💟6¦─1─日系アメリカ人は志願兵となって日本人兵士を殺した。442部隊。1943年~No.20No.21No.22 * 

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   ・   ・  {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博} ・  
 日系アメリカ人は、アメリカ国籍を持ったアメリカ国民であった。 
 在日朝鮮人は、日本国籍を持った日本国民であった。
 国民は、国家に対し権利を主張する権利があると同時に、国家に対する責任と義務が存在する。
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 日系アメリカ人は、市民権を停止されても、国民の義務として忠誠を誓い軍隊に志願し、日本軍と戦い、日本兵に殺された。
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 日系アメリカ人兵士は、日本国籍所有の朝鮮人とは違って、戦場で一緒に戦う戦友のアメリカ人兵士を戦死を覚悟で助けた。
   ・   ・   ・ (戦時移民計画局→戦時移住計画局)
 1943年 ミリアム・ファーレイ「日本人ほど教え込むのに楽な民族はいない」「日本人が見せる狂信的なまでのナショナリズムは、日本人の偽りの、悪意ある教義を叩き込まれた結果である。その洗脳の程度はまさに完璧である。そのこと自体が日本人は如何に教育しやすい民族であるかという事の証左である。世界で最も上手くいったプロパガンダだろう。しかしひとたび眼を我が国に向けてみると、何千人にものぼるアメリカ生まれの日本人がいる。彼らの考え方や振る舞いは我々と変わる所はない。民主主義を信じる普通のアメリカ市民である」
 カイル・マックウィリアムス「こうした分析が示す様に、日本人は我々と全く異なる人種と思い込む事は極めて危険である事が分かる。彼らの考えは理解不能という結論で終わってしまう。……
 しかしよく考えてみれば、我が国の日本への影響は計り知れないほどである。……日本の支配層が、アメリカ的な考え方が日本を侵していると恐れた時、西海岸の白人は日本人移民の流入は日本の侵略だと怯えていたのだった」(『日米開戦の人種的側面 アメリカの反省 1944』P.411)
 アール・ウォーレン州知事は、人種問題に関する委員会の設置を命じ、過激な反日派であるメキシコ系レオ・カリーヨを責任者に任命した。
 在郷軍人会カリフォルニア支部は、ワシントンのダイス委員会に倣って、カリフォルニア州選出上院議員ジャック・テネイらによるダイズ特別委員会を設置し、日本人を貶める為に嘘や捏造や歪曲した虚偽情報を流して反日プロパガンダを積極的に行った。
 戦時移住計画局は、市民権を持ち国家に忠誠を誓う日系アメリカ人2万5,000人を退所させる計画を発表した。
 反日派は、敵国人である日本人を、例え乳飲み子であっても強制収容所から出す事に猛反対し、市民権が有ろうと無かろうと全ての日本人を日本に強制送還する事を止めた。
 日本人を一掃する事こそが、キリスト教白人国家に於ける人種差別問題の究極の解決方法であると。
 反日派市民団体は、カリフォルニア州議会に反日本人法案成立の嘆願書を送り続けていた。
 カリフォルニア州教育委員長連盟は、敵国語である日本語の教育を禁じる提案を行い、多くの議員が賛同した。
 日本国内の学校で英語教育が禁止された同様に、アメリカでは日本語教育が禁止された。
 カレイ・マックウィリアムス「1943年、ダイズ委員会は数々の公聴会を開き、日本人問題の調査に当たっている。調査結果はこの年の末に『カリフォルニアにおける反アメリカ的活動』として報告書にまとめられた」(P.324)
 カリフォルニア州議会に、ダイズ委員会やギャノン委員会など日本人移民の排斥を目的とした調査委員会が幾つも設置され、全ての委員会は日本人移民の排除を求める報告書を提出した。
 そして、日本人移民がカリフォルニア州に戻ってくると大虐殺の恐れがあると警告した。
 ベナフル夫人(「ゴールド・スター・マザーズ」代表)「私達は、カリフォルニアにはジャップを一人も入れてはなりません」
 チェスター・ギャノン「日本人を見た事があるのか。彼らにはモラルというものがない。自分の妻を平気で他の男に差し出して子供を作らせる事がある。つまり家を継がせる子供を不道徳な事をしてでも作ろうとする。それが日本人なのだ!……貴方は、男女が裸になって平気で混浴する人種の人権を守ろうとするのか。カリフォルニアにいるジャップの変態的習俗を知らない。倫理観のない彼らの事を分かっていない。セイヤーさん(『アメリカ革命の娘達』)、貴方は一度でも日本人の家に入った事があるのか。あのジャップの家の何とも言えない異臭を嗅いだ事があるのか」
 ロサンゼルス・イグザミナー紙は、ギャノン委員会の公聴会を好意的に報道した。
 アメリカ軍諜報機関は、反日プロパガンダとして、日本軍が連合軍兵士捕虜への虐待や占領地での非人道的虐殺を行っているとの情報を新聞社や雑誌社に流し、反日世論を煽っていた。
 1月 ギャラップ世論調査。日本人を太平洋沿岸に戻すか? 54%が反対。
 陸軍省は、大反撃作戦に備えて兵員の確保が急務となり、強制収容所内の日系アメリカ人市民を利用する事を決定した。
 カリフォルニア州反日組織は、戦争が終わるまで日本人を強制収容所に閉じ込め、戦争が終わりしだい一人残らず国外に追放する事を求めていた。
 ワシントンの連邦議会は、西海岸諸州と南部諸州の議員が提出した、敵性国民・日本人を強制送還する為の手段として収容所に隔離する案件を話題にした。
 C・L・プライスケル「彼らを移民として受け入れてはいけないのだ。そうすれば日本人問題の幾つかの解決になる。上手くいけば、市民権のある日本人の中にも一緒に帰ってくれる者が出てくる可能性がある。カリフォルニア州議会はワシントン議会に請願書を出すべきである。私はカリフォルニアで日本人と競争するのはもうごめんだ」
 ワシントン州選出モンラッド・ウォールグレン上院議員カリフォルニア州選出下院議員ルロイ・ジョンソンは、日本人強制収容所の監督権限を強化して、戦時移民計画局から陸軍に移譲する法案を提出した。
 陸軍は、ヨーロッパと太平洋で熾烈な戦闘を繰り返している所に、日本人強制収容所の管理まで追い付けられる事に困惑し、軍隊が収容所を直接管理する事は日本人を戦時捕虜と見做す事につながるとして難色を示した。
 西海岸諸州の反日派団体は、反日新聞世論を煽ってロビー活動行った。
 ウォールグレン上院議員オレゴン州選出上院議員ルーファス・ホフマンは、監督権限を戦時移民計画局から陸軍に移す法案444号を提出した。
 上院軍事問題小委員会は、法案444号の審議に入った。
 ホフマン上院議員は、かって、日系アメリカ人の市民権剥奪法案を提出したと言われている。
 各新聞は、各地の日本人収容所を視察した小委員会のケンタッキー州選出上院議員チャンドラーの感想を掲載し、反日感情を煽った。
 「視察の結果、収容者の60%はアメリカにとって危険だある」
 カリフォルニア州議会は、州民の総意として、全ての日本人を州内に留めず追放する事を求めていた。
 アリゾナ州サウスダコタ州などは、カリフォルニア州議会が進めている日本人強制退去の結果として、日本人を押し付けられる事に警戒した。
 日本人移民の受け入れ拒否は中西部から東部の各州にまで拡大して、アメリカ国内では市民権有る無しに関係なく日本人の住むべき土地がなくなった。
 戦時移民計画局は、経費を軍事費に回し財政負担を減らす為に、知日派の前駐日大使のジュゼフ・グルーや陸軍の協力を得て、忠誠を誓う日系アメリカ人の退所を進めていた。
 アリゾナ州オズボーン知事「カリフォルニア州は、日本人移民を完全にシャットアウトしようとしてる。もし西部沿岸部諸州がこうした態度を取るのなら、ワシントン議会に対して抗議しなくてはならない。このままでは、戦争が終わってもアリゾナ州にはあまりに多くの日本人が残されてしまう事になる」
 サウスダコタ州選出下院議員カール・ムンド「日本人が西海岸の防衛にとって危険な存在だとカリフォルニアは主張している。日本人がカリフォルニアにとって危険であるならば、彼らは、ネブラスカ州オマハミズーリ州カンザスシティーでも同様に危険なはずである」
 ワイオミング州は、退所した日系アメリカ人の居住を認めても、選挙権登録を許可しなかった。
 アーカンソー州は、公立学校にモンゴル系人種の児童を受け入れる事を拒否し、日系アメリカ人が土地を所有する事を禁止する法律を成立させた。
 ミシガン州インディアナ州の多くの市や町が、退所した日系アメリカ人の雇用に反対する事を表明した。
 アリゾナ州は、日系アメリカ人が商売する事を禁ずる法律を成立させた。
 コロラド州ウィスコンシン州など各州でも、日系アメリカ人の雇用に反対する市民大会が開かれていた。
 忠誠を誓う日系アメリカ人の受け入れを拒否する動きは、オハイオ州バージニア州などにも拡大した。
 1月25日 サンフランシスコ・イグザミナー紙「ヨーロッパの状況はひどい。しかしヨーロッパの戦争は西洋人国家間の戦いである。その確執がいかにひどくいものであっても、その戦いがどれほど悲惨であろうとも、同じ人種間の戦いである事、同じ文化と伝統を持つ民族の戦いである、という事実を忘れてはならない。あくまでも家族間の事柄である。つまり身内の喧嘩の様なものである。どれほどいがみ合っていても、最終的には合意ができる。建設的な調和が期待できる」
 1月28日 ルーズベルトは、忠誠を誓う日系アメリカ人市民に志願を募り、日本人部隊を創設する事を発表した。
 「国家の為に志願して戦う事は、我が国に忠誠を誓う全ての市民の権利である。祖先の血とは無関係である」
 陸軍省は、直ちに日系部隊の編成に取り掛かった。
 戦時移住計画局は、全収容所で、志願適齢者の登録と忠誠心アンケートと志願兵募集準備を始めた。
 だが、西海岸諸州及び南部諸州選出議員や在郷軍人会などは、日本人による志願部隊の創設に猛反対し、黒人兵の様に各部隊に分散して雑用兵として扱うべきであると訴えた。
 2月(〜3月) 戦時移住計画局は、全収容所で、17歳以上の全ての日本人に「イエス」「ノウ」の二者択一の忠誠心質問表を配布した。
 質問28番「貴方は無条件にアメリカ合衆国への忠誠を誓い、どの様な敵に対しても我が国を守り、日本の天皇を含む如何なる外国政府や組織への協力を拒否しますか」
 女性に対して「貴方は、従軍する機会が与えられ、その職務に適任であると認められたら、陸軍看護師団あるいは婦人陸軍部隊に志願しますか」
 移民権を持たない日本人に対して「貴方は我が国の法律を遵守し、我が国の戦争遂行をどの様な形であれ妨害しない事を誓いますか」
 市民権を停止され、最悪な自然環境にある有刺鉄線の収容所に放り込まれ、粗末な建物という劣悪な住環境に押し込まれ、サーチライトと銃口で自由を奪われた日系アメリカ人市民は、今また、強制的に忠誠心を問う質問表を手渡された。
 各収容所は、アメリカ市民の義務として忠誠を誓って志願を希望する者と忠誠を拒否する者で混乱した。
 中には。アメリカに絶望して、日本の親族と運命を共にする為に本国への強制送還を希望する者もいた。
 カイル・マックウィリアムス「市民権を持つ男性の73.5%がイエスと回答し、21.7%がノーと答えている。女性については85.5%がイエス、10.4%がノーであった」
 3月23日 ロサンゼルス・イグザミナー紙「太平洋をめぐる戦いは、東洋人種と西洋人種の戦いである。どちらが世界の支配者になるかの戦いなのだ」
 新聞や雑誌のほとんどが、人種問題解決の為に、全ての日本人を強制収容所に監禁し速やかに国外に放逐する事を求めていた。
 ユダヤ系非ユダヤ系関係なく多くの資産家は、愛国心の表れとして、排日団体に多額の活動資金を提供していた。
 4月13日 サンフランシスコ市での下院海軍問題小委員会に、デウィット中将は日本人問題の証人として出席した。白人種のドイツ系やイタリア系の移民ではなく、日本人移民だけが問題とされた。
 「日本人を西海岸に戻しても構わないという意見も出てきている事は承知している。私自身は、その考えには断固反対である。ジャップはジャップなのである。彼らが、我が国に忠誠を誓っているか否かは関係ない。ジャップは危険である、と言う事に尽きる。市民権を持っている日系移民であるかどうかも関係ない。理論的には、市民権を持っていようがいまいがジャップである事に何ら変わるところはない」
 4月19日 ワシントンの陸軍省は、アメリカ国民に日本人部隊の存在を認めさせる為に、カリフォルニアのデウィット中将に日本人兵士に外出許可を与える様に命じた。
 デウィット中将は、個人的には不服であったが、軍人として上官の命令に従って、日本人兵士に西海岸での休暇を認めた。
 反日運動の激しいサンフランシスコ市などでは、如何に忠誠を誓い軍隊に入隊していても、日本人は日本人であるとして差別した。
 日本人資産を分け合ったアメリカ人は、日系人が奪われた資産を取り返しに来るとして恐怖し、反日発言を繰り返すデウィット中将を支持した。
 4月22日 ロサンゼルス・タイムズ紙「日本人は、人種として信用できない」
 新聞各社は、日本軍によるアメリカ軍兵士捕虜の処刑や連合軍兵士捕虜収容所に於ける日本軍兵士の虐待を報じていた。
 ロサンゼルス市長フレッチャー・ボウロンは、ワシントンに対して、日系アメリカ人の市民権を剥奪する事を嘆願した。
 5月 アメリ社会学ジャーナル誌5月号「(パーク博士)私は、より自由でかつ民主主義的な戦後世界が出現すると信じています。そうなれば、我が国はこれまで同じ陣営に属していた国の国民とだけではなく、敵国であった国の人々とも上手くやっていく事を求められる。従って、我々はそうした国やそこに暮らす人々を理解しなくてはならないし、そうした国々が置かれている地政学上の特殊性も分かっておかなくてはならない」
 5月13日 ロサンゼルス・ヘラルド・エクスプレス紙「トーマス議員、ロサンゼルに日本軍が潜んでいると語る」
 5月19日 ロサンゼルス・ヘラルド・エクスプレス紙「収容所からジャュプを出すな」
 サンホアキン地区商工会議所評議会など民間団体の多くが、退所している全ての日系アメリカ人を例外なく再度強制収容所に隔離収容する請願書を提出した。
 5月25日 戦時移住計画局は、忠誠心を拒否した日本人1万3,540人をカリフォルニア州ニューウェル強制収容所(収容人数1万3,422人)に集める事を発表した。その中に、大勢の三世の子供が含まれていた。
 日本人は、欧米人とは違って、家族心中するほどに家族の絆が強かった。
 親は子供を安全な収容所に残す事をせず、子供は如何なる不幸が待っているか分からない所へ親を慕ってついて行った。
 だが。アメリカ化した二世や三世は、個の自由を主張して、忠誠を拒否する親とは別行動をとり、一人で生きて行く為に日本的家意識を捨てて家族のもとを離れた。
 5月27日 太平洋沿岸の企業家は、中国を含むアジア貿易を拡大させる為に、支那人排斥法の撤廃を求めていた。
 ワシントン議会下院の移民帰化問題委員会に於ける、シアトル商工会会議所のJ・J・アンダーウッドの証言。
 5月28日 ダイズ委員会「収容者への食事の手当は過剰である。日本人収容者はバター、コーヒーといった割り当てられた食品を外にいる友人達に送ったりしている。日本人収容者の76%は我が国への忠誠心を示す事を拒否している」
 アメリカ市民は、戦争の激化の為に食糧を含み生活物資の不足に苦しんでいただけに、反日プロパガンダを鵜呑みして、収容所内の日本人が優雅に暮らしていると激怒していた。
 アメリカ軍内部でも、日本人兵士に対する差別に伴う嫌がらせが頻発していた。
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 キリスト教朝鮮人テロリストは、日本国籍を持つ日本国民でありながら、昭和天皇や皇族を殺害しようとしていた。
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 諸外国は、日本国籍を持つ朝鮮人を日本人と認め身分を保証し保護していた。
 朝鮮人は、日本国籍保有者として信用され、日本の友好国及び日本軍支配地域で差別や迫害を受ける事はなく、殺人、暴行、強姦、強奪などの事件に巻き込まれる事もなかった。
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 軍国日本は、アメリカ軍に志願した日系アメリカ人の国内に在住する家族や親族を、要危険人物として監視しなかった。
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 日系アメリカ人と在日朝鮮人とは、考え方も、生き方も、行動の仕方も、全てが異なっていた。
 日系アメリカ人は、裏切られ、差別され、迫害され、命以外は奪われても、アメリカ国民として忠誠を誓い、アメリカ国家に対して責任と義務を命を犠牲にしても果たそうとしていた。
 在日朝鮮人は違い、表面的には日本に従う振りをし、内心では反日として天皇を連合軍に売ろうとしていた。
 朝鮮人の本心が反日である以上、親日は日本人を油断させる為の見せ掛けに過ぎなかった。
 朝鮮人にとって、祖国防衛の象徴である靖国神社は滅ぼすべき宗教施設であった。
 日系アメリカ人は日本を捨ててアメリカに同化しようとしたが、在日朝鮮人朝鮮人である事を守る為に日本への同化を拒否した。
 右翼・右派の差別主義者は、アメリカ軍に志願して天皇と日本に銃を突きつけた日系アメリカ人兵士を裏切り者と罵声を浴びせた。彼らの愛国心的志向は、心卑しく、そして愚劣である。
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 アメリカ軍は、日本の木造建築を如何に効率よく燃やし、一般市民を大量に焼き殺すべく、焼夷弾の研究開発と検証実験を繰り返していた。
 そして誕生したのが、M69という油脂性の焼夷弾であった。
 アメリカは、宗教的人種差別に基づき非戦闘員の大量焼き殺し作戦として、蟻一匹這い出る隙のない完璧な火炎の壁を作り、その中にできるだけ多くの日本人を追い込んで一気に燃やし尽くすという戦略的無差別絨毯爆撃計画をまとめた。
 それが、1945年3月10日の10万人以上を焼き殺した東京大空襲であった。
 アメリカは、天皇が支配する軍国日本の存続を許さず、天皇の臣民にある限り日本人には生きる資格を認めてはいなかった。
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 日本は、何時の時代でも一時の感情に流されて戦争を仕掛けることをせず、冷静にできるなら戦争を避ける為の努力を行った。
 平和の道が全て閉ざされた時、屈服するのではなく、戦争に踏み切った。
 小国の宿命として、戦争を始めたら、大国が厭戦気分で戦争を止めない限り停める事ができなかった。
 戦争を支配するのは、何時の時代でも大国であって小国ではない。
 小国日本が戦争を止める時は、大国が敗北する事がない以上、停戦・休戦などあり得ず唯一敗北しかなかった。
 日本人の戦争に対する覚悟とは、大国の火遊びではなく、一か八かの後がないという切羽詰まった悲壮感である。
 大国は猫で有り、日本はネズミである。
 大国が日本を遊び半分で追い詰めれば、逃げ場を失った日本は生き残るには「窮鼠猫を噛む」しかないとして死を覚悟で反撃した。
 国力がない小国は、大国に対して長期戦は不可能で、一か八かの博打として一撃必殺の短期決戦以外になかった。

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