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2021年9月25日19:28 MicrosoftNews 読売新聞「日米豪印が地域の秩序作り主導、中国の「一帯一路」に対抗…クアッド共同声明
© 読売新聞 24日、米ホワイトハウスで、首脳会談に臨む(左から)菅首相、モディ印首相、バイデン米大統領、モリソン豪首相。手前右はブリンケン米国務長官=モディ氏のツイッターから
【ワシントン=田島大志、藤原健作】日本と米国、オーストラリア、インドの4か国の枠組みクアッド(Quad)は24日午後(日本時間25日未明)、米ワシントンで初の対面での首脳会談を行った。共同声明では、武力を背景に海洋進出を強める中国を意識し、東・南シナ海などでの「海洋秩序に対する挑戦に対抗する」と明記した。インド太平洋地域でのインフラ(社会資本)開発や宇宙・サイバー分野への連携拡大も打ち出した。
会談はホワイトハウスで菅首相、バイデン米大統領、豪州のモリソン首相、インドのモディ首相が出席し、約2時間20分行われた。
バイデン氏は冒頭、「クアッドは世界観を共有し、共通の未来像を持ったパートナーだ。現代の重要な課題に取り組む」と述べ、4か国で地域の秩序作りを主導する考えを強調した。
菅首相は、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入を繰り返す中国を念頭に、東・南シナ海での力を背景とした現状変更の試みに深刻な懸念を表明した。共同声明では中国の名指しは避けつつ、クアッドを「地域の平和、安定、安全と繁栄のための力」だと位置付け、「自由で開かれたインド太平洋」実現に向け、国際法順守の重要性を強調した。
声明では、米中が覇権争いを展開する分野での新たな連携が並んだ。インフラ開発では「日米豪印インフラ・パートナーシップ」を創設し、インド太平洋地域の途上国に透明性の高い融資を通じた開発促進を図る。中国の巨大経済圏「一帯一路」に対抗するものだ。
中国が存在感を増す宇宙分野では、災害対策などで衛星データの共有開始を盛り込んだ。サイバー防御の面で安全性の高い高速・大容量通信規格「5G」網整備の協力強化も明記した。
中国以外の地域情勢について、声明では、アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義勢力タリバンに出国希望者の安全確保を求めた。北朝鮮の完全な非核化に向けた関与も確認した。クアッドの首脳会談を毎年開催することも確認した。
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クアッドの首脳会談後、菅首相はバイデン氏と約10分間、ホワイトハウスで懇談した。近く退陣する首相に、バイデン氏は「さびしくなる。退任後も助言を求めたい」とねぎらった。ジル大統領夫人も同席した。」
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9月25日 産経新聞「クアッド首脳会合 日米豪印で中国の秩序挑戦に対抗 インフラ・宇宙で協力
【ワシントン=田村龍彦】日本、米国、オーストラリア、インド4カ国(クアッド)の首脳会合が24日午後(日本時間25日午前)、米ワシントンのホワイトハウスで初めて対面で開かれた。新型コロナウイルス対策に加え、インフラ整備や宇宙などの分野で協力を拡大することで一致し、共同声明を発表した。首脳会合を定例化し、毎年開催することも確認した。
会合はバイデン米大統領が主催し、菅義偉首相、モリソン豪首相、モディ印首相が出席した。菅首相は「4カ国の強い結束と(法の支配などの)『自由で開かれたインド太平洋』という共通のビジョンへの揺るぎのないコミットメント(決意)を示すものだ」と述べた。
共同声明では「威圧にひるまず、自由で開かれ、ルールに基づく秩序を推進する」と訴えた。名指しは避けたものの、覇権主義を強める中国に対抗し、価値観を共有する4カ国が幅広い分野で連携を強化する。
新型コロナ対策ではワクチンの生産を拡大し、12億回分超を全世界に供与するとした。中国の〝ワクチン外交〟を意識したものだ。
インド太平洋地域などのインフラ開発で連携し、定期的な会合などを行う。宇宙分野では作業部会を立ち上げ、気候変動の監視や災害対応などを目的に衛星データを共有するとした。
第5世代(5G)移動通信システムなどの重要技術について、設計や開発などの原則を盛り込んだ声明をまとめ、半導体などのサプライチェーン(供給網)の強靱化にも取り組む。サイバーセキュリティーでは専門家グループを設置する。
声明は、中国が進出する東・南シナ海では「ルールに基づく秩序への挑戦に対抗するため、国際法の順守を擁護する」とした。
北朝鮮に対しては、国連安全保障理事会決議に従った完全な非核化を再確認するとともに、弾道ミサイル発射などの挑発を控え、対話に応じるよう求めた。
会合では、中国と台湾が加入を申請した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)についても議論した。菅首相は、強力な温室効果ガスであるメタン排出削減に向けた米欧の取り組みに日本も加わると表明した。」
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9月26日07:06 MicrosoftNews 時事通信「中国台頭へ対抗軸=日米豪印協力、深化優先
© 時事通信 提供 24日、米ホワイトハウスで開かれた日米豪印4カ国(クアッド)首脳会議(EPA時事)
© 時事通信 提供 中国が軍事拠点化した南シナ海のスービ礁=2017年8月(フィリピン軍機から撮影)(AFP時事)
【ワシントン時事】バイデン米政権は、日本、米国、オーストラリア、インド4カ国の枠組み(クアッド)を、台頭する中国をけん制するインド太平洋政策の柱に位置付ける。ただ、24日にホワイトハウスで行った初の対面首脳会議の共同声明では、中国を名指しして批判せず、米主導の国際秩序の維持や新型コロナウイルス対策など具体的な問題での協力深化に重きを置いた。
米英豪3カ国の新たな安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を発表するジョンソン英首相(左)、モリソン豪首相(中央)、バイデン米大統領=豪時間16日、キャンベラ(EPA時事)© 時事通信 提供 米英豪3カ国の新たな安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を発表するジョンソン英首相(左)、モリソン豪首相(中央)、バイデン米大統領=豪時間16日、キャンベラ(EPA時事)
4カ国が連携を深める背景には、中国が権威主義的統治の正当化や、海洋進出の強化などで米国が主導する国際秩序に挑戦することへの危機感がある。バイデン米大統領は会議冒頭、「われわれは長い協調の歴史がある四つの民主大国だ」と述べ、民主主義国の連携の意義を強調。菅義偉首相も「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を実現するために、極めて有用な取り組みだ」と呼応した。
中国が軍事拠点化した南シナ海のスービ礁=2017年8月(フィリピン軍機から撮影) ただ、4首脳の共同声明では「東・南シナ海の海洋秩序への挑戦」などと中国の覇権的行動の暗示にとどめ、名指しは避けた。対中姿勢の強弱で各国に温度差があるためだ。最大の貿易相手国である中国を必要以上に刺激したくないインドは、クアッドが「安全保障上の同盟ではない」(インド政府高官)と繰り返している。
米研究機関「東西センター」のデニー・ロイ上級研究員は、クアッドの狙いを「中国の好む世界とは対照的なビジョンを示すことだ」と説明。その上で「周辺国に対し、中国の侵犯から守り、(中国から離れることで失う)経済的利益を補償できると納得させること」を今後の課題に挙げる。
バイデン政権は15日、米英豪3カ国の新たな安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」を発表した。海軍力を拡大する中国に対抗するため、米英が豪州に原子力潜水艦を供与することなどが盛り込まれた。ビジョン形成が中心のクアッドを軍事面で補完する動きと歓迎する声もある。
また、今秋にも、中国との大国間競争を見据えた「包括的なインド太平洋戦略」(ブリンケン国務長官)を発表する予定だ。クアッドに加え、AUKUSや東南アジア諸国連合(ASEAN)との連携など重層的なネットワークを重視していくとみられる。
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