🔯20」─5─神・宗教との関係で文明は変わる。アレクサンドロスがもたらした新時代。~No.65No.66 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 2024年10月13日 YAHOO!JAPANニュース 現代ビジネス「「神との関係」で文明は変わる。アレクサンドロスがもたらした新時代、神々の融合が始まった!
 ヘレニズム彫刻の代表作、ラオコーン像。
 マケドニアの王、アレクサンドロスの征服活動によって、ギリシア文化とオリエント文化が融合したヘレニズム時代。しかし、この時代に刷新されたのは、都市文化や学芸ばかりではなかった。各地の神々が融合し、新しい信仰と宗教が生まれたことこそが重要なのだという。「地中海世界の歴史〈全8巻〉」の最新刊、第4巻『辺境の王朝と英雄』(本村凌二著、講談社選書メチエ)から見ていこう。
 【写真】シンクレティズムの創造力!
 「神と人間の関係史」からみたヘレニズム
 トルコの世界遺産ネムルト・ダウ。ヘレニズム時代のシンクレティズムを表す遺跡。松川裕撮影
 古代ローマ史研究者の本村凌二氏(東京大学名誉教授)が、メソポタミアからローマ帝国までの4000年を一人で書き下ろす「地中海世界の歴史」。さまざまな観点から長大な文明史を描く全8巻のシリーズだが、「神と人間の関係史」ともいうべき視点が、ひとつの重要なモチーフになっている。神に対する人間の認識の変化が、その時々の文明の変貌に大きく関係しているのでは――というのが、本村氏の見立てだ。
 シリーズ第1巻の『神々のささやく世界』では、そのタイトル通り、古代人には神々の声が幻覚や錯覚ではなく、現実として感知されていたのではないか、という。メソポタミアでもエジプトでも、神々の存在はまず、「声」として感じ取れるものだった。
 しかし、第2巻『沈黙する神々の帝国』で語られるように、紀元前1000年前後の数百年間に、その声は人々に届かなくなってしまう。このころ進行したアルファベットと貨幣の発明、ヘブライ人の唯一神への信仰、そしてアッシリアやペルシアなど大帝国の登場は、「神々の沈黙」と何らかの関係があるのだろうか――。
 古代ギリシアが舞台となる第3巻『白熱する人間たちの都市』では、それまでのようにただ神々を怖れていた人々とは違うタイプの人間が現れる。叙事詩オデュッセイア』に登場するオデュッセウスは、自分の思いを実現するために知力を尽くし、神をも怖れない。
 〈オデュッセウスはきわめて新しいタイプの人間であり、彼らこそ世界史上まれなポリスを形成する牽引力になったことを想像したくなる。〉(『白熱する人間たちの都市』p.54)
 そして、第4巻『辺境の王朝と英雄』で描かれる「ヘレニズム時代」にはまた、「神々と人間」をめぐって新たな展開があるのだ。
 紀元前4世紀の終盤、マケドニアギリシア制圧からアレクサンドロスの大帝国を経て、紀元前30年にエジプトのプトレマイオス朝が滅亡するまでの約300年をヘレニズム時代という。
 ヘレニズム時代には、ギリシア語を共通語としてオリエントにギリシア文化が広がり、オリエント文明ギリシア文明が融合して新たな文明「ヘレニズム文明」が誕生した。
 〈コイネー(共通語)の普及は、その後の世界の宗教・思想に大きな影響をおよぼした。たとえば、学問の都アレクサンドリアでは旧約聖書ギリシア語に翻訳され、それが多くの人々の目にふれることになり、後世のキリスト教の成立にもかかわっていたのである。このように、ヘレニズム期以降の数世紀間は、人々の宗教生活、つまり信仰の在り方にも大きな変容が目につく時代であった。〉(『辺境の王朝と英雄』p.220)
 宗教に関して特に重要なのが、「シンクレティズム」と呼ばれる現象だ。
 シンクレティズムとは、外来の神と土着の神が習合して宗教が融合することで、人間集団が触れ合うところでは、いつでも起こりうる。しかし、ヘレニズム期のシンクレティズムはひときわ規模が大きかっただけではなく、驚くほどの創造力をもっていたという。
 20世紀の著名な宗教史家、ミルチャ・エリアーデは、ヘレニズム時代を未曽有のシンクレティズムの時代であり、農耕の開始、産業革命に匹敵する歴史の変動期であると指摘しているほどなのだ。
 ディオニュソス、ミトラ神、イシス女神
 サモトラケ勝利の女神、ニケ。Photo/Gettyimages
 この時代にはたとえば、ギリシアディオニュソス神(バッカス神)が地中海世界の各地で信奉されていった。
 ブドウの栽培が盛んな地中海の沿岸では、その蔦にからまれた酒神ディオニュソスはどこにでも姿をみせる。ギリシアのオリュンポス12神に数えられる神が、はなはだしく変容し多様な姿で現れるのである。もともとバルカン半島北部からギリシアに入ってきたこの神は、どんな環境にも適応し、土着の神々と結びつき溶けあってしまうのだった。
 〈西アジアやエジプトの神々の祭儀や秘儀がギリシア風に味つけされながら推し進められ、それらの信奉者たちの結社ティアソスがつくりだされていた。これらの結社ティアソスと競合しながら、ディオニュソス崇拝者は増殖しつづけるのである。オリュンポスの神々のなかでも、変幻自在の酒神ディオニュソスこそが、神々の混乱と融合の時代にもっともふさわしいものであったのだろう。〉(『辺境の王朝と英雄』p.231)
 東方からも密儀宗教が地中海沿岸地域に進出している。アーリア人の間では古くから崇められていたミトラ神である。大いなる救いの手をさしのべる神であり、仏教では弥勒菩薩として習合している宗教界の「大物」だ。
 ミトラ神は、ヘレニズム世界ではまず小アジアに登場する。小アジア沿岸のキリキアに出没する海賊はミトラの「密儀をひそかに行っていた」(プルタルコス『英雄伝』)という。前1世紀、ローマの武将ポンペイウスがこの地を征服すると、ミトラ密儀はさらに西方に広がっていくのである。
 ミトラに関する神話では、牡牛を屠(ほふ)り、その脂肪と髄からつくられた飲料は人間を不死にすると語られていた。この密儀宗教は地中海世界を席巻し、後のローマ帝政期には、スコットランドからイベリア半島まで広まり、その力強い独創性で人々を魅了したという。
 また、エジプトの神話に登場するオシリス神の妻、イシス女神への信仰も、各地に広がった。ギリシアの豊穣の女神デメテルや、愛と美の女神アフロディテなどとも重ね合わされ、あらゆる女神への期待を一身に集約する神格として崇められるようになる。
 そして本村氏によれば、これらのシンクレティズムによって姿を現した宗教には、「救済の約束」という共通項があるという。逃れがたい運命を克服し、来世での救済の約束にあずかろうとする人々の願いがみとめられるというのだ。
 〈このようにして、さまざまな来世信仰をもつ救済の密儀が地中海世界の各地で迎えられていた。人々は都市や国家から孤立していくのを感じながら、個人としての認識にめざめつつあったのであろうか。共同体としての安泰よりも、個人としての救済を求める兆候がみえてくるようでもある。もとより問題はそれほど単純ではない。しかし、歴史の幹道から離れないようにして、信仰を中核に古代人の心性をながめるのであれば、まことに大きな変貌の時代として理解されるだろう。〉(同書p.244)
 人類最初のグローバリズムといわれる新たな時代に、「個人としての救済」を求め始めた人々――。この後、地中海世界の片隅に生まれた一神教=キリスト教ローマ帝国の国教となり、またしても「神と人間の関係」が文明を大きく転換させることになる。
 ※関連記事〈アレクサンドロスが、財産を失って放ったカッコ良すぎる一言〉、〈声なき「高地の民」マケドニアの王子を大王へと導いた「あの哲人」の英才教育。〉、〈アフガンで発見された謎の「左足の断片」。見過ごされてきた文明は最初のグローバリズムだった〉もぜひお読みください。
 学術文庫&選書メチエ編集部
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 2024年9月5日 YAHOO!JAPANニュース 現代ビジネス「神と人間の関係で、文明は変わる!? 大好評シリーズ「地中海世界の歴史」が唱える「心性史」という新視点。
 文明の始まりからローマ帝国までの古代文明史を読み直すシリーズ「地中海世界の歴史〈全8巻〉」が好調だ。たんなる史実の羅列にとどまらず、新たな視点とスケール感で「歴史」と「文明」の認識が刷新される読書体験。いったいどんなところが注目されているのだろうか。
 大きな構図にまとまる「生理的な快感」
 4月の刊行開始前から歴史ファンの話題となっている全8巻のシリーズ「地中海世界の歴史」。すでに第3巻まで刊行され、いずれも発売早々に重版された。
 このシリーズの最大の特徴は、メソポタミア・エジプトから、ギリシア、ローマにいたるさまざまな文明の歴史を、「地中海文明」という大きなくくりでとらえていること。そして、その全巻を、各エリアの専門研究者の分担執筆ではなく、一人の著者が執筆していることだ。著者は、東京大学名誉教授の本村凌二氏。古代ローマ史の第一人者である。
 一人の視点で、全体を描く――研究分野の細分化と専門化が進んでいる現在、これがなかなかに難しく、大胆な試みなのだ。
 すでに各紙誌の読書面などでも取り上げられ、絶賛の声が寄せられている。
 「各論は若手にも書けるが総論は大家でなければ書けない。ばらばらに知っていたことが目前で次々に繋がって大きな構図にまとまる。これはもう生理的な快感と言っていい」(池澤夏樹氏、毎日新聞、7月6日)、「シュメール王のギルガメシュらが神々の声を聞くくだりは、心にしみいった」(朝日新聞、6月1日付)など、いずれも著者の試みが高く評価されている。
 「たしかに、僕が全体の監修をつとめ、各巻は専門の研究者に書いてもらう方が、間違いないし、最新の研究動向も反映できるでしょう。でも、のちに地中海世界の覇権を握ったローマ帝国を足場にして見ると、オリエントやギリシアについての論点や解釈は違ってくる。それで、「これは俺一人で書くしかないな」と思うようになったわけです。」(本村氏)
 古代エジプト死者の書」に描かれる神と人。Photo/gettyimages
 全8巻の大著となる「地中海世界の歴史」では、歴史のさまざまな論点が多様な視点から語られるが、本村氏がたびたび強調するのは、「古代人は現代人とは全く違う現実を生きている」ということだ。
 〈しばしば古代史の話をすると、現代も古代も同じですね、という感想を耳にする。たしかに似かよったところに目がいきがちだが、歴史の面白さはそれぞれの時代や社会の差異に気づくことにあるのではないだろうか。それによって、自分の生きている時代の特異さを自覚できるからだ。〉(第3巻『白熱する人間たちの都市』p.4)
 古代人と現代人――。同じ人間のはずだが、どう異なっているのだろうか。
 なかでも「心性史」の視点で語られる「神々の歴史」は、第1巻から一貫する重要なテーマだ。心性史とは歴史学の方法のひとつで、人間の思考形式や感情など、まさに「心」の変化を探究する歴史の見方である。
 人間は神々をどのようにとらえてきたか――その変化が、人類の文明の転換に大きく影響してきたはずだ、と本村氏はいう。そしてその解明には、古代人の「心の現実」をそのまま見ていく必要があるというわけだ。
 三つの発明と「神々の沈黙」
 古代の伝承の世界では、神々はいつも人間の身近にいるかのように語られている。神々はたえず人間にささやきかけ、ときには姿を見せることもある。こうした描写は、現代人の視点からは、幻聴や幻視にまどわされた迷妄と片づけられがちだ。
 〈だが、本シリーズでは第1巻を「神々のささやく世界」と題したように、このような現象を幻覚や錯覚ととらえず、古代人の心のなかでは迫真ある現実として感知されていたと考えている。こうしたとらえ方は、20世紀のフランスで生まれた歴史学アナール学派の「心性史」に通じるものだ。「心性史」とは、生活する人々の感性や心象のような面にまで掘り下げて歴史を語ることである。〉(第2巻『沈黙する神々の帝国』p.73)
 〈古代の人々が当然のごとく記す、命令する神々とそれに従う人間という神話や伝承は、必ずしも妄想や絵空事とは思えない。少なくとも、実証史学の研究者である筆者には、迷妄の人間たちとして切り捨てる気にはならなかった。〉(第1巻『神々のささやく世界』p.320)
 むしろ太古の古代人には、神の声が幻聴ではなくリアルに聞こえていた、という前提で読んだ方が、そうした史料は理解しやすい、というのだ。
 その痕跡は、メソポタミアシュメール人に伝わる物語『ギルガメシュ叙事詩』や、前10世紀頃から長年にわたって文書化された旧約聖書のなかにも認められるという。
メソポタミアでもエジプトでも、神あるいは神々は、まず「声」として感じられるものだった。しかし、いつのころからか、その声が人間たちには届かなくなってしまう。
 第2巻のタイトルにある「神々の沈黙」は、紀元前1000年前後の数百年間に、起こった事態だった。この時代に現れた預言者たちの言葉や、旧約聖書の「詩編」などは、神に見捨てられた人間の嘆きと哀願に満ちている。
 リビアトリポリで出土したフェニキア文字の碑文。Photo/gettyimages
 そしてこの時代、東地中海地域では、人類史に画期をなす大きな「三つの発明」がなされていた。それは、アルファベット、一神教、貨幣である。
 それまで用いられていた絵文字や楔形文字に対して、フェニキア人が開発したアルファベットは、画期的なものだった。音素を表す20あまりの文字の組み合わせで何でも表記できるようになったのだ。
 そして、それに続く紀元前1000年前後には、東地中海に面したカナンの地でヘブライ人の唯一神への信仰が深まり、前7世紀頃にはアナトリア地方で最初の硬貨が鋳造される。いずれも、その後の人類の歴史に大きな影響をおよぼす「発明」だった。
 前1000年前後の数百年間の東地中海地域。なぜ、このような限られた時空間に「三つの発明」がなされたのだろうか。
 〈人類の文明は長い年月の間に多様になり複雑になる。そのような多様化・複雑化が進み、その頂点に達した時点で、逆に文明を一様化し単純化するような動きが生じる。なぜそのような事態になるのか、それはおそらく人類が目の前にある世界を理解しようとするからではないだろうか。(中略)現実の世界は複雑きわまりないものであり、そうであればあるほど、せめてそれを単純化した形で理解しようとする。〉(第2巻『沈黙する神々の帝国』p.72-73)
 そして、アルファベット、一神教、貨幣が登場した時代に、神々の声は人間に届かなくなってきたのだ。もちろん、その因果関係を史料的に実証することはむずかしい。
 「しかし、言葉というものが〈話し、聞く〉ものから、文字によって〈書き、見る〉ものに変わったとき、神をまず〈声〉として感じてきた人間の心性にも、大きな変化が起こったことは、想像できるでしょう」(本村氏)
 文字というコミュニケーション技術の変化と、「神」の認識の変化には関係があるということだろうか。
 〈文字の単純化とその普及は画期的な出来事であった。そこに生きる人々にとっては一種の認識能力の革命であっただろう。アルファベットのごとくあらゆる音声を記す文字(音素)すなわち表音文字が開発されれば、やがて覚えきれないほどの数多の神々を崇めるという心にも、どこかに変化の兆しが生まれても不思議ではない。〉(第2巻『沈黙する神々の帝国』p.36)
 神を恐れない英雄の登場
 最新刊第3巻『白熱する人間たちの都市』の舞台は、古代ギリシア文明だ。
 前1200年頃、エーゲ海に栄えていたミュケナイ文明が突如崩壊する。それから各地にポリス(都市国家)が発達する前8世紀前半までの数百年間は、文字の使用も途絶えた文明の「暗黒時代」とよばれるが、その時代の「神と人間」を今に伝えているのが、詩聖ホメロスがまとめた叙事詩イリアス』や『オデュッセイア』である。
 〈われわれは『イリアス』や『オデュッセイア』を「読む」とかんたんに言うが、もともとの成り立ちからすれば、それらを「聴く」と言わなければならない。(中略)盲目の詩人といわれるホメロス叙事詩は、なによりも音声からなる物語である。人間の心をゆさぶる言葉は、文字ではなく、音声にこそある。〉(第3巻『白熱する人間たちの都市』p.35)
 そうした英雄叙事詩には、ただ自然の暴力に振り回され、神々を怖れていた人々とは違うタイプの人間が現れ始める。『オデュッセイア』に登場する英雄オデュッセウスは、神々を怖れることなく、自分の思いを実現するためなら堂々と嘘をつき、知力を尽くす精神のたくましさがある。
 〈私見を怖れずに言えば、オデュッセウスのようなタイプの人間が生きていたというのが、「暗黒時代」を脱しながら古代ギリシア都市国家─ポリスが形成されつつあった前8世紀の背景にあったのではないだろうか。たとえ物語のなかの登場人物であれ、オデュッセウスはきわめて新しいタイプの人間であり、彼らこそ世界史上まれなポリスを形成する牽引力になったことを想像したくなる。〉(同書p.54)
 「文字史料のない時代」に、神々と人間の関係に何らかの変化が生じ、新しい活力を持った人間が登場してきた。それがギリシアのポリス形成の力となったのでは――というわけだ。
 古代ギリシア人が神託を求めたデルフォイの聖域。本村凌二氏撮影
 10月刊行予定の第4巻『辺境の王朝と英雄』が扱うのは、アレクサンドロスの征服活動と、その後に誕生したヘレニズム世界だが、ここでもまた、「文明と神」は重要なテーマのひとつだ。
 ギリシア文明とオリエント文明が融合したヘレニズム時代は、人類史上で最初のグローバリズムの時代だった。「ミロのヴィーナス」に代表される芸術や、エジプトのアレクサンドリアでの学問など、各地で先進的な文化が発達したが、特に重要なのは、ギリシア語が共通語として使用される中で、各地で宗教融合(シンクレティズム)が起こり、新たな神々が生まれてきたことだった。しかも人間と神の関係にも変化が見えるという。
 「この時代には、個人が人間として救済されるという宗教が出てくるのです。それまでの神々は、都市や部族など共同体としての安泰を願うものだったのが、いわば「グローバリズムの時代」に個人の救済を願う兆候がみえてくるわけです」(本村氏)
 人間は「神」をどのように認識してきたか――これが、文明と時代を分ける重要な視点になるのだ。
 全8巻シリーズの「地中海世界の歴史」。後半の4巻はローマ文明が中心となる。地中海の多神教世界帝国=ローマ帝国は、その片隅に誕生する一神教キリスト教におおいつくされていく。「文明の変貌」という大きなドラマを引き続き味わっていきたい。
 ※さらに関連記事〈文化を軽視し文字を嫌った軍事強国スパルタが、アテナイの民主政を恐れた意外な理由。〉も、ぜひお読みください。
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