🗽13」─1─英米戦争。ワーテルローの戦い。モンロー・ドクトリン。1812年。~No.49No.50No.51 

戦争と平和 [DVD]

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  • 発売日: 2003/07/11
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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。  
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 1812年 英米戦争。
 アメリカは、イギリスがフランスと戦っている隙を突いて英領カナダを侵略し米英戦争の勃発である
 6月 ロシア・アメリカ会社は、ラッコを見境なく乱獲して減少した為に、新たなラッコを求めてサンフランシスコの北にあるフォート・ロスに砦を築いた。
 1814年 イギリス軍は、ワシントンを攻撃して大統領公邸を焼き討ちした。
 アメリカ軍は、連戦連敗で敗色が濃かった。
 公邸は白いペンキで塗られて、これ以降、ホワイト・ハウスと呼ばれた。
 9月 アメリカ合衆国国歌『星条旗
 詩人・弁護士のフランシス・スコット・キーが「マクヘンリー砦の防衛」という詩を書きそれが歌詞となった。
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 世界の国家に軍歌・戦争高揚歌・愛国歌が採用されている例が多い。
 その中で、日本の国歌「君が代」は世界の常識からすると異質な歌である。
 君が代が嫌いな日本人は、気持ちよく謳い上げる欧米諸国の国歌が好きである。
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 ハーバート・フーヴァー大統領が、1931年3月3日にキー作詞の「星条旗」を国歌として正式に採用した。
 1
おお、見えるだろうか、
夜明けの薄明かりの中
我々は誇り高く声高に叫ぶ
危難の中、城壁の上に
雄々しくひるがえる
太き縞に輝く星々を我々は目にした

砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中
我等の旗は夜通し翻っていた
ああ、星条旗はまだたなびいているか?
自由の地 勇者の故郷の上に
 2
濃い霧の岸辺にかすかに見える
恐れおののき息をひそめる敵の軍勢が
切り立つ崖の向こうで
気まぐれに吹く微風に見え隠れする

朝日を受け栄光に満ちて輝きはためく
星条旗よ、長きに渡り翻らん
自由の地 勇者の故郷の上に
 3
戦争による破壊と混乱を
自慢げに断言した奴等は何処へ
家も国もこれ以上我々を見捨てはしない
彼等の邪悪な足跡は
彼等自らの血であがなわれたのだ

敗走の恐怖と死の闇の前では
どんな慰めも傭兵や奴隷達の救いたりえず
勝利の歓喜の中、星条旗は翻る
自由の地 勇者の故郷の上に
 4
愛する者を戦争の荒廃から
絶えず守り続ける国民であれ
天に救われた土地が
勝利と平和で祝福されんことを願わん
国家を創造し守りたもうた力を讃えよ

肝に銘せよ 我々の大義とモットーは
「我等の信頼は神の中に有る」ということを
勝利の歓喜の中、星条旗は翻る
自由の地 勇者の故郷の上に
   ・   ・   ・   
 アメリカの歴史観とは、プロテスタント的な神聖な使命を実践する「キリスト教文明と非キリスト教野蛮の対決」で、アメリカの戦争は二元論的に「正義と悪の殲滅戦争」である。
 アメリカは正義であり、敵対する者は如何なる理由に関係なく悪とされた。
 アメリカが掲げた理想が、自由と民主主義、人権思想である。
 だが、それを保証されるのはキリスト教白人のみである。
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 1815年 アメリカとイギリスは、講和条約を締結した。
 アンドリュー・ジャクソンは、和議が成立して油断しているイギリス軍を攻撃して大勝利を収める。
 アメリカ軍がニューオーリンズの戦いで勝利して終結した。
 国家の利害で両国は戦争していたが、海運力の弱いアメリカは欧州貿易ではイギリスの船舶輸送に大きく依存していた。
 さらに、未熟な金融能力しかなかった為に、輸出業者は決済をロンドン金融市場の手形に依存していた。
 イギリスの金融資本は、ドイツのユダヤ人財閥と共同でアメリカの為替市場を支配する為にニューヨークに支店を起き、アメリカの鉄鋼、石油、鉄道といった基幹産業に莫大な資本を投資した。
 こうして、イギリス及びドイツからアメリカに多くの投資銀行家が進出し、確固たる地位を築いた。
 産業が発展して国力が強化されるや、アメリカ人による欧州資本による支配に対して反発が強くなった。 欧州の国際金融資本は、不満をかわす為に最終決定権を保持しながら、アメリカ人に営業権を任せて表舞台から身を引いた。  
 世界の金融と流通は、イギリスとドイツ両国のユダヤ人財閥一族によって支配された。
 セシル・ローズ「世界を通してイギリスの支配を拡大し、移民や、植民地化によりエネルギー、労働、企業という手段で大英帝国の植民地化を推し進める事が重要である。ここにアメリカ合衆国を完全に支配する事が大英帝国にとって不可欠の事業である」
 アメリカが、イギリスの協力を得て中国でのアヘンと中国人クーリーによる貿易で資産を増やして金融力を身に付け、アジア進出に乗り出すのは20世紀に入ってからである。
 アメリカが、イギリスの協力を得て中国でのアヘンと中国人クーリーによる貿易で資産を増やして金融力を身に付け、アジア進出に乗り出すのは20世紀に入ってからである。
 セシル・ローズ「世界を通してイギリスの支配を拡大し、移民や、植民地化によりエネルギー、労働、企業という手段で大英帝国の植民地化を推し進める事が重要である。ここにアメリカ合衆国を完全に支配する事が大英帝国にとって不可欠の事業である」
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 1815年6月18日 ワーテルローの戦いは、一人の天才と優秀な人材を集めた組織の戦いであった。
 プロイセン軍は、ナポレオンが率いるフランス軍に負けていたが、ナポレオンのいないフランス軍に勝っていた。
 ナポレオンのような何でもこなせる天才的な指導者は、所詮一人である。
 一人の行動には、自ずと限界がある。
 プロイセンは、奇跡的な一人の天才的指導者が現れるのを期待せず、組織の総合力を上げる為に優秀な頭脳を持った参謀と有能な統率力を持った将校団を育成した。
 ナポレオンは、プロイセンの組織に敗北した。
 フランス帝国 ナポレオン・ボナパルト皇帝。
 イギリス王国 ウェリントン公アーサー・ウェルズリー元帥。
 プロイセン王国 ゲプハルト・レベレヒト・フォン・ブリュッヘル元帥。
 オランダ王国
 フランス軍 7万2,000人
 英蘭軍 6万8,000人。プロイセン軍 5万人。
 損害
 死傷者・捕虜 フランス軍 4万人。
 死傷者・行方不明 英蘭軍 2万7,000人。プロイセン軍 7,000人。
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 9月26日 神聖同盟ウィキペディア神聖同盟」のその他の用法については「神聖同盟 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
神聖同盟(しんせいどうめい、露: Священный союз、独: Heilige Allianz、英: Holy Alliance)は、ロシア皇帝アレクサンドル1世の提唱で1815年9月26日に結成された同盟。ウィーン体制下における君主間の盟約であり、具体的な政治的・外交的拘束があったわけではない。もっともスイスと教皇庁の傭兵契約は即時再開されることに決まった。 1815年にナポレオン戦争終結すると、ロシア皇帝アレクサンドル1世は、オーストリア皇帝、プロイセン国王との間で神聖同盟を発足させた。のちにローマ教皇オスマン帝国皇帝・イギリス王を除く全ヨーロッパの君主が加わった。これはキリスト教的な正義・隣人愛の精神に基づく君主間の盟約であり、各国を具体的に拘束する内容があったわけではなかった(軍事同盟である四国同盟、のちの五国同盟とは異なるものである)。神聖同盟諸国は、オーストリアの政治家メッテルニヒの主導で、ウィーン体制下で各地における自由主義ナショナリズムの抑圧を図っていくが、国内で自由主義的風潮が高まっていたイギリスがラテンアメリカの独立を支持し、結局は独立を実現するなど、その思惑・方針がウィーン体制下で貫徹されたわけではなかった。
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 1817年 イギリスの政治経済学者デヴィッド・リカードが、『経済学および関税の原理』を発表してた。国際交易を活発化させる為には、貿易国双方が関税などの国家干渉を少なくする自由貿易の立場に立つべきであると主張した。
 自由貿易主義は、安価な原材料を輸入し、加工して輸出するイギリスに絶対有利な理論であった。
 リカード「我が国は世界中で最も幸福な国であり、もし二つの大悪弊─国債穀物法─を除く事がでくれば、想像を超えた力で繁栄のうちに進歩するであろう」
 イギリスは、蒸気の力を利用して産業革命を為し遂げ、蒸気機関による機械で大量の製品を生産し、鉄道や海運などの輸送力を向上させて、世界最大の工業国家になっていた。
 1819年 アメリカ、フロリダを買収した。
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 1821年 ナポレオン死去。
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 1821年 メキシコは、独立戦争に勝利してスペインから独立した。
 1822年 自由黒人デンマーク・ビージーは、奴隷制度及び黒人差別に抗議して反乱を計画したが、逮捕されて処刑された。
 1823年 イギリスは、ロシア帝国北米大陸に進出してくる事を防ぐ為に、モンロー大統領に経済的圧力をかけた。
 モンロー大統領は、イギリスの強い要請を受けて、南北アメリカ大陸の自由と独立を護る為に欧州諸国の干渉を排除するとの宣言を行った。
 モンロー・ドクトリン。1,アメリカ大陸の欧州への不関与。2,欧州のアメリカ大陸への不関与。3,アメリカが南北アメリカ大陸の秩序に責任を持つ。
 1824年 ニカラグアやコロンビアなどは中央アメリカ連邦を結成して、メキシコから分離独立した。連邦は、大西洋と太平洋をつなぐ運河建設法を成立させ、ニカラグア・ルートの運河建設が現実化した。
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 トマス・ペイン『コモン・センス(常識)』
 アメリカの理想は、欧州に君臨する専制君主制を打倒し、宗主国の圧政から植民地の人民を解放する事であった。
 「全世界の人々に、自由と救済をもたらす事」
 アメリカは、帝国主義的理想主義である外向的なウィルソン主義と孤立主義的利己主義である内向的なモンロー主義の相反する二面性を持ち、その間を絶えず揺れ動いている。
 それを決めるのは大統領の個人的な思想信条ではなく、合衆国憲法によって国民輿論に基ずく議会の決議とされていた。


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