定だ。
 ラホイ氏は20日、「最大野党・社会労働党も同意した」と述べ、155条発動には広い支持があることを強調した。国王フェリペ6世は20日の演説で、「スペインは容認できない分離の動きに直面している。合法的に解決すべきだ」と述べ、ラホイ政権を支持した。
 プチデモン州首相が所属する独立派の政党連合は、複数の小政党で構成。2015年の州議会選では過半数に満たず、独立強硬派の左派「人民連合」の協力を得て政権を発足させた。
 同州では独立をめぐる混乱で、経済的影響が拡大する。全国紙パイスによると、約千社が同州からの法人登記や拠点移転を決めた。中央政府は16日、来年の国の経済成長率を2・6%から2・3%に下方修正すると発表した。」
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 10月27日 産経ニュース「カタルーニャ自治州が「独立宣言」を可決
 27日、スペイン・バルセロナで、カタルーニャ自治州議会の「公式の独立宣言」決議を喜ぶ人々(ロイター)
 【パリ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州議会は27日、州の「独立宣言」を賛成多数で可決した。中央政府は独立へ動く同州に対する自治権の一部停止を国会上院に求め、上院は同日、承認した。州と国の亀裂は決定的となった。
 「独立」決議案は、州議会の独立強硬派が27日に提出。「主権を持つカタルーニャ共和国」の成立をうたっている。採決に際して、中央政府のラホイ首相の保守系与党・国民党や野党・社会労働党など、独立反対派の州議会議員は議場を退席し、抗議を表明した。
 検察当局は、公式に「独立宣言」が採択されれば、プチデモン州首相や政権幹部を訴追すると警告していた。今後、逮捕される可能性もある。
 一方、ラホイ氏は27日、国会上院で演説し、「(州政府の)権力乱用からカタルーニャを救うための措置だ」と述べ、自治権停止の必要性を訴えた。上院の承認を経て、自治権が停止されれば、1978年に憲法が制定されて以来初めてとなった。自治権停止が公布されれば、プチデモン氏ら州政府幹部は失職する。ラホイ氏は6カ月以内に州議会選挙を行うと表明している。」
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 10月31日05:01 産経ニュース「【主張】カタルーニャ問題 欧州主権国家の分解防げ
 独立の是非を問うため10月1日に住民投票を強行したスペイン東部カタルーニャ自治州の州議会が、「独立宣言」を可決した。
 独立を認めない国側は、ラホイ首相が自治権の停止で対抗した。
 一連の動きを主導し、州首相を罷免されたプチデモン氏は、独立支持派に「民主的な抵抗」を呼びかけている。一方、州都バルセロナでは「宣言」に反対する人々のデモが行われた。
 国との対立が決定的になったばかりか、州内で住民が二分された状況である。決め手となる解決策は直ちに見つからないが、混乱を拡大させないことを最優先に各当事者は動くべきだ。
 カタルーニャ州は、スペイン経済の2割を占める。地域の停滞が与える影響は小さくない。日本企業も80社以上が進出している。混乱が長びくようなら、活動の継続は難しくなろう。
 そもそも、自治州が行った住民投票には法的根拠がなく、国が認めないのは当然といえる。9割が独立を支持したというが、投票率は4割にとどまっており、住民の総意とも言い難い。
 欧州連合(EU)のトゥスク大統領や、欧州諸国の首脳に、住民投票や独立宣言を支持する声はない。プチデモン氏が展望のないまま、行動に移した責任は重い。
 バルセロナはサッカーの強豪クラブでも知られる国際的に有名な都市である。カタルーニャの人々は独自の文化と言語を有し、誇りを持っている。それは世界も改めて知った。だが、周囲の懸念も構わず、独立に突き進むことで、理解は広がるだろうか。
 住民投票に治安部隊を投入し、大勢のけが人を出した国の対応も適切ではなかった。独立慎重派の反感さえ買ったことが、事態を複雑にした面もある。
 州議会は解散され、12月21日に選挙が行われる。どの勢力も拒まず、正常化へつなげてほしい。
 独立の動きの背景には、カタルーニャ州が稼いで国に納めた税金が、貧しい地域で使われることへの不満がある。富の偏在は、ユーロ危機以降にEU域内で表面化した問題とも重なっている。
 統合の深化には、国家の存在価値を低下させる効果がある。地域独立や自治権拡大の動きが、他の欧州諸国にあることにも、警戒を怠ってはなるまい。」
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 10月31日09:58 産経ニュース「【カタルーニャ問題】カタルーニャのプチデモン氏がベルギー入り 亡命の臆測も 解任閣僚も同行
 27日、スペイン・バルセロナで、カタルーニャ自治州議会の「公式の独立宣言」決議を喜ぶ人々(ロイター)
 スペイン北東部カタルーニャ自治州(州都バルセロナ)の独立問題で、州首相を解任されたプチデモン氏は30日、同国を予告なしに出国しベルギーを訪れた。欧州メディアに対し、同氏のベルギーの弁護士が同国入りを確認した。亡命の臆測も出ている。州閣僚を解任された数人も同行しているとされる。
 スペイン捜査当局は同日、プチデモン氏らに対する「反逆」容疑の捜査を開始。弁護士は現段階での亡命申請を否定したが、同氏の不在が続けば、中央政府が州の支配を強める可能性がある。
 英BBCテレビによると、プチデモン氏は陸路でフランスに抜けた後、空路ブリュッセル入り。同氏のベルギーの弁護士は、スペイン北部バスク自治州の分離独立を求める非合法組織「バスク祖国と自由」(ETA)メンバーがベルギーに逃れた際、スペインの引き渡し要請を阻んだ実績があるという。(共同)」
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 11月4日 産経ニュース「【カタルーニャ問題】プチデモン前州首相を国際指名手配 スペイン司法当局
 プチデモン前州首相=2日、バルセロナ(ロイター)
 【パリ=三井美奈】スペイン司法当局は3日、カタルーニャ自治州のプチデモン前州首相ら前幹部計5人の身柄拘束を求めて、国際指名手配した。欧州連合(EU)共通の令状を発行しており、プチデモン氏は滞在先のベルギーで拘束される可能性がある。
 スペイン検察はプチデモン氏ら政権幹部を反逆や扇動容疑で捜査中。ベルギー滞在中の同氏らを身柄拘束をするため、司法当局に国際指名手配を求めていた。同氏は10月末にベルギー入りし、司法当局による今月2日の出頭命令に応じなかった。
 3日に発行された令状は「欧州逮捕状」という形式。EU内の犯罪発生国が指名手配した場合、ほかの加盟国が身柄拘束できる制度だ。ベルギー検察は3日、ロイター通信に対し、スペインの令状発行を受け、対応を検討中だと述べた。
 ベルギーが「欧州逮捕状」を受けてプチデモン氏を身柄拘束した場合、60日以内にスペインへの送還が定められている。同氏は拘束されると判事の審問を受けることになる。3日、ベルギーのテレビで「ベルギー司法当局に協力する」と述べた。」
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 12月22日 産経ニュース「【カタルーニャ問題】カタルーニャ選挙 独立派、過半数確実 「共和国が王国を破った」逃亡中の前州首相が勝利宣言
 カタルーニャ自治州議会選の開票作業を行う職員=21日、スペイン・バルセロナ(ロイター)
 【バルセロナ=三井美奈】スペイン東部カタルーニャ自治州の州議会選(定数135)は21日の投票後、即日開票された。選挙管理団体の発表によると、独立派が議席過半数を獲得するのは確実。州の独立要求が再燃するのは必至で、スペインの混乱長期化は避けられなくなった。
 開票率99%の段階で、独立派3勢力の予想議席の合計は70。改選前(72議席)を下回ったが、過半数(68議席以上)を確保した。独立反対派の3党は、合計で57議席となる見込み。
 プチデモン前州首相は21日夜、逃亡先のベルギーで演説し、「カタルーニャ共和国が(スペイン)王国を破った」と勝利宣言した。中央政府のラホイ首相に対し、早急に州の自治権を復活させるよう求めた。
 政党別では、独立に反対する中道右派「シウダダノス」が37議席で第1党。プチデモン前州首相が率いる独立派「カタルーニャのための連合」は34議席で第2党となり、身柄拘束中のジュンケラス前州副首相の独立派「カタルーニャ共和左派(ERC)」が32議席で続いた。ラホイ首相の与党・国民党は3議席で、改選前(11議席)を大幅に下回った。
 今回の選挙は、州議会が10月27日に「独立宣言」を決議した後、ラホイ首相が州の自治権停止と同時に、州議会を解散して実施を宣言した。独立派の勢いをそぎ、自治権復活へ道筋をつける狙いがあった。ラホイ首相は、独立の是非を問う10月1日の住民投票違憲だと主張し、混乱の責任は住民投票を強行したプチデモン政権にあると訴えた。
 だが、住民投票に続き、有権者が再び「州独立」への支持を示したことで、ラホイ首相は苦しい立場に追い込まれた。
 一方、プチデモン前州首相は反逆容疑で指名手配されており、帰国すれば逮捕が避けられない。ラホイ首相は選挙前、「違法な政府は認めない」としており、独立派が方針を変えない限り、州の自治権は復活させない姿勢を示唆していた。法規によれば、新議会は1月下旬までに招集される。
 州議会選の投票率は約82%。2015年の前回選挙(約75%)を上回り、有権者の関心の高さを示した。」
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カタルーニャを知るための50章 (エリア・スタディーズ 126)

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カタルーニャを知る事典 (平凡社新書)

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