💥47」─3─アイリス・チャン『ザ・レイプ・オブ・南京』。1997(平成9)年~No.181No.182 

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 2024年5月号 WiLL「リベラルバカが震えるトランプゴジラ 高山正之
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 米国は常に正しい?
 とにかく米国の素顔を書くと、すさまじい風当たりがあることは確かだ。アイリス・チャン中共の対日戦争護持委員会に頼まれて南京大虐殺があったと書いたら『ニューヨーク・タイムズ』から絶賛され、最有力の若手歴史家にされた。で、2作目に黒人奴隷の代わりに米国に運び込まれた中国人苦力(クーリー)たちが用済みになったあと、白人たちに虐殺されていった歴史を繙(ひもと)いた。途端に罵声が浴びせられ、ついに自殺に追い込まれた。
 彼女は名誉挽回にバターン死の行進を書くように米国人に勧められた。またいい評価を取れるからと。それで調べたらバターン死の行進は米国人のつくり物で調べれば調べるほど、日本軍の扱いが正しかった。それを捻じ曲げて書くのは良心が許さない。それで拳銃自殺した。
 だから日本人特派員もメインストリームメディアが書いたもの以外は書けないし、書いてはいけないと思っている。
 原爆開発を推進したフランクリン・デラノ・ルーズベルトや、原爆を落としたトルーマンに対しても事実を言わない。米国が落としたとも言わない。
 アイリス・チャンになりたくなければ米国人の嫌がることは書いてはいけない。そして米国人はいい人だと思いこむ。
 しかも戦後は、新聞記者の多くがフルブライト奨学金を通じて米国に留学し、そこで米国は『日本のベストフレンドだ』と刷り込まれ、『あなた方が日米の友好の架け橋になる』と吹き込まれている。しかもフルブライト奨学金は、新聞記者に限って制限が一切ない。
 僕はフルブライト奨学金で留学した経験はないけれど、ロスアンゼルスに派遣されたときも国務省から誘いがあった。確かに米国人はフレンドリーで、実に気さくな態度で接してくれた。だが、それによって新聞記者が常に米国は正しいという内村鑑三的な発想にとらわれ、米国を理想化するのはどうなのか。もっと言えば、米国が悪いことをするという発想がそもそもない。
 むしろ米国の情報機関の手先のような情報発信ばかりをする。米国が描いたような構図に沿って、寸分違わず、むしろ米国の期待する以上に日本人は米国に奉仕する。ワシントンDCについてプレスクラブを通じて発表されるデータと『ニューヨーク・タイムズ』と『ワシントン・ポスト』を情報源にしていればいい。
 決して米国、あるいは民主党の悪口を書いてはならない。日本人読者のためでも真実のためでもない。自分のためなのだ。
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 ウィキペディア
 アイリス・チャン(英語: Iris Shun-Ru Chang, 中国語: 張純如、1968年3月28日 - 2004年11月9日)は、中国系アメリカ人のジャーナリスト・政治活動家・作家。
 著作
 チャンは生涯に3つの作品を著した。
 『スレッド・オブ・ザ・シルクワーム』(1995年)
 原題:『Thread of the Silkworm』
 1950年代の「マッカーシズム赤狩り)」における中国人科学者・銭学森についてのものであった。銭は長年アメリカ軍に協力したが、米政府に軍事機密持ち出しの嫌疑により逮捕された後中国に強制送還された。後にシルクワームミサイルの開発に関わり、「中国ミサイルの父」と呼ばれることとなる。
 『ザ・レイプ・オブ・南京』(1997年11月)
 詳細は「ザ・レイプ・オブ・南京」を参照
 原題:『The Rape of Nanking: The Forgotten Holocaust of World War II』Basic Books
 日中戦争支那事変)において発生したとされる「南京大虐殺」について書かれたものである。ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに10週間掲載され、スティーヴン・アンブローズは「最高の若手歴史家」であると絶賛した。
 オリバー・オーガストは、日本では藤岡信勝らが翻訳の出版を妨害したと主張し、チャンのスタッフは、チャンに対する日本からの圧力は耐え難いものであったとし、チャンは生命の危険を感じていたため日本への旅行を怖がっていたと主張した。また、オリバー・オーガストは「アイリス・チャン最後のレイプオブ南京の被害者か?」というタイムズ記事で、チャンにとって日本からの攻撃はたわいもないものであった。なぜならチャンには世界中の中国人と面会してそれよりも恐ろしい日本軍の行為、「慰安所」に女性を閉じ込めたり、満州では神経ガス実験などの話を聞いていたからだと主張した。
 北村稔は、チャンが、日本では南京事件の研究者は職や生命を失う危険がつきまとい、「安全を危惧する中国政府は自国の研究者たちの日本訪問を滅多に許さない」と本書で主張していることについて、日本では事件について自由に様々な研究が行われ、多くの関連著作が刊行されていると反論し、「為にする虚偽の記述」と批判している。
 一方、スタンフォード大学歴史学教授のデビッド・ケネディが批判したほか、ジャーナリストのティモシー・M・ケリーは「不注意による間違い」「まったくのでたらめ」「歴史に関する不正確」「恥知らずの盗用」の4項目に分けて分析し、デビッド・バーガミニの「天皇の陰謀」からの盗用があると批判している。
 『ザ・チャイニーズ・イン・アメリカ』(2003年)
 原題:『The Chinese in America』
 アメリカにおける中国人移民の歴史について物語風に記述し、19世紀半ば以来の中国からアメリカへの移民と、多数の殺害事件や暴力事件を含む、彼らへの偏見と差別などの中国系アメリカ人に対する迫害を告発している。アメリカではニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに数ヶ月間掲載された。一方で、「歴史的証拠の裏付けが欠如した、軽薄な中華思想ロマン主義に陥った駄作」と評するメディアもあり、スーザン・ジェイクスが「チャンによる金切り声の説教」「過度に空想小説的な旅行ガイド」「民族主義的な中国本土の教科書」と批判するなど、前作『ザ・レイプ・オブ・南京』ほどの評価は得られなかった。『The Chinese in America』 第1章には「中国の真の偉大さはその大きさや広がりにあるのではなくその年月(つまり、連綿と続く文明と、損なわれることの無い慣例および伝統の5千年間)にある。多くの歴史家によれば、中国国家は地球上でもっとも古い、機能する組織体である」との記述がある。
 病気と「自殺」
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