💥28」─2─イエメン内戦と飢餓。餓死寸前650万人。2015年。~No.110No.111No.112 ⑰

34_イエメンで内戦激化_宗派対立が背景に

34_イエメンで内戦激化_宗派対立が背景に

  • 発売日: 2010/10/27
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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。  
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 少数派と多数派の対立、体制派と反体制の対立、政府と反政府の対立、富者と貧者の対立などの各種の対立が内戦に発展すると、陰惨で悲惨な殺し合いが起きる。
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 2015年8・11/18日号 ニューズウィーク誌日本版「内戦イエメンが史上最悪の飢餓に
 イエメンで史上最悪の飢餓が発生していると、国際救援団体オックスファムが先週、報告した。シーア派武装勢力ホーシー派と、政府側を支持するサウジアラビア主導の有志連合軍との戦闘が続くイエメンでは現在、650万人が餓死寸前で、人口の半分以上の1,300万人が食糧不足に苦しんでいるという。
 報告は先月、市民に物資などを届ける人道支援活動のため、有志国側が5日間の停戦を一方的に宣言した後に発表された。オックスファムのフィリップ・クレルクによれば、イエメンでは日常的に食料や清潔な飲み水が不足しているが大多数の国民に援助が届いていない。『停戦も全面的な輸入再開も実現しない状況が続けば、毎日新たに2万5,000人が飢餓に苦しむことになる』と、彼は言う。
 サウジアラビアが武力介入した3月末以来、海上封鎖や空路の遮断でコメや小麦など主食のほか、医薬品などの援助物資も届かない状態が続いている。
 内戦前から中東最貧国で栄養不足率も最悪レベルだったイエメン。状況は悪化の一途だ。
 アイリッシュ・オガラ」
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 2016年4月5日号 ニューズウィーク誌東京版「内戦イエメンが輸入減で飢餓寸前に  ルーシー・ウェストコット
 イエメンで内戦が始まってから1年。戦時下での食糧危機が『金融危機』のせいでさらに深刻化していることが分かった。
 イギリスを拠点とする救援活動団体オックスファムによれば、イエメンは飢餓に陥りかねない状況だという。中央銀行の為替政策が食糧価格の高騰を招いたことに加え、銀行は貿易業者への融資を渋っているために輸入が滞っている。食料の90%を輸入に頼っているイエメンにとって危機的な状況だ。
 中央銀行は2月、砂糖の輸入業者が有利な為替相場で取引できるようにしていた措置を停止した。麦とコメの輸入に対する相場の保証も間もなく撤廃されると、オックスファムは指摘。こうした金融システムへの不安が輸入の減少を招き、食料価格はさらに高騰しているという。
 シーア派武装勢力ホーシー派を打倒するため、サウジアラビアがイエメンへの空爆を開始したのがちょうど1年前。農家や市場、食物の供給網などが爆撃で破壊されたことで食糧危機は悪化し、子供の4人に1人が栄養失調に苦しんでいるよいう」
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 4月12日号 ニューズウィーク誌日本版「停戦が決まってもイエメンの平和は遠い
 イランの支援を受けたシーア派武装勢力ホーシー派を撃退するため、サウジアラビアが他のスンニ派国家9ヵ国と共に隣国イエメンに軍事介入してから先月末で1年。民間人の死者が数千人に達し、多くの町が廃墟と化すなか、ようやく内戦終結の兆しが見え始めた。サウジアラビアなどが支援するハディ暫定政権とホーシー派が国連の仲介を受け入れ、4月10日から停戦に合意。18日にはクウェートで平和協定も始まる。
 ただし、これで平和が戻ると安心するのは早い。混乱に乗じて存在感を高めてきたスンニ派武装勢力アラビア半島のアルカイダ(AQAP)などのテロ組織が、さらに勢力を拡大させる恐れがある。AQAPはサウジアラビア陣営とホーシー派にとって共通の敵だが、両者が連携してAQAP掃討に当たる可能性は低い。ホーシー派が油田地帯などに支配地域を広げる事態は、サウジアラビア陣営には許容し難いためだ。
 さらに、ホーシー派には本気で停戦に取り組む気などないとの情報あり、予断を許さない状況が続きそうだ。 アレッサンドリア・マシ」


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