💥32」─1─イラン革命。イスラム教と聖戦・テロリズム。~No.122No.123No.124 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 宗教が、国境を越え地球全体に布教を行い、人種・民族に関係なく教徒を増やして普遍宗教に成長する時、その前に立ちはだかるローカルな異教・民族宗教を悪魔教と断罪し、神の正義により、神の御名により、改宗者を助けるが改宗を拒否する異教徒に対して容赦のない大虐殺を行う。
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 イスラム教もキリスト教も奴隷を認めている。
 中世キリスト教会は、日本人を奴隷として金儲けする事を黙認していた。
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 日本のメディア・報道機関は、テロリストやテロリズムに寛大であり、中には賞賛している日本人もいる。
 その証拠に、昭和天皇や皇族を惨殺しようとしたキリスト教朝鮮人テロリストや日本人共産主義テロリストを英雄と持ち上げている。
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 2020年3月号 WiLL「革命防衛隊(テロリスト)司令官を『清貧の軍人』と讃える『朝日』の無恥
 ふだん『人権』『反体制』を掲げる朝日が市民の自由を奪うイラン政府にダンマリな理由
 飯山陽/岩田温
 テロリストの肩を持つ朝日
 ……
 飯山 メディアはこぞって、スレイマニを『国民的英雄』としていますね。朝日新聞は『清貧の軍人』と紹介していた。スレイマニは、イラン政府の手先として数万人の市民の命を奪ったテロリストにほかなりません。にもかかわず、その事実を隠蔽している。ふだん『人権』や『反体制』を掲げる朝日新聞が、市民の自由を奪っている革命防衛隊を擁護するとは矛盾も甚(はなは)だしい。
 岩田 なざ、左派メディアは親イスラムの立場を取るのでしょうか。
 飯山 イラン革命に遡(さかのぼ)ります。イスラム法学者のホメイニが指導した革命は成功し、親米王朝が倒れてイスラム共和国に体制転換(レジームチェンジ)した。ホメイニが唱えたのは『法学者による統治』。実はこれ、イスラムシーア派の政治理念とマルクス主義を融合させたものです。
 岩田 それにしても、唯一神を信じるイスラム教と、無神論唯物論を唱えるマルクス主義とがどのように結びつくのでしょうか。
 飯山 簡単に言えば、『アメリカ帝国主義の犠牲者よ、手を組んで戦おう!』と。イスラム共産主義は、『反米』で共闘できます。
 西洋起源のリベラリズム共産主義ではなく、西洋に起源を持たないイスラムという思想によって欧米の帝国主義を打ち破った。だから、左翼はイラン革命に熱狂したんです。
 岩田 ようやく理解できました。『反米』という目的のためなら過激派とも手を結ぶ、左派の『反米』共闘なんですね。
 飯山 ええ。いまだに左翼は、イスラムとの連携を唱えていますね。パレスチナの『ハマス』やレバノンの『ヒズボラ』といったテロ組織の暴力すら、アメリカやイスラエルへの『抵抗運動(レズスタンス)』と正当化してしまう。
 イスラム教=平和のウソ
 岩田 イスラム国(IS)の問題で興味を持ち、イスラム教について日本語で書かれた文献をけっこう読みました。ほとんどの本にイスラム=平和の宗教だと書かれています。
 飯山 それが〝通説〟です。日本の中東イスラム研究者は、それしか言いません。過激派は特殊な人たち、つまり本来のイスラム教徒ではないと言い張っています。
 岩田 でも私は常識で考えて、さすがにイスラム教とテロとが無関係なはずがないと感じていました。よくテロリストが、『アラーアクバル(神は偉大なり)』と叫んで殉教する。きっと『コーラン』にテロを肯定する記述があるはずだ、と疑っていた。
 飯山 おっしゃる通り。この〝通説〟は客観的な論拠に基づいているわけでも、イスラム教の本質をとらえているわけでもない。メディアや専門家が『こうあってほしい』と思うイスラム像にすぎません。
 岩田 『イスラム教徒は日本が好き』というもの、よく耳にします。これもフェイク情報ですよね。
 飯山 2016年、バングラデシュの首都ダッカで、ISによるテロ事件が発生しました。人質に取られた日本人が『日本人だから撃たないでくれ』と懇願したものの、殺されてしまった。イスラム教徒=親日という〝通説〟を信じてしまったがために、死者が出ています。
 岩田 そんななか、『イスラム教の論理』(飯山陽著、新潮新書)を読んで腹に落ちた。飯山先生は具体的なコーランの記述を示して、テロが神の啓示に従ったものだと指摘されている。
 飯山 例えば『コーラン』には、『あなた方には戦争が義務づけられた』(第2章216節)『神も終末の日も信じない者たちと戦え』(第9章29節)と記されています。要するに、異教徒は殺害するか、屈服するまで戦うように命じている。
 岩田 イスラム研究者が、そのことを知らないわけがない。なぜ、ひた隠しにするのでしょう。
 飯山 日本の学界に、イスラム教徒かリベラルしかいないのです。
 岩田 リベラルの巣窟というのは、政治学の世界も同じです。……
 飯山 岩田さんもよくご存じでしょうが、日本では学問がプロパガンダと化しています。それが嫌いだから、私は学会から距離を置くことにした。学問が歪められても気にならない人、自らプロパガンダに加担する人しか学会には残れません。
 池上彰の〝トンデモ〟解説
 ……
 もう一つの『普遍』
 岩田 フランシス・フクヤマは『歴史の終わり』という本で、いずれ世界全体はリベラル・デモクラシーに向かうと予言しています。
 彼はイスラム教をどう見ているか。中東の一部で信じられている宗教に過ぎず、ベルリンやパリで生活する〝文明人〟がイスラム教に魅了されるはずはないと主張していました。総じてリベラルは、西洋的価値観が普遍的だと思いこみがちですね。しかし、こうした価値観が普遍的であると証明することはできません。神に従って生きることが正しいことだという価値観が論証できないのと同様に、リベラルな価値観があくまで普遍的だと信じ込むしかないわけです。
 飯山 『リベラル教』とでも呼べる過信がみてとれます。世界中でベストセラーになった『ファクトフルネス』(日経BP)の筆者ハンス・ロスリングはスウェーデン出身ですが、彼にも『リベラル教』信者の一面がある。放っておけば世界はリベラル化するだろう、と楽観視している。
 しかし、我々が『普遍』と信じる価値観はイスラム世界では通用しません。神に与えられた啓示を基準に『正義』が定められ、その正義に服従するのが『正しいイスラム教徒』なわけです。自らの『普遍的価値観』を疑いたくないリベラルは、イスラム教という『もう1つの普遍』を必死に否定しようとする。
 岩田 見たくない現実から目を背けているわけです。
 ……
 エマニュエル・トッドは『文明の接近』において、国民の識字率が上がり出生率が下がると、社会から宗教色が薄まり世俗化すると主張しています。しかし識字率が上がって、『コーラン』の、我々からすれば非常に好戦的な章句を読める人たちが増えれば、むしろ社会は宗教色が強くなってしまうのではないか。とりわけインターネットを使えるようになれば、より過激な言説に魅せられる人が増える可能性もあるわけですが、彼はそこを見ようとしない。
 飯山 近代以降、イスラム社会でも普遍教育が導入され、識字率は上昇しました。それでも、イスラム法学者が知識を独占する状況は変わらなかった。膨大な啓示テキストを理解するのは、それほど敷居が高かったんです。流れを変えたのが、インターネットにほかなりません。
 時代は『イスラム2・0』
 岩田 『イスラム2・0』(飯山陽、河出新書)では、ネット社会でイスラム教徒の原理主義化=過激化が進むと指摘されていますね。
 飯山 いまや、啓示の〝解説動画〟をユーチューブで誰でも見られる時代です。
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 岩田 ユーチューブ動画に触発された人たちが、テロに手を染めるケースも増えていますね。
 飯山 昨年4月、スリランカで250名以上が死亡したテロが起きました。その首謀者は、カリスマ的人気を誇っていた過激派説教師。彼は動画で、以下のように説いていた。
 『神はこの世をイスラム教徒のために創造した』
 『イスラム教に反対する者は誰であれ殺されるべきである』
 『ヒンドゥー教徒キリスト教徒も仏教徒も不信仰者であり、彼らには生存権はあるが、統治権を持つのはイスラム教徒のみだ。不信仰者はイスラム教徒の統治を認め忠誠を誓うという条件下でのみ生存が許される』
 このような〝正統〟な考えに影響され、若者たちが続々とテロリストに変貌していく。
 岩田 私自身、ISの広報報道を見たことがあります。非常に洗練されていて、若いイスラム教徒が憧れるようなカッコイイ編集に驚きました。
 飯山 ISを応援しているイスラム教徒は、私たちの想像以上に多い。
 岩田 イギリスの政治哲学者バーリンは、『積極的自由』と『消極的自由』という2つの自由概念を示しました。日本人が一般的に『自由』と感じているのは後者で、誰にも干渉されず好きなことをできる『自由』です。対して積極的自由は、ある崇高な目的のために自らの欲望を抑え込み、自らを律して目的のために行動する『自由』を意味します。
 マルクスレーニンが唱えたのは積極的自由です。共産党が無知蒙昧な民衆を指導することで、民衆は共産党に従っていることが自由なのだと説明していました。イスラム教は、神の啓示に従えば『自由』が得られると考える『積極的自由』を極端に推し進めた1つの宗教とみることができます。
 飯山 同じ表現でも意味が異なる言葉は多いから厄介です。日本人が考える『平和』概念は、価値観の異なる人たちが共存する状況。しかしイスラム教にとって、『平和』は全世界のイスラム化を前提にしている。人類みなイスラム教徒なら、ジハードは必要ないから平和になる。現状がそうでない以上、戦争は避けられません。
 イスラム教は『平等』な宗教だともいわれますが、奴隷が認められています。神がそれぞれにふさわしい役割と義務と権利を与えたことが『平等』であって、日本人が考える『同権』のような概念とは根本的に異なる。
 岩田 4ガル、事実上の『移民政策』として悪名高い改正入管法が施行されます。今後グローバル化が進むなかで、日本人はイスラム教をめぐる議論を避けて通れない。『こちらの価値観が理解できない人たちなんだから、自由にさせておけばいい』ではダメです。上から目線の寛容にすぎませんし、何より日本人の安全が脅かされることになる。
 イスラム教徒を、話せば分かり合える相手だと思い込むのは危険です。安易に『ダイバーシティ』を唱えるのではなく、価値観の違いを認識したうえで、ほどほどに付き合っていくしかない。かつて学生団体シールズが、敵が攻めてきても、一緒に酒を飲んで語り合えば戦争は起きないと言っていました。そもそも、イスラム教徒に酒を飲ませたら大変なことになります。
 飯山 必要なのはシンパシー=共感ではなく、エンパシー=異なる価値観を持つ他者の感情に対する理解です。
 リベラリズムの破壊者
 ……
 飯山 フランスやスウェーデンでは、すざまじい勢いで人口転換が起こっています。2050年には、スウェーデンの人口の30%がイスラム教徒になるという試算もある。イスラム教徒が議会の過半数を占め、イスラム教徒の首相や大統領が生まれる日も遠くありません。
 岩田 自治体レベルでは、イスラム教徒の首長も珍しくない。ロンドンのカーン市長は、パキスタン系です。
 飯山 議会や閣僚ポストの民主的な〝乗っ取り〟が成功すれば、既存の法律を廃止してイスラム法で国を統治する、なんてことになりかねんい。……実際、世界のイスラム諸団体はそれを目論んでいます。
 岩田 欧州各国で、移民受け入れに反対する政党が躍進している。メディアは彼らを『極右』と呼びますが、果たして本当に極右か。政策や主張をみると、『政教分離を守る』など至極まっとうなことが書かれています。
 飯山 メディアが『極右』と煽っているだけ。レッテル貼りにすぎません。……
 岩田 リベラルは、自らの首を絞めていることに気づいていません。
 贖罪意識につけ込まれるな
 岩田 イスラエル人学者ヨラム・ハゾニーが、『ナショナリズムの美徳』という本を書いています。彼は世界の歴史を、各国の垣根を取り払って1つの主体による統治を目指すグローバリストと、あくまで国家という単位を大切にするナショナリストの争いだと解釈している。
 ……
 飯山 イスラム教とリベラルが『水と油』だということは、すでにバレてきています。………日本だけが現実から目を塞いでいる。
 岩田 イギリス人記者ダグラス・マレーの『西洋の自死』で、日本は絶賛されています。欧米は、移民なしに繁栄を遂げた日本を見習うべきだと。ところが、この本が出版された月、日本の国会では入管改正法が通ってしまった。なんとも皮肉なタイミングです。
 ……
 『常識』が問われる
 飯山 欧米の自称〝リベラル〟は、本来のリベラリズムとは別物になってきています。アメリカの民主党もすですが、自由や民主主義ではなく平等に重きを置くあまり、いまや共産主義と区別できません。
 岩田 ジョン・ロールズの『正義論』以来、『リベラル』の意味が変質してしまった。日本では立憲民主党共産党が『リベラル』といわれます。でも本来のリベラルとは、左右の全体主義に抗(あらが)った河合栄治郎のような人たちです。
 ……
 岩田 いまリベラルを自称している人びとの本質は偽善者なんです。」
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 戦前の日本軍部は、ソ連共産主義勢力封じ込めの為に満州内モンゴル中央アジア・中東・トルコに至るイスラム回廊を建設するべく、親日派イスラム教勢力に働きかけていた。
 各地のイスラム教勢力は、日露戦争でロシアに勝った日本軍部を信じてイスラム回廊構想に賛成し協力した。
 軍国日本とイスラム教勢力は、ソ連(ロシア)=反宗教無神論共産主義勢力の侵略から自らを守る事で利害が一致していた。
 つまり、「敵の敵は味方」という戦略である。
 イスラム教徒が親日なのは、平和憲法で戦争をしない現代日本ではなく、ロシア帝国に勝利しアメリカに宣戦布告して戦って敗れた軍国日本に対してである。
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 陸軍の親ポーランド派は、イスラム回廊にポーランドを加える対ソ諜報網構想を練っていた。
 陸軍諜報機関は、対ソ戦略と満州防衛戦略から、中国共産党と裏取引を行っていた。
 陸軍諜報機関は、共産主義勢力から祖国日本と天皇制度を守るべく多方面から情報を極秘に手に入れていた。
 が、中央の高級軍人エリートや革新官僚達(隠れマルクス主義者)はその情報を国策に役に立たないとして切り捨てていた。
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 アメリカとソ連共産主義勢力は、日本軍部のイスラム回廊構想を潰し、軍国日本とイスラム教勢力との協調関係を引き裂いた。
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