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2021年4月24日21:15 MicrosoftNews 時事通信「中国、初の強襲揚陸艦就役=台湾侵攻想定、上陸能力強化
© 時事通信 提供 23日に海南島・三亜で就役式が行われた中国軍の強襲揚陸艦「海南」(中国国営中央テレビより)
【北京時事】中国国営中央テレビは24日、習近平国家主席(中央軍事委員会主席)が出席し、中国初の強襲揚陸艦の就役式が23日に海南島・三亜で行われたと伝えた。米軍のワスプ級に匹敵する「075型」(推定排水量約4万トン)とみられ、「海南」と命名された。中国軍は台湾侵攻や南シナ海での紛争を想定し、今後も上陸作戦の中核を担う強襲揚陸艦を配備していく構えだ。
23日に中国・海南島で行われた初の強襲揚陸艦の就役式に出席した習近平国家主席(中国国営中央テレビより)© 時事通信 提供 23日に中国・海南島で行われた初の強襲揚陸艦の就役式に出席した習近平国家主席(中国国営中央テレビより)
23日は海軍創設72年の記念日。台湾をめぐり米軍との緊張が高まる中、習氏は自ら海軍力の強化を誇示した。中国軍の上陸作戦能力の増強は、中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島にとっても脅威となる。
中国軍は米軍のように強襲揚陸艦を中心とする艦隊を複数編成し、海外に軍事力を展開する能力の獲得を目指している。強襲揚陸艦は大きな甲板が特徴。F35BのようなSTOVL(短距離離陸・垂直着陸)機を搭載すれば空母に近い運用も可能だが、中国はSTOVL機を開発できていない。」
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4月25日14:52 MicrosoftNews 時事通信「中国、軍艦3隻同時就役=「南シナ海支配」へ海軍強化
© 時事通信 提供 23日に就役した中国海軍の強襲揚陸艦などの3艦艇(中国国営中央テレビより)
【北京時事】25日付の中国共産党機関紙・人民日報や軍機関紙・解放軍報は、23日に南シナ海に面した海南島で行われた初の強襲揚陸艦を含む主要艦艇3隻の就役を一面で伝えた。人民日報系の環球時報(電子版)は主要艦艇3隻が同時に就役したのは初めてで「南シナ海を支配する決意を鮮明にした」という見方を強調した。
23日に就役したのは強襲揚陸艦「075型」(艦名「海南」、推定排水量4万トン)、最新鋭駆逐艦「055型」(艦名「大連」、推定排水量1万2000トン)、戦略原子力潜水艦(艦名「長征18号」)。23日は海軍創設72年の記念日で、習近平国家主席(中央軍事委員会主席)が式典に出席し、急ピッチで進む海軍力の増強ぶりを誇示した。
海南島は南シナ海を管轄する南海艦隊の拠点。環球時報によると、軍事専門家の宋忠平氏は075型について「多方面に使用される」と述べ、南シナ海だけでなく台湾も展開対象に含まれる可能性があると指摘。習氏は軍事的に米国に対抗していく態度を一層強めた形だ。
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4月25日18:21 MicrosoftNews 新華社「夜空にドローン1500機、華麗なショーを披露 福建省福州市
© 新華社 夜空にドローン1500機、華麗なショーを披露 福建省福州市
【新華社福州4月25日】第4回デジタル中国建設サミットと第1回中国(福州)国際デジタル製品博覧会の開幕を翌日に控えた福建省福州市で24日夜、1500機のドローンによるショーが開かれ、一糸乱れぬ動作で市民を魅了した。(記者/林凱)」
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4月26日17:00 MicrosoftNews 朝日新聞社「中国軍初の強襲揚陸艦が就役 上陸作戦力が大幅アップ
© 朝日新聞社 中国初の強襲揚陸艦「海南」=中国国営中央テレビ(CCTV)の映像から
中国軍初の強襲揚陸艦が23日就役し、海南省三亜の軍港で習近平(シーチンピン)国家主席が出席した式典が開かれた。中国国防省が発表した。空母に似た甲板や揚陸艇の格納庫を持ち、中国軍の上陸作戦遂行能力を大幅に向上させることになる。南シナ海の諸島や台湾での運用を想定した配備とみられるが、沖縄県尖閣諸島の防衛にも脅威となりそうだ。
23日は中国海軍の創設72周年にあたる。強襲揚陸艦が南海艦隊に引き渡される式典には中央軍事委員会主席を兼ねる習氏のほか、張又俠、許其亮両副主席ら軍幹部が顔をそろえた。
就役したのは「075型」と呼ばれる大型の強襲揚陸艦で、「海南」と命名された。米軍の主力艦「ワスプ級」に匹敵する排水量約4万トンで、30機のヘリコプターが搭載可能とされる。中国は2隻目以降の075型の建造も急ピッチで進めている。
国営中央テレビなど中国の主要メディアは3月上旬、陸海空ロケット各軍と戦略支援部隊が参加した大規模な上陸作戦演習が南シナ海で行われる様子を伝えた。襲撃された島の奪還を想定した訓練だが、上陸作戦の能力向上は米国との軍事連携強化を図る台湾の蔡英文(ツァイインウェン)政権に圧力をかける意味も持つ。
この日は「海南」のほか、アジア最大級の055型大型ミサイル駆逐艦「大連」や、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載できる094型原子力潜水艦「長征18号」もあわせて就役。中国初の国産空母「山東」も、海南島の軍港ドックで本格配備に向けた整備が進んでいるとみられる。
海洋進出を強める動きについて、中国軍は「国防力強化」だと説明するが、欧米の軍艦は「航行の自由」作戦などで牽制(けんせい)を強めており、中国周辺海域での緊張は高まっている。(北京=冨名腰隆)
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4月26日17:12 MicrosoftNews zakzak「中国・強襲揚陸艦の配備で「台湾有事」現実味 大型駆逐艦、原子力潜水艦の新造艦も 潮氏「日本も防衛策を議論すべきだ」
中国人民解放軍の機関紙「解放軍報」は25日付で、中国初となる強襲揚陸艦など3隻の就役式が23日、習近平国家主席が出席して南部・海南省三亜(海南島)の軍港で行われたと報じた。台湾上陸や南シナ海での衝突を見据えたものとみられるが、沖縄県・尖閣諸島周辺海域に、中国海警局船が連日侵入している日本も厳重警戒すべきだ。
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強襲揚陸艦は、ヘリコプターや舟艇を用いて、強襲上陸作戦を行う艦のことで、中国艦は「海南」と命名された。
2019年9月に進水し、20年8月に初の試験航海を行っていた。排水量は、約4万トンの米軍ワスプ級に匹敵するといい、海上自衛隊最大のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」の基準排水量(1万9500トン)を大きく上回るとみられる。
強襲揚陸艦の配備は、台湾上陸や南シナ海での衝突を想定しているとみられ、対中圧力を増す米国など海軍力の増強を誇示したかたちだ。
軍事ジャーナリストで評論家の潮匡人氏は「防衛白書ではこれまで、中国軍の着上陸侵攻能力を『限定的』と評価してきたが、今回の配備で深刻度は上がったと評価されるだろう。中国軍の台湾上陸も、専門家は着上陸侵攻能力の低さから『現実的ではない』とする評価も多かったが、今後は決めつけられない」と指摘する。
中央軍事委員会主席でもある習氏は就役式で、艦長らに軍旗などを手渡し、武器装備などを視察した。この日は強襲揚陸艦のほか、大型の駆逐艦と、「晋」級戦略原子力潜水艦の新造艦も就役した。
「台湾有事」は「日本有事」である。
潮氏は「台湾への侵攻は、台湾本島の防衛力も踏まえて検討されている。沖縄県・尖閣諸島は無人島なので、島自体の防衛力でみれば、むしろ台湾より危険だ」「例えば、相手の射程圏外から攻撃できる長射程の『スタンドオフ・ミサイル』は、こうした離島防衛を踏まえて導入を検討されている。敵基地攻撃能力ではないかという批判もあるが、現実的な防衛策として議論されるべきだ」と強調した。
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4月26日18:02 MicrosoftNews 時事通信「偶発的衝突のリスク=緊迫の海、日米抑止強化―台湾・尖閣対処・防衛省
© 時事通信 提供 海上自衛隊のイージス艦「こんごう」(手前)と米海軍第7艦隊の指揮艦「ブルーリッジ」(奥)の共同訓練=3月29日、東シナ海(米第7艦隊提供)
© 時事通信 提供 中国軍空母「遼寧」を、足を投げ出してリラックスした様子で眺める米海軍第7艦隊のイージス艦「マスティン」の艦長(左)ら=4日、フィリピン海(米海軍ホームページより)
日米首脳会談は、東シナ海や南シナ海での中国の現状変更の試みなどに懸念を共有し、抑止力・対処力強化で一致した。防衛省は警戒監視や共同訓練を通じて在日米軍との連携を深めているが、緊迫化した空・海域に日米中の艦船・航空機が集中すれば、偶発的衝突のリスクも伴う。
日米首脳会談に先立つ3月の安全保障協議委員会(2プラス2)前後から、日米による実践的な共同訓練が目立っている。防衛省によると、3月下旬の海自イージス艦「こんごう」(長崎県・佐世保基地)と米海軍第7艦隊の指揮艦「ブルーリッジ」(神奈川県・横須賀基地)の訓練も日米同盟の抑止力強化と相互運用性の向上を目的に行われた。
ブルーリッジは第7艦隊の司令部機能があり西太平洋の軍事情報が集約され、こんごうは防空能力に優れる。沖縄県尖閣諸島や台湾海峡危機には、安全保障関連法に基づきブルーリッジを防護するシナリオもあり得る。
防衛省は共同訓練などの情報発信にも力を入れているが、一体的に活動すれば、対立が過熱化する米中の不測の事態に巻き込まれる懸念もある。
「相手を挑発しかねない」。米海軍が今月上旬にウェブサイトで公表した写真に日本政府内でこんな声がささやかれた。第7艦隊のイージス艦「マスティン」が中国軍空母「遼寧」を監視する場面を撮影したもので、艦長が足を投げ出して眺める様子が収められている。
政府関係者は「写真から推測すると米艦と遼寧の距離は2000メートルほど。中国空母を見下しているようにも受け取れ、無用な摩擦を生じかねない」と話す。沖縄近海を航行した遼寧に対しては、海自護衛艦と哨戒機(鹿児島県・鹿屋基地など)も追尾・監視していた。
日中防衛当局間のホットラインは、保全措置をめぐり調整中で開設には至っていない。衝突回避は現場の自衛隊が直接通信で中国軍艦艇・航空機とやりとりするしかない。東シナ海では2013年に海自護衛艦が中国艦から火器管制レーダーを照射され、南シナ海では18年に米イージス艦が中国艦に異常接近された。
海自トップの山村浩海上幕僚長は今月の記者会見で、「他国の軍艦とすれ違うときは共通の周波数でコミュニケーションは取れている。意思疎通はできており現時点では問題ない」としている。」
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