🔔36」─2─イスラム諸国、聖典焼却に猛反発=欧州への移民増加も背景。〜No.104 

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 2023年7月28日 MicrosoftStartニュース 時事通信イスラム諸国、聖典焼却に猛反発=欧州への移民増加も背景―「ロシアが扇動」の見方も
 イラクの首都バグダッドスウェーデン大使館に集まったデモ隊=20日(AFP時事)
 © 時事通信 提供
 【カイロ時事】北欧のスウェーデンデンマークで、イスラム教の聖典コーランが抗議活動の一環で燃やされる騒動が相次いでいる。中東などのイスラム諸国は強く反発し、外交問題に発展。欧州とイスラム諸国の分断を狙うロシアが扇動していると見立てる外交専門家もいる。
 ロイター通信によると、デンマークの首都コペンハーゲンでは24、25両日、反イスラム団体の活動家がエジプトやトルコ、イラクの大使館前でコーランを燃やした。スウェーデンの首都ストックホルムでも6月、イラク出身の難民男性がモスク(イスラム礼拝所)そばでコーランを焼却。男性は7月20日にもコーランを踏みつけるなどした。
 コーラン焼却は、中東からの移民や難民の増加に伴う欧州諸国での反イスラム感情増大が背景にあるとみられ、「反移民」を掲げる極右団体が関与するケースも多い。エジプト外交評議会理事のサラー・ハリマ氏(74)は、「イスラム嫌悪」などによるコーラン焼却は「何度も起きており、目新しい出来事ではない」と話す。
 聖典冒涜(ぼうとく)にイスラム諸国は激怒。イラクの首都バグダッドでは20日、暴徒がスウェーデン大使館を襲撃し火を放った。イラク政府は、スウェーデン大使の国外退去を発表し「コーランが再び燃やされれば、断交する必要がある」と警告。トルコ外務省は「卑劣な攻撃だ」と非難した。エジプト、サウジアラビアアラブ首長国連邦(UAE)などからも抗議の声が上がった。
 スウェーデンデンマーク両政府はコーラン焼却に遺憾の意を表明。ただ、「表現の自由」を尊重する立場から、こうした行為を制止するのは難しい事情がある。
 外交的緊張は、欧州の安全保障にも影響を及ぼしている。北大西洋条約機構NATO)加盟を目指すスウェーデンでは1月にもコーランが燃やされ、これに反発したトルコで承認手続きが一時停滞。コーランへの冒涜が続けば、再度手続きが遅れる可能性もある。
 そうした状況についてハリマ氏は、ウクライナ侵攻を続けるロシアが糸を引いている可能性もあると指摘する。スウェーデンNATO加盟を阻害するとともに、欧州への反感を利用してイスラム諸国への接近を試みているとの見方を紹介。「ロシアらしいやり方だ。あり得ない話ではない」と語った。 
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