☭89』─1─ロシア「領土割譲」に禁錮10年。北方領土4島返還は絶望となる。~No.173No.174No.175 

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 2020年12月4日 産経新聞「露「領土割譲」に禁錮10年 北方領土交渉に悪影響
 ロシアのプーチン大統領(AP=共同)
 【モスクワ=小野田雄一】ロシア上院は4日までに、自国領土の割譲につながる行為を禁止した改正憲法の施行を受け、違反者に最大10年の禁錮刑を科すとする刑法改正案など、一連の関連法案を賛成多数で可決した。イタル・タス通信が伝えた。各法案は既に露下院を通過しており、プーチン露大統領の署名を経て成立し、近く施行される。
 今年7月に施行されたロシアの改正憲法では、領土割譲や割譲を呼びかける行為を禁じる条文が新設された。これを受け、露議会が対応する刑法改正案などを審議していた。改正憲法、刑法改正案とも「隣国との国境画定作業は除く」との例外規定を設けているものの、北方領土交渉への悪影響は避けられない。」
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 12月7日 産経新聞「【主張】北方領土の要塞化 共同経済活動を中止せよ
 ロシアが北方領土択捉島に高性能の地対空ミサイルシステム「S300V4」を配備した。不法占拠する北方領土を軍事要塞化しようとの動きであり、断じて容認することはできない。
 プーチン露政権に北方領土交渉を進めるつもりがないことは明白で、菅義偉政権は対露姿勢を根本から見直すべきである。
 ロシアが配備したS300V4は航空機や弾道ミサイルの迎撃能力を持ち、最大射程は400キロとされる。北海道東部の上空も射程内に収めることになる。
 ロシアは2016年、地対艦ミサイル「バスチオン」を択捉島に、「バル」を国後島に配備し、対艦戦力を向上させた。択捉島に18年から新鋭戦闘機「スホイ35」を常駐させているのに続き、S300V4の配備で対空能力を強化する狙いだ。
 プーチン政権が軍備増強を急ぐのは、北方領土の軍事的価値をますます重視しているためだ。北方領土オホーツク海の出入り口にあたり、冬でも凍らない海峡を擁していることが大きい。
 オホーツク海では米国本土を射程に入れる弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)が常時活動しており、対米関係の悪化を背景に海峡を握っておく重要性が増している。海峡が、発展の見込まれる北極海航路へ出るルートにあたるという事情もある。
 むろん北方四島は日本固有の領土であり、ロシアの身勝手な論理は通用しない。加藤勝信官房長官はS300V4配備について「わが国の立場と相いれず、受け入れられない」と述べた。日本政府が外交ルートでロシアに抗議したのは当然で、それで済まされるべき話ではない。
 安倍晋三前政権は、ロシアとの経済協力を領土問題解決につなげる対露方針をとった。北方領土での共同経済活動に関する協議も進めた。こうした取り組みは何ら成果を生まず、逆にロシアを増長させるだけだった。
 ロシアが不法な軍事要塞化を進める島々で共同経済活動とは悪い冗談であり、北方領土の返還につながらないのは明らかだ。共同経済活動の協議は中止し、軍備増強は日露関係を悪化させるだけだと認識させねばならない。
 ロシアに訴えるべきは、北方四島の返還こそが日露の経済協力に道を開くということである。」
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 江戸時代から日本領であった北方領土4島が、ソ連共産主義者に奪われ、ロシアから取り返せなかったのは、全ての日本国民の責任である。
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 徳川幕府や東北諸藩は、蝦夷地や北方領土を戦争をしてまで守る為に派兵した。
 身分が低く貧しい下級武士や庶民ほど危機意識が強く、ロシアの侵略から神国日本を守る為に攘夷運動を始めた。 
 吉田松陰宮部鼎蔵ら過激な尊皇攘夷派・熱狂的勤皇の志士・敬虔な天皇主義派らは、来る母国防衛戦争の下調べとして東北へと向かった。
 ロシアとの戦争で命を落としても、誰も苦に思わず、むしろ戦争で死ぬ事こそ本望と覚悟していた。
 その時、アイヌ人は味方か敵か。
 味方なら、戦友として共に命を捨てて戦ってくれるのか。
 敵なら、ロシアに協力して日本を攻撃してくるのか。
 当時の世界情勢から中立派ありえない。
 ロシアは、邪魔な千島アイヌ人を強制移住させて地上から消し去った。
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