🐉41』─2─中国共産党とマルクス生誕200周年記念大会。〜No.109No.110No.111  *    


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   ・   ・   【東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博】・   
 反宗教無神論マルクス主義は、日本をロシアのように社会主義共産主義に塗り替えるべく天皇制度を廃絶しようと暗躍していた。
 戦前の日本は、国體・天皇制度を守る為に共産主義を弾圧した。
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 2018年5月14日 10:20 産経ニュース「【環球異見・マルクス生誕200年】ウェルト(ドイツ)「資本主義の活力を過小評価」
 北京の人民大会堂で開かれた「マルクス生誕200周年記念大会」=4日(AP)
 独紙ウェルトは4日付社説でマルクスを論じ、今の資本主義社会の発展を踏まえた上、「企業家精神と創造的な知力が相互作用した場合に生じる資本主義の活力を過小評価した」と批判的に分析した。信奉者はなお存在するが、デジタル化社会の労働問題など新たな課題への対処でも、マルクスは「支障」になるとし、「そろそろ静かに眠ってもらいたいものだ」とした。
 マルクスは労働者が窮乏し、革命が起こるなどと資本主義体制を批判した。だが、社説はドイツでは国民が当時よりはるかに裕福になり、医学の発達で平均寿命も倍増したと指摘。近年は中国も資本主義を取り入れ、「世界でこれほど中流層が生まれたのは史上初めて」とし、資本主義は「危機に次ぐ危機」を経験してきたが、「それを克服する能力を示した」と主張する。
 社説はマルクスについて「新たな経済秩序を生むときの陣痛だった」とし、旧ソ連や中国などを念頭に「20世紀の多くの暴君が『階級闘争』などの訴えを引き合いに出した」が、マルクス自身は「よりよい自由な将来のために何もしなかった」と断じた。
 同紙6日付解説記事は出生地の独トリーアに中国が寄贈したマルクス像をめぐる議論も取り上げ、中国が「国家が操る資本主義」で経済発展を遂げたことが、「ひどい話だが、マルクスにもよい点を見いだすことを容易にしている」との疑念も示した。
 一方、南ドイツ新聞の5日付社説はマルクスの理論について「今、再び重要になった」と強調した。グローバル化で企業が低コストの生産拠点を探す動きは「搾取」であり、アフリカ難民は「欧米や中国の経済政策」の影響で生まれた貧困による「抵抗の予兆」とした上、マルクスリーマン・ショックなど「世界金融危機も予測した」と指摘。冷戦終結とともに「階級闘争の歴史が終わったようにみえたが、実際には、その戦線が変化した」だけで、「マルクスの理論は今日の世界を解くカギだ」との見解を示している。(ベルリン 宮下日出男)」
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 5月14日 10:10 産経ニュース「【環球異見・マルクス生誕200年】国営ロシア新聞(ロシア)「レーニンは反露主義者を曲解した」
 北京の人民大会堂で開かれた「マルクス生誕200周年記念大会」=4日(AP)
 マルクスはロシアを徹底的に嫌悪し、ロシアで社会主義革命が起きる可能性はないと断じていた−。国営ロシア新聞は4日付の1面トップでこんな論文を掲載した。
 プーチン政権は、旧ソ連時代の第二次大戦勝利や工業化を高く評価する一方、1917年のロシア革命は罪悪視している。論文には、ロシア革命を主導したレーニンマルクスを“曲解”したのだと強調し、現政権の歴史観を裏打ちする狙いがある。
 「マルクスの教えは正しいがゆえに全能である」「マルクスエンゲルスは、ロシア革命とその世界的意義を確信していた」。論文筆者はレーニンの残したこうした言葉について、「レーニンは望ましいことを現実だと偽った」と指摘。「マルクスほどの憎悪でロシアのことを語る政治家は今日の欧米にもほとんどいない」と述べる。
 マルクスの著作では、ロシアが「世界の反動の砦」「自由な人類への脅威」「欧州の専制の脊椎」などと表現されている。マルクスはロシアを「軽蔑にのみ値する野蛮な国」と考え、「ロシアでプロレタリアート(労働者)革命が起きうるという考えすらなかった」と筆者は言う。
 論文によれば、マルクスは国々を「工業が発達し、革命が有望である国」と「プロレタリアートに権力奪取の可能性がない他の国」に二分していた。前者に属するのが英仏独米の各国であり、マルクスは特に「英国の拡張」を支持していた。
 英仏トルコとロシアが交戦したクリミア戦争(1853〜56年)をめぐっては、英国側を絶対的に支持し、「ロシアはアジアの境界へ追い払われればよい」とロシア封じ込めを提唱。ロシアを従順にするための「制裁」についても多くを論じ、「英市場から切り離されれば、ロシアは数カ月で重大なショックに見舞われる」と記した。
 レーニンは、現代の欧米に通じる“反露主義者”マルクスの革命論を移植し、災厄をもたらした。これが論文の言わんとしていることである。(モスクワ 遠藤良介)」
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 5月14日10:00 産経ニュース「【環球異見・マルクス生誕200年】人民日報(中国)「人類の最も偉大な思想家」
 北京の人民大会堂で開かれた「マルクス生誕200周年記念大会」=4日(AP)
 共産主義理論の祖として知られる哲学者、カール・マルクスの生誕から5日で200年を迎え、ゆかりの国の新聞では功罪を論じる記事が目立った。その思想に多大な影響を受けてきた中国とロシアでは、官製メディアが対照的な論評を展開。中国が称賛一色だったのに対し、逆に旧ソ連の流れをくむロシアは徹底的に酷評した。一方、出生地のドイツでは、否定と肯定が入り交じり、多彩な評価がなされた。
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 □人民日報(中国)
 ■人類の最も偉大な思想家
 中国共産党機関紙、人民日報は、マルクスの生誕日である5日付紙面で、「人類の最も偉大な思想家に敬意を表する」と題した社説を掲載。マルクス主義を高く評価するとともに、中国は必ず「現代中国のマルクス主義」「21世紀のマルクス主義」の新境地を切り開いていくだろうと主張した。
 中国は前日の4日に北京の人民大会堂で「マルクス生誕200周年記念大会」を開催し、習近平国家主席(党総書記)が演説するなど、党・国家を挙げてマルクスの業績をたたえている。
 人民日報の社説はマルクスについて、「崇高な理想」を胸に抱き「古い世界をひっくり返して、新しい世界を建設するために休むことなく戦った」と賛辞を贈った。そして、「人類社会の発展の法則を提示」したのがマルクス主義であり、「世界ばかりでなく、中国も大きく変えた」と称賛した。
 その背景にはまず、社会主義体制の中国におけるマルクス主義の位置づけの大きさがある。党規約や憲法には、毛沢東思想、トウ小平理論、重要思想「3つの代表」、科学的発展観習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想とともに、マルクス・レーニン主義が指針として盛り込まれている。
 だが、それだけではない。1月の党中央委員会第2回総会(2中総会)のコミュニケには、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想について「マルクス主義の中国化の成果」であり、「現代中国のマルクス主義、21世紀のマルクス主義である」と明記されている。
 社説でも、現代中国において「マルクス主義を発展させたのが、習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想だ」と強調、習氏の思想こそ「21世紀の中国のマルクス主義だ」と主張した。
 中国がマルクス生誕200周年を祝う理由がここにある。習氏の権威付けのためにほかならない。(北京 藤本欣也)」


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マルクス入門 (ちくま新書)

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新訳・共産党宣言 (マルクス主義原典ライブラリー)

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