- 作者:青樹 明子
- 発売日: 2005/12/15
- メディア: 新書
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
2016年4月23日 読売新聞「中国が人口抑制のため36年にわたり実施した『一人っ子政策』が昨年末で廃止され、今年から全ての夫婦が第2子まで持つことが可能となった。だが、女児の中絶が相次いだことによる男女比の著しい偏りや、1,300万人に上る戸籍を持たない人の存在など、社会に生じたゆがみは、容易には解消できない負の遺産だ。
1,300万人の『闇っ子』
無戸籍
学校行けず・切符も買えない
北京市東城区、低所得者の平屋が密集する集落に、母と2人で暮らす李雪さん(22)には戸籍がない。第2子の李さんが産まれた際、『社会扶養費』と呼ばれる超過出生の罰金5,000元(約8万5,000円)を両親が支払えなかったためだ。李さんは、『私も中国の国民なのに、証明するものがない』と嘆く。
李さんのような無戸籍者は『黒孩子(ヘイハイズ、闇っ子)』と呼ばれる。政府は全人口の1%近い約1,300万人いると推計するが、数千万人に上るとの見方もある。大半が社会扶養費を払えなかったことが原因だ。李さんは一度も学校に通えず、8つ上の姉に読み書きを教わった。『近所の幼なじみも小学校に入ってからは遊んでくれず、毎日泣いていた』
……
花嫁来ない『独身村』
3,000万人多い男性
中国で『独身村』と呼ばれる農村が増えている。陝西省・西安から車で3時間の柞水県竜潭村もその一つ。『仕事も妻もない。毎日退屈だ』。馬明さん(仮名)(43)はぼやいた。約270人の村民のうち30人ほどが、50歳までの独身男性だ。数少ない若い女性は都会に去った。馬さんは昨春まで、青海省での肉体労働で日銭を稼いだが、父が亡くなり、病気がちの母(64)と暮らすため村に戻った。母は、『息子は内気な性格。お金もない田舎に誰も来てくれない』と焦りをにじませた。
新生児の男女比は女児100人に対し男児105人前後が正常とされる。しかし、一人っ子政策の開始後、1980年代から男児の割合が増え続け、一時は120人を上回った。中国は男尊女卑の伝統が根強い。違法である胎児の性別判定を行い、女児なら中絶するケースが相次いだ。
西安交通大学の李樹蛼教授は、一人っ子政策の実施期間に『(人工中絶などで)生まれるはずの女児2,000〜3,000万人が誕生しなかった』と推定する。この間の新生児は男児が約3,000万人多く、今後、続々と『結婚適齢期』に入る。竜潭村の馬さんら40歳代の男性を含め、嫁不足が更に深刻化することが指摘されている。
李教授は、男性余りの状況は社会不安や犯罪を誘発すると警告する。江西省では昨年8月、農村に『花嫁』として売られるために誘拐された知的障害の女性10人が、警察に救出された。河北省で一昨年、ブローカーを通じて農村に嫁いだ約100人のベトナム人花嫁が、現金を受け取った後に集団脱走する事件も起きた。
竜潭村の馬さんの知人男性によると、村でも障害を抱える女性を現金を支払って迎えたものの、暮らしがうまくいかず離婚した人がいるという。
『失独老人』集団訴訟も
子を失い、介護に不安
北京市内の公民館で3月上旬、約30人の中高年の男女が2部コーラスの練習をしていた。2年半前に結成した合唱団だが、団員は『失独老人』と呼ばれる一人っ子に先立たれた親たちだ。
……
『失独老人』は『子が多いほど蘄も多い』との伝統があった中国で、産児統制に従ったために、結果的に孤独を余儀なくされた。全国に推定で100万人以上いるとされ、一部の人たちは、政府に不満の矛先を向けている。
……」
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マルクス主義は、「1人は皆の為に、皆は1人の為に」を絶対規範として人民間での自由・身勝手を排して公平・平等を徹底させた。
「人民の等しき幸福」を標榜する共産主義政策や社会主義政策を、成功させた人民を豊かにした国家・政府は存在しない。
歴史的事実として。人類、特に漢族の繁殖能力は高く、爆発的人口爆発で貧困率が拡大し、凶作で食糧不足に陥って飢餓そして餓死が広がるや社会秩序は崩壊した。
現世(生前)利得と来世(死後)救済の普遍的宗教が蔓延る事によって革命運動が起き、時の王朝は狂った飢えた人民によって滅亡した。
人民革命運動で誕生した新王朝は、飢えた人民による虐殺と略奪で人口を激減させ、農産物生産を回復させて、消費と生産の均等を取り戻し、安定した食糧供給組織と整えて社会秩序を回復させた。
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- 作者:加藤 千洋
- 発売日: 1991/08/02
- メディア: 単行本
中国、引き裂かれる母娘 -一人っ子政策中国の国際養子縁組の真実-
- 作者:シンラン
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