☭81』─1─モスクワ国際関係大学部長・ストレリツォフ氏「日露に本質的差異、領土交渉は困難」。~No.158 

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 日本の近代化・軍国化は、江戸時代後期にロシアが蝦夷地・北方領土4島に侵略してきたからである。
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 ロシアの日本に対する砲艦外交
 ロシア軍艦は、蝦夷地・北方領土4島で海賊行動を行い、略奪と暴行を行い、日本人を死傷させた。
 文化露寇事件(北辺紛争・フヴォストフ事件)。
 日本の陰暦……文化4年4月23日〜文化4年5月1日。
 西洋の太陽暦…1807年5月30日〜1807年6月6日。
 徳川幕府は、蝦夷地・北方領土4島を防衛する為に約4,000人の武士を配置した。
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 尊王攘夷の夷狄とは、東のアメリカや南のイギリスではなく北のロシアであった。
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 1785年4月27日 田沼意次は、ロシアとの交易を開く為に探検隊を蝦夷地へ派遣した。
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 2020年2月0日 産経新聞「「日露に本質的差異、領土交渉は困難」 モスクワ国際関係大学部長・ストレリツォフ氏
 モスクワ国際関係大のストレリツォフ東洋学部長(小野田雄一撮影)
 安倍晋三首相が意欲を見せるロシアとの北方領土交渉について、モスクワ国際関係大のドミトリー・ストレリツォフ東洋学部長がインタビューに応じた。安倍首相はプーチン露大統領の招待に応じ、5月9日にモスクワで予定される第二次大戦の対ドイツ戦勝75年式典に出席して首脳会談を行う方向だ。ストレリツォフ氏はしかし、大戦をめぐる日露の認識には「根本的差異」があり、交渉の進展は難しいと話す。発言要旨は次の通り。(モスクワ 小野田雄一)
 日本とロシアの平和条約交渉で明白な進展が見られないのは、平和条約を締結する目的が両国で本質的に異なっているためだ。
 日本にとって「北方領土問題」は国家の威信に関わる課題であり、その解決は、軍国主義負の遺産を克服して“普通の国”の地位を取り戻すことと結びついている。一方のロシアは、自身のアイデンティティーを(第二次世界大戦の)戦勝国という偉大さの中に見いだそうとしている。だからこそロシアは、南クリール諸島(北方領土のロシア側呼称)の帰属の移転を含めた第二次大戦の結果を無条件で承認するよう日本に求めているのだ。
 日本にとっての重要なことが第二次大戦中に失ったものを取り戻すことであるならば、ロシアにとってのそれは(第二次大戦の結果を)法的に基礎付けることだ。まさにこのことにより、プーチン氏の「無条件で平和条約を結び、国境画定の問題はその後で解決しよう」という提案を説明することができる。
 ロシアは「平和条約締結後にソ連は歯舞(はぼまい)群島と色丹(しこたん)島を日本に引き渡す」と定めた1956年の日ソ共同宣言により、第二次大戦に関して未解決だった問題は解決されたと考えている。
 ソ連と後継国のロシアは「島を引き渡すための必須要件は友好や相互信頼関係の構築であり、それがないまま平和条約を結んでも無意味だ」という立場だ。しかし日本は、ロシアを敵対国とする米国と安全保障上の協力を強化し、米軍に基地用地を提供している。ロシアは「島を引き渡せる条件が満たされていない」と考えている。こうした状況のために、両国の指導者が平和条約を結ぶ必要性に言及していながらも、交渉は空転を続けているのだ。
 両国の交渉では、いかなる本質的な前進も期待することができないだろう。両国の世論はともに妥協に否定的だ。安倍氏という成功した指導者であっても、「固有の領土の返還」という主張を捨て去ることは、政治的な自殺を意味する。
 一方のロシアも、日本への領土の引き渡しに同意するかは疑わしい。国内政治上の損失が、得られる利益をはるかに上回るためだ。
 象徴的な行動を好むプーチン氏は、日本と平和条約を結んで歴史に名を残そうと考えているかもしれない。第二次大戦から75年となる今年に平和条約が結ばれれば美しいだろう。しかし、私の見解では、これらのことを考慮しても、平和条約交渉を停滞から救い出すことは不可能だ。両国の基本的な立場が本質的に異なっている以上、プーチン氏と安倍氏という権威を持つ指導者であっても、それを調和させることはできない。
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ドミトリー・ストレリツォフ氏 ロシアを代表する日本学者の一人。専門は政治学モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学で歴史学と日本語学を専攻。ソ連科学アカデミー東洋学研究所修了。歴史学博士。56歳。」
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 ソ連軍は、国際法で正式に締結していた日ソ中立条約を破って、満州帝国と日本領の南樺太・千島列島・北方領土4島を攻め、フランクリン・ルーズベルト大統領とのヤルタ東方密約にし従って北海道東半分を強奪するべく侵略した。
 ロシア人共産主義者と中国人暴徒・朝鮮人独立派は、満州南樺太などで逃げ惑う数十万人の日本人避難者(主に女性や子供)を大虐殺した。
 ソ連軍は、北海道を奪えなかったが北方領土4島を不法占領した。
 ソ連・ロシア人共産主義者は、国際法における罪の意識はないし、人としての恥というものも持っていない。
 何としても、日本は北方領土4島全てを取り返す歴史的使命がある。
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 日本軍・軍国日本は、シベリア出兵で赤軍・ロシア人共産主義者と戦ったが、同時にポーランド人戦争孤児765人やロシア人戦災児童約800人を犠牲者を出しながら助けた。
 日本人は、日本近海で発生した幾つもの海難事故で荒海に投げ出されたロシア人遭難者達を助けていた。
 ロシア人は、助けても感謝しないし、お礼の一言もない。
 つまり、日本人は悪い事もしたが良い事もした。
 だが、ロシア人は悪い事しかしていない。
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