🦎41」─1─中央アジアの一帯一路と反中デモ。ウズベキスタン。キルギス。~No.141No.142No.143 

ウズベキスタンの桜

ウズベキスタンの桜

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 古代中央アジアから日本へ移り住んだ帰化人がいた。
   ・   ・   ・   
 2018年3月12日 産経ニュース「ウズベキスタン大使が都内で講演、日本に投資呼びかけ
 12日、東京都内で講演するウズベキスタンのファジロフ駐日大使(岡田美月撮影)
 在日ウズベキスタン大使館は12日、日本企業に向けてウズベキスタンへの投資促進を訴える講演会を東京都内で開いた。ファジロフ駐日大使は「外国投資家の保護と投資促進を保証する強い意志を持っている」と強調した。ミルジヨエフ政権は、外国からの投資誘致を戦略的優先課題と位置づけている。昨年9月には、企業や市民に市場価格での外貨の売買を許可した。(岡田美月)」
   ・   ・   ・   
 5月16日07:15 産経ニュース「ウズベキスタンで進む親中化 ロシアに焦り、陸上輸送覇権争い
 4月28日、ウズベキスタン東部フェルガナ州の日本人墓地で祈る墓守のハミドフ・アブトラヒムさん(左)ら(岡田美月撮影)
 中央アジア旧ソ連構成国、ウズベキスタン。このロシアの“裏庭”に、中国が影響力を強めている。ウズベク中央アジアで初めて、中国の教育・文化普及機関「孔子学院」が設立された国であり、中国が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」も支持。親中化が進む一方で、水面下では中露対立の構図も見え隠れする。(タシケント 岡田美月)
 首都タシケント中心部で、深紅の看板がひときわ大きな存在感を放っていた。2005年、中央アジアで初めて開設された「タシケント孔子学院」。キリル文字で表記されるウズベク語やロシア語を母語とするウズベク人らが、漢字を学ぶ。
 「中国は大国だし、中国語が将来的には世界共通の言語になるだろう」。学生のサンジャ・アブドゥナザロフさん(17)は、大学教授の父にこう勧められ入学を決めた。
 ウズベクには東部の古都サマルカンドと合わせ、2校の孔子学院がある。16年には中国・習近平国家主席の彭麗媛夫人が、ウズベクのカリモフ大統領(当時)夫人とともにタシケントの学院を訪れた。中央アジアでの中国の存在を象徴する場所だ。
 文化面での進出と歩調を合わせるように、経済でも中国の影響力は広がった。欧州連合(EU)の統計によると、ウズベクの17年の貿易額のうち、中国は20・2%を占め首位。ウズベクの最大貿易相手国としての地位を長年占めてきたロシアは17・5%で2位に落ちている。
 中国が一帯一路構想を加速させる中、貿易量はさらに増大すると予想される。ウズベク情勢に詳しい京都大の帯谷知可准教授は、同国のミルジヨエフ現大統領には、「中国が国家規模で支援策を提案するとの期待がある」と指摘する。
 1991年に旧ソ連から独立したウズベクは、ロシアが主導する集団安全保障体制への加入と離脱を繰り返し、現在は非加盟状態。中国は、そんな微妙な距離感の間隙を突き、ウズベクへの浸透を進めている形だ。
 中央アジアを自国の勢力圏とみなすロシアも、対ウズベク関係の回復・強化を模索する。昨年10月には合同軍事演習も実施し、安保面の協力強化をアピールした。
 ユーラシア大陸を横断する主要な鉄道網には、ロシアを横断するシベリア鉄道のほか、中国から中央アジアを通るルートがあり、ウズベクはその重要な沿線国だ。ウズベクをめぐる中露の競争は、陸上輸送の覇権をめぐる争いでもある。
 ただ、中国の伸張に歯止めがかかる気配はない。タシケント孔子学院には、習氏とカリモフ氏が握手する巨大な写真が掲げられ、アブドゥナザロフさんは「将来は中国関係の仕事をするつもり」と教えてくれた。
   ◇   
 ウズベキスタン 中央アジア5カ国の内の一つ。首都タシケント。人口3212万人(2017年)。石油や天然ガスなどの資源国。1990年代後半には、武装勢力ウズベキスタンイスラム運動」が結成され、99年にキルギスで日本人技師拉致事件を起こした。かつては人権抑圧問題などで欧米との関係が悪化したが、ミルジヨエフ政権発足以降は欧米や周辺国などとの関係改善を図っている。在留邦人は137人(2016年10月)。」
   ・   ・   ・   
 5月16日07:16 産経ニュース「中央アジア親日国確保「意義大きい」 ウズベキスタン、日本にラブコール
4月28日、ウズベキスタン東部フェルガナ州の日本人墓地で祈る墓守のハミドフ・アブトラヒムさん(左)ら(岡田美月撮影)
 中国、ロシアが影響力を競うウズベキスタンだが、日本に対しても企業や観光客の誘致に向けた“ラブコール”を送り続けている。ただ、現状では日本からの投資は限定的だ。(岡田美月)
 ミルジヨエフ大統領は昨年12月の施政方針演説で、「高い利益をもたらす有望な分野」として観光を挙げた。首都タシケントを含む13カ所に抑留された旧日本兵を埋葬した日本人墓地も、日本からの訪問客呼び込みに活用する考えだ。
 筑波大や名古屋大などには多くのウズベキスタン留学生が送り込まれている。同国政府高官には日本留学経験者が少なくない。
 首都中心部のタシケント国立東洋学大学の日本語学科には現在、約150人の学生が在学する。ただ、「日本語を習得してもそれを生かす仕事は少ない」(京都大の帯谷知可准教授)のが現実。進出企業の多くは政府開発援助(ODA)絡みの商社や建設業者などが中心で、民間への投資は消極的だ。
 中央アジアコーカサス研究所の田中哲二所長は、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を進める中国などが対日強硬姿勢に傾いた場合、「(中露の)間にある国が日中露どちらにつくか、その動向が物事を決めることにもつながる。中央アジア親日的な国があることは意義が大きい」と強調。その上で、「環境問題に関する技術供与、観光開発など幅広い分野で支援していくことが重要だ」と話した。」
   ・   ・   ・   
 2019年1月25日17:17 産経新聞キルギスで反中デモ相次ぐ 「女性奪われた」との風聞広まる
 警察官に連行させるデモ隊の男性=17日、キルギスの首都ビシケク(ロイター)
 【モスクワ=小野田雄一】中央アジア旧ソ連構成国キルギスで反中国デモが頻発している。昨年12月から今月にかけ、既に3回行われ、17日のデモでは20人以上が逮捕された。背景には、中国による経済支配の強まりや中国で相次ぐキルギス人拘束への不満のほか、「キルギス女性が中国男性に奪われた」との感情的反発もあるとされる。キルギス政府は「デモ側の主張はデマだ」などと沈静化に乗り出したが、複雑な対中感情の高まりが改めて示された。
 キルギスからの報道によると、首都ビシケクで17日に実施されたデモには数百人が参加。政府に対し、中国との経済関係の見直し▽中国人の移住・労働制限▽キルギス人と中国人の結婚禁止−などを求めた。一部が暴徒化する動きを見せ、当局は21人を逮捕した。
 人口約600万人のキルギスはロシア主導のユーラシア経済連合に加盟し、伝統的にロシアとの関係が強い。近年は中央アジアでの影響力拡大を図る中国との関係も深め、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)には創設国として参加。巨大経済圏構想「一帯一路」でも連携し、中国の無償・有償支援により多数のインフラ開発事業などが進められている。
 ただ、米シンクタンクが昨年3月に公表した一帯一路参加国の債務状況調査では、債務リスクが高い8カ国に含まれ、いわゆる「債務のわな」に陥る恐れが指摘されている。
 現地消息筋によると、開発事業を通してキルギスには中国人移民や労働者の流入が増加し、国内には「雇用が奪われている」との不満が高まっている。中国企業が改修した火力発電所が故障し、真冬に5日間の停電が起きたこと▽開発事業をめぐる汚職疑惑▽中国でウイグル人らと同様にキルギス人の拘束が相次いでいること▽「6万人のキルギス女性が中国男性と結婚した」との風聞の広まり−なども反中感情を強める要因になった可能性があるという。
 相次ぐデモは、政府に「中国人の流入は過去2年間で1千人未満で、結婚も60件だけだ」との声明を出させる事態に発展した。ただ、デモには野党勢力も関与しているとされ、事態が沈静化するかは不透明だ。
 中国の進出への懸念や反発は近年、他の中央アジア諸国でも見られ、中国の経済戦略に影響が出る可能性も指摘されている。
・・・



   ・   ・   ・