☭56」─15/2・d─奪われた北方領土に関する日本側の言い分。    

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   ・   ・   【東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博】・  
 2005年 プーチン大統領北方領土は、現在、ロシア連邦の主権下にある。この事は国際法によって確定されており、第二次世界大戦の結果である。私はこの点にかんして最早や議論するつもりは全くない」
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 2005年2月号 正論「二島で納得するなら私はハンストする・・・ 上坂冬子
 今さら惜しい命でもない  
 金正日を矢面に立たせよ
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 東京裁判の横取り狙う中国
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 常識外れの二島返還論
 さて三つ目は、今春の目玉になるであろう北方領土問題である。プーチン大統領は二島返還を公言したが(2004年11月15日)、幸か不幸か日本人はさほど動揺しなかったものと思われる。二島返還論は鈴木宗男氏が関与し、彼は刑事被告人になっているせいか『二島』というだけで悪のイメージがつきまとう。プーチン大統領が本気で二島返還のもとに平和条約を締結しようと考えているなら、日本の実情にうとくムシがよすぎる。国境も決めずに平和条約など結べるはずがないから何はさておき国境線が問題になるが、歯舞、色丹のみを日本領とする場合、試みに国境線を引いてみると図のようになる。常識からいって、この不自然な形は日本人が納得するだろうか。参考までに、返すといっている二島の面積は両島合わせて全体の7%のみである。100万円かっぱらった相手から7万円返すといわれて、おとなしく受け取るバカがいようか。
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 すでに何度もいってきたことだが、旧ソ連スターリンが日本の敗戦後に攻めてきて、四島を占領したことを私は腹に据えかねている。150年前に日露通商条約を締結して四島の外側に国境線を引いて以来、この国境線を変えねばならない事実は何一つおきていない。なのに、いまさら何でプーチン大統領はあんなことをいうのかと私は憤懣(ふんまん)やる方ないのだが、実は残念ながらプーチン大統領の発言は全くのデタラメと断言できない経緯も、あるにはある。
 1956年の日ソ共同宣言の文面は次の通りだ。
 『・・・歯舞群島及び色丹島を日本に引き渡すことに同意する。ただしこれらの諸島は、日本とソビエトとの間平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする』
 何のことはない。平和条約を締結したら二島を返してやるよ、と書かれているのである。しかもこの宣言を2ヶ月に日本は批准しているのだ。何という手ぬかりかと私は地団駄踏む思いだ。150年前の条約はともかく、50年前に両国で共同宣言を批准したではないかといわれれば、日本としてしどろもどろにならざるを得ない部分がないわけではない。
 それにしても、何でおろかにもこんな宣言を日本は批准してしまったのか。外交音痴にもホドがあると怒り狂うのはわけないが、実はあるとき、日本はのっぴきならぬ事情をせおっていた。大量の日本人がソ連に拉致されていたのである。戦後に有無をいわせず拉致され、労働力として使われた60万人もの日本人がいたことは、よく知られている通りで、数の上では北朝鮮の比ではない。
 つまり人質を取られた上での領土交渉であった。たしかに悶着(もんちゃく)のタネとなるような文面の宣言を批准したのは日本の失敗にはちがいないが、あの共同宣言の2ヶ月後に日本人抑留者の恩赦が発表され(さらっておいて何が恩赦だ!)、戦後11年目にようやく最後に残った1,025人の日本人の帰国にこぎつけたのである。
 だが、あのときはあのとき、いまはいまだ。あんな状況の下で決めた宣言にこだわるなら、こちらも60万人を拉致したことの補償を要求しようじゃないか」
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 2019年4月号 正論「奪われた4島
 ロシア ガルージン駐日大使VS北方領土〝激論〟の一部始終
 講演要旨 斎藤顧問『ソ連の国家犯罪』(1月24日の九州『正論』懇話会)
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 そして彼は『ソ連共産党が、日本の中で、どの政党を一番尊敬していると思うか』と私に聞いてきました。私が『日本共産党だろう』と答えると、『違う』という。『日本社会党だろう』と答えても、『違う』という。正解は『自民党公明党』だというんです。自民党は、はっきりものを言ってくれる。公明党は、ソ連にはない宗教の政党にしてはよくやっている。私が『じゃあ、共産党社会党は?』ときいたら、彼は『ソ連共産党が、とっくに捨て去ったマルクス・レーニン主義をいまだに信仰していると、そんなの信用できるか』『ソ連が、活動資金を出してあげているのに、日本の国益を、足を引っ張っているのが社会党だ』と彼は言っていました。彼曰く、ロシアにははっきりと立場を表明しないとだめだというんですね。そして、それをしようとしている産経新聞を監視していたという意味で、誤ってきたんです。
 領土紛争ではなく国家犯罪
 同じことが北方領土問題にもいえるんだと思うんです。今、外交交渉をめぐって、よく分からないいろいろな報道が行われています。
 しかし、重要なのは、これは領土紛争ではないということなんです。領土紛争というのは『あんたの領土はここまで、うちの領土はここまで』と紛争当事者同士で線引きするものですが、北方領土問題は違う。問題の根本は、ソ連の国家犯罪なんです。スターリンという独裁者が、1945年8月9日に一方的に日ソ中立条約を破り、日本がポツダム宣言を受諾して降伏した8月14日以降にも、北方4島にずかずかと入り込んできて、火事場泥棒的に奪っていった、強奪した。これが北方領土問題なのです。今また二島返還論のようなことが言われていますが、この視点がないから、『4島をすべて返せ』ではなく、『2島』でも『3島』でもという話になるんです。単なる領土紛争ならば、2島でも3島でも妥協して線引きしようという発想もいいでしょうが、国家犯罪である以上、元の現状に戻させなければならない。それが私の考えであり、元々、産経新聞の考えです。
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 はっきり言って、私たちは安倍政権の外交は応援しています。ただ、北方領土について産経新聞の考え方は変わらない。国家主権、国益に関わる話は変わらないのです。中国を包囲するために、ロシアと手を組むことは正しいとは思いますが、北方領土のうちわずか7%の歯舞、色丹で手をうち、93%の国後、択捉をなざ捨てないといけないのか。そこのところです。
 北方領土強奪は国家犯罪であると同時に、国際犯罪でもあります。1941年、第一次世界大戦中に米英が音頭をとってまとめた大西洋憲章は、領土の不拡大を約束しており、これに明らかに違反しているのが北方領土強奪です。また大西洋憲章を受けて、1943年に米英と蒋介石の中国と交わしたカイロ宣言も、領土の不拡大をうたっているので、北方領強奪は違反しています。国際事件であり、国家犯罪でもある。原点はそこに軸足をおかないと、この問題はみえてこないのです。
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 4島返還を貫け
 ただ、日本もすべきことをしてきませんでした。大きいのは、他の国、国際組織と組もうとしないことです。NATOと組んで、もっとロシアに圧力をかけてほしいと協力を求めるべきではないですか。極東で日本だけだやっているから弱いんです。アメリカのトランプ大統領も、残念ながら北方領土問題については、何も知らないと思います。ロシアゲート疑惑を抱えているのでだんまりを決めこんでいる可能性がありますが、この辺りが弱いなと思うところです。
 それから歴代の政権がへまをしでかしてきたのも、問題を長引かせている原因ではないかと思います。
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 今の安倍さんは、あと3年の任期しかない。だから自らはっきり言っていませんが、3年以内に政治的な成果がほしくて2島返還で決着させようとしているのかもしれません。……先日、ラブロフ外相は『ロシアの主権下にあることを含め、第二次大戦の結果を日本が完全に認めなければ、他の問題の進展は困難だ』と言ってきたでしょう。……
 冷戦終結30年経っても、日本は共産主義国に囲まれてきた冷戦時代とあまり変わっていないんです。ロシアは今言ったようにソ連と体質が同じ、いわばミニソ連です。韓国では、皆さんご存じのように、ロシア革命100年の2017年に、文在寅大統領が誕生し、共産革命が起きているようなものです。中国、北朝鮮はもちろん、韓国も実質的に共産政権なんです。これらの国は全て日本の領土を自国の領土のように主張しています。朝鮮は竹島、中国派尖閣諸島、ロシアは北方領土。全部、虚偽の主張をしています。
 ロシアは2005年になって、それまで4島の帰属問題を話し合うといっていたのに、『第二次大戦の結果、ロシア領になり、それは国際法で確定している』と立場を突然変えましたね。『第二次大戦の結果』というのは、おかしいんです。一方的に侵攻されただけで、散発的な戦闘はありましたが正式な戦争はしていないんです。ロシアが自らを正当化する国際法は何かというとヤルタ協定だと言う。1945年にスターリンチャーチルルーズベルトが結んだヤルタ協定には、ドイツ降伏後、ソ連が日本に参戦し、勝った場合には千島列島と南樺太を獲得していいと書いてあるというんですが、これは秘密協定のうえに、日本は参加はしていないので全く効力はないんです。アメリカのブッシュJr大統領も2005年、ラトビアでの演説で『歴史上最大の過ちだった』と全面否定しています。
 歴史戦というと、慰安婦問題とか徴用工問題だとか、『南京大虐殺』とか思い浮かべがちですが、北方領土でも歴史戦が行われていて、いま、日本はそのロシアとの歴史戦に負けているんです。
 一昨日、私のところにロシア人の記者が北方領土問題について取材にきたので、『4島+アルファだ。このアルファはシベリア抑留への謝罪と補償だ』と主張したら、『あんた正気か』とのけぞるんですね。だから、『シベリア抑留知らないのか』と言ってやった、その記者は『知っている。日本人は一生懸命働いてくれたと、教科書に書いてある。共産主義国建設に大きな役割果たしたと書いてある』と言うんです。逆にこちらがのけぞりました。そこまで日本はばかにされている。
 今こそ巻き返さなければなりません。安倍さんは今からでも遅くありません。まだ『2島』とははっきり言っていないのですからもう一度『原点から攻めていく』べきでしょうか。」
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 ロシアの戦争結果不動論とは、勝った者が総取りで、負けた者には一切の権利を認めない、と言う事である。
 つまり、「勝者には敗者の生殺与奪の権利が与えられる」のである。
 それが、「世界の正義である」と。
 ゆえに、ロシア人共産主義者は、日本人(女性や子供)大虐殺と日本領土・北方領土4島には正当性がある、と。
 国際法は、勝者(国連常任理事国・5大国)であるソ連・ロシアの非人道的犯罪行為を黙認している。
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 国連は、敵国条項で、日本の戦勝国に対する如何なる訴えも退け、幾多の人道貢献も戦争犯罪国であると言う理由で抹消した。
 北方領土4島返還交渉問題とは、日ロ2国間の問題であると同時に戦勝国連合である国連の存立を危うくする問題でもある。
 ロシア人共産主義者が行った日本人(女性や子供)への大虐殺を、国連は黙認し、国際法は無力に沈黙している。
 これが、国際正義の真の姿である。
 日本国内の国連主義者は、この世界的欺瞞を「正しい事」と認め、ロシア人共産主義者による日本人(女性や子供)大虐殺という非人道的な大犯罪を容認する日本人である。
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 日本人は、外交オンチという以前に外交が理解できない。
 北方領土4島要求を放棄して2島返還を求める日本人全てに言える事である。
 彼らに、日本を守る外交を任せるべきではない。
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 江戸時代の武士の方が、現代日本の高学歴出身知的エリートである政治家・官僚・学者・メディア関係者よりも遙かに外交感覚が優れていた。
 江戸時代の武士は、北方領土蝦夷地(北海道)をロシアの侵略から武力を用いて守り通した。
 東北諸藩は、協力して北方領土蝦夷地防衛に数千人の兵士を派兵した為に、戊辰戦争で敗北した。
 現代日本人は武士・サムライとは違う為に、北方領土4島を取り返せない。
 明治維新による近代化・軍事力強化は、ロシアの侵略から如何にして日本を守るかで始まったのであって、中国のアヘン戦争アメリカの黒船艦隊からではない。
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