🕌231」─1─ベルギー国内のイスラム教徒都市。国内国家。国内植民地。ベルギー同時テロ。2015年。~No.678No.679No.680No.681No.682@ 

連邦国家 ベルギー――繰り返される分裂危機

連邦国家 ベルギー――繰り返される分裂危機


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 nisikiyama2-14に、6つのブログを立ち上げる。 ↗ 
   ・   ・   【東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博】・   
 移民と難民は違う。
 移民は静かな侵略。
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 国連の人権宣言では、政治難民は保護する義務があるが経済難民や戦争難民は拒絶できた。
 シェンゲン協定。参加国は、EU精神としてヒト・モノ・カネの移動の自由を保証する。
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 自分と同じ人種・民族の「絆」で国家を存続させるのか、自分と違う人種・民族との「連帯」で国家を維持するのか。
 国家という枠組みが弱くなり、国境が低くなり、人の往来が自由になれば、人は自分の好きな所に移り住む事が出来る。
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 「人を閉じ込めていた国家という枠組みが力を失い、人の自由な移動を妨げていた国境がなくなり、全ての人が友人として交わるようになれば、戦争はなくなる」とういのは、まやかしである。
 国家を仕切る国境がなくなれば国家間の国益による戦争はなくなるが、民族、出身地、宗教、文化、言語、風習・習慣などによる人間間の私益による戦争が始まる。
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 入国した移民や難民は、犯罪者ではない以上、移動の自由と居住の自由が保証され、自分達だけの居住地区を好きな所に自由に作る事ができる。
 居住地区の住人の数も、数人から数万人はもちろん数百万人でも数千万人でも自由に増やす事ができる。
 それらは、自由である。
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 大量の移民や難民の受け入れを主張する国際派日本人は、その事を十分理解して発言している。
 知らないわけがない。
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 2015年12月3日号 週刊新潮「フランス隣接『ベルギー』が15年後にイスラム国家になる
 『移民は静かなる侵略』とも呼ばれる。ISによる連続テロの実行犯が潜んでいるとされるベルギーは、隣のフランスに劣らぬ移民国家だ。戦後50年にわたって移民を受け入れた結果、15年後にはイスラム系住民が国民の過半数を占める事態が訪れるという。欧州のど真ん中にイスラム国家が誕生する日が来るのか。
 『ベルギスタンへ、ようこそ!』
 首都・ブリュッセル市の入り口に設置された観光客向け看板の一つは、最近まで国名の『Belgium』が、『Beigistam』とイスラム国家風に書き換えられていたという。無論、イタズラに過ぎないが、地元ジャーナリストは決して笑いごとではないと眉をひそめる。
 『ベルギーの人口は約1,220万人で、国内に住むイスラム教徒は約65万人に達します。全人口の6%に過ぎませんが、フェリス・ダセットという社会学者は〝15年後にはイスラム系がブリュッセルの住民の過半数を占めることになる〟という警鐘を鳴らしています。実際、ブリュッセル在住のイスラム教徒は25.5%に達しています』
 こうした状況に危機感を募らせる人々は決して少なくない。ここ数年、ベルギーでは移民の排斥を訴える保守系や極右政党が急速に勢力を伸ばしているのだ。
 例えば2010年の選挙では、保守系の政党『新フラームス同盟』が、平均3人とも言う高い出生率への懸念や、母国に帰った後でも支給が続く移民年金の撤廃などを訴えて、31.9%もの支持を得て第一党に躍り出た。移民の強制送還など過激な民族主義を訴える極右の『フラームス・ペラング』も6%の支持を得ており、両党を足すと、強硬に反移民の立場を取る政党が国民の4割近い支持を得ていることになる。
 勢いを増す両党の支持者には、『2030年にはブリュッセルの街どころか、ベルギー国民の半数がムスリムになる』と、より過激に不安を煽る運動家も少なくない。その背景には、11年に始まったシリア内戦で発生した難民32万3,000人の存在がある。
 『ベルギー政府は今年9月にシリア難民の受け入れを表明し、約5,000人を保護することに決めました。加えてベルギーは移民が国外の家族を呼び寄せる権利を保障しています。近い将来、今の何倍ものイスラム教徒が入って来ますよ』(先のジャーナリスト)
 時間の問題
 ベルギーのあちこちでは、イスラム教徒の増加と共に治安の悪化も深刻な社会問題になっている。
 『より良い住環境を求めて隣国のオランダやフランス、ドイツに転居する非イスラム系住民が徐々に増え始めています。イスラム教徒が流入する一方で、既存の住民が国を去ればベルギーは首都だけではなく、その他の都市や地域でもイスラム化が進むことになります。イスラム教徒が行政を司る地域や都市が増え続ければ、国会にも彼らの意見を代弁する議員が登場して、国の意思決定も左右するようになってしまいます』(同)
 仮に欧州の中心に位置するベルギーがイスラム国家に変貌すれば、テロリストたちはEU圏内を縦横無尽に移動して、テロ攻撃などやりたい放題だ。
 それを予感させるように、ブリュッセルで活動するイスラム系団体『ベルギーにイスラム法を』の代表は不穏な発言を繰り返している。
 『アフリカ系移民の2世とされる、アブ・イムランという人物ですが、彼は米国メディアの取材に対し、〝この国でイスラムが多数派になるのは時間の問題〟〝我々を押し戻したいのなら、男は4人の女性と結婚して子どもをたくさん作ることだ〟〝我々の勝利は目前。イスラム教徒とイスラム法を受け入れる準備をしておいた方が良い〟などと答えていました』(外信部デス)
 テロとの戦いを宣言した欧州には、絶体絶命の事態と向き合う日が待っている」
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 欧州諸国は、人口減少に伴う労働力不足を補う為に、安価で働く単純労働者として多くの移民を積極的に受け入れた。
 そして、人道的配慮と言う名目で難民さえも受け入れた。
 外国人移民や難民の急増で、自国民は職を奪われて失業し、青少年は学校を卒業しても就職口がなく無職となった。
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 11月14日 産経ニュース「犯人2人死亡、治安部隊が人質救出作戦を決行
【パリ同時多発テロ】.
13日、パリのコンサートホール近くで、特殊部隊の隊員に誘導され避難する人たち(ロイター=共同)
 【ベルリン支局】AP通信によると、サッカー競技場など複数の地点で多発テロが起きたフランスのパリで、14日未明(日本時間同日午前)、犯人グループが多数の人質を取って立てこもっているとみられる劇場に治安部隊が突入したもようだ。地元メディアは2人の犯人を射殺したと伝えている。
 詳細は不明。劇場付近では、複数の爆発音があったと目撃証言がある。
 テロをめぐっては、少なくとも40人が死亡。フランスのオランド大統領は13日夜、非常事態を宣言し、事態が沈静化するまで国境を閉鎖することを明らかにしている。」
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 ダライ・ラマ14世「神に祈っても仕方がない。問題を作り出したのは人間だから、その解決は神に委ねず、人が行うしかない」
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 11月16日 産経ニュース「【パリ同時多発テロ】ベルギーに「過激派の温床」 指名手配らが暮らしたイスラム系貧困地区、武器の闇市場
 パリの同時多発テロに絡み、フランス警察が公開したサラ・アブデスラム容疑者の顔写真(AP)
 【ベルリン=宮下日出男】パリ同時多発テロで実行犯の一部メンバーがベルギー在住だったことが判明し、同国がテロの拠点とされた可能性が強まった。焦点があたるのはブリュッセルのモレンベーク地区。イスラム系人口の比率が高い貧困地区は過去のテロとの関わりも多い。欧州の「過激派の温床」ともいわれ、同国も対応に苦慮している。
 ベルギー捜査当局は、指名手配された仏国籍のサラ・アブデスラム容疑者(26)を含む兄弟3人がパリのテロに深く関与したとみて捜査を急いでいる。欧米メディアによると、サラ容疑者は劇場襲撃に使われた車両を借り、兄(31)はパリ市内で自爆テロを実行。3人目の兄弟は逮捕された。
 モレンベークでは、サラ容疑者が暮らし、ベルギー当局が逮捕した7人のうち、3人目の兄弟が同地区で拘束。他の逮捕者の多くも一時過ごしていたと伝えられる。
 モレンベークとテロとの関係は過去にも浮上している。1月の仏連続テロ直後にベルギー当局が阻止したテロ計画の摘発で捜索対象となり、8月の国際列車テロ未遂で米兵らに取り押さえられた実行犯も犯行直前に滞在していた。
 このほか、昨年、ブリュッセルユダヤ博物館を襲撃し、イスラムスンニ派過激組織「イスラム国」との関係も指摘される実行犯も一時滞在。同地区は、2004年のマドリードの列車爆破テロの犯行グループの1人の出身地でもあった。
 モレンベークは人口約9万人のうち8?9割がイスラム教徒とされ、失業率は約25%、若者に限れば4割近くが失業中だ。
 外国人の比率も高く、警察の監視も行き届きにくい上、ブリュッセルには違法武器の闇市場もあり、テロを計画する過激派などが潜伏しやすい。専門家は「欧州の過激派の温床だ」と指摘している。」
 オランダ語圏と仏語圏の対立から連邦制をとるベルギーでは、警察を含む行政が複雑化し、過激派対策で関係当局間の効率的な連携がとれていない。シリアやイラクに向かう欧州出身者の割合は、人口比でベルギーが最も多い。
 政府側もこうした状況に危機感を抱いており、ミシェル首相は「モレンベークに大きな問題があることは承知している」と述べ、治安対策を強化する考えを示している。」
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 11月27日 産経ニュース「【パリ同時多発テロ】ベルギー、首都圏でテロ警戒水準を1段階引き下げ「現時点では差し迫ったものではない」
 炭疽(たんそ)菌騒ぎがあり、何台もの消防車や消防士が作業を進めるイスラム寺院(モスク)=26日、ベルギー・ブリュッセル(ロイター)
 【ベルリン=宮下日出男】パリ同時多発テロで、ベルギー政府は26日、深刻で差し迫ったテロの脅威があるとして、ブリュッセル首都圏で維持していた最高度の警戒水準を1段階引き下げた。最高度の警戒水準解除は5日ぶり。ミッシェル首相が明らかにした。
 首相は26日の記者会見で「脅威は深刻だが、現時点では差し迫ったものではないと」と理由を述べた。首都圏の警戒レベルは、4段階で上から2番目となり、他の地方と同レベルとなった。
 捜査当局は22日から23日にかけ、首都圏を中心に大規模な家宅捜索も実施。だが、テロ実行犯のサラ・アブデスラム容疑者、テロに関与したとされるモハメド・アブリニ容疑者は引き続き逃走中で、当局が行方を追っている。」
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 12月22日号 ニューズウィーク誌「ドイツの難民受け入れ100万人の大台に ダン・ペレシュク
 イスラム教徒のアメリカへの入国禁止を掲げるドナルド・トラップが聞いたら卒倒しそうな数字が明らかになった。今年中にドイツが受け入れた難民や移民の数が、先週ついに100万人の大台に達したのだ。
 この人数は、アメリカが過去10年間で受け入れた難民数をはるかに上回る。第二次世界大戦以降の難民危機にドイツが率先して取り組んできたことをは疑いようがない。
 ドイツが難民を積極的に受け入れる背景には人道的な理由だけでなく、高齢化による労働力の減少を補うという意味合いもある。しかし受け入れ態勢は既に限界に達しており、受け入れる人数に制限を加えるようメルケル首相に求める声が閣内からも上がっている。
 難民の大量流入に対する世論の反発や外国人への憎悪犯罪の急増も大きな問題だ。難民収容施設を狙った深刻な暴力事件は今年になって222件発生しているが、有罪となったのは4件だけ。止まる気配のない難民の波とどう向き合っていくのか、ドイツは来年も難しい舵取りを迫られそうだ」
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 2016年1月号 新潮45イスラム系移民で行き詰まるヨーロッパ 三井奈美
……
 ブリュッセルのモレンベーク地区がアジトとなったのは、単にアバウドやアブデスラム兄弟が住んでいたという理由だけではない。
 ブリュッセル欧州連合(EU)が本部機能を置く『欧州の首都』である一方、欧州屈指の移民都市でもある。首都圏人口100万のうち、ほぼ4分の1をイスラム教徒が占めるとされる。モレンベークは、ブリュッセル首都圏を構成する19行政区の1つ。約9万の人口の8割がイスラム系移民とその家族だ。かねてから、イスラム過激派が巣くう『聖戦の拠点』として知られていた。ブリュッセルからは仏、英国、ドイツなどこにも簡単に行ける。パリへは車まで3時間。高速鉄道を使えば1時間20分だ。
 私は15年前、ブリュッセルに駐在した。モレンベークに迷い込んだことがあり、『ここは西欧なのか』と驚いた。
 露店市場に集まる女性たちは、みなスカーフで髪を覆い、つばのあるモロッコ帽に長衣が目立ち、羊肉のケバブを焼くにおいが漂う。観光客でにぎわう中世の旧市街地からわずか数百メートルの場所に、別世界があった。
 ここが移民街になったのは、戦後復興期の196年代、労働力としてやってきたモロッコやトルコの移民が住み着いたからだ。移民はまず知人や同郷の先駆者を頼るから、イスラム人口は急増した。『先住民』である白人は去っていき、移民の街になった。
 フランスの移民社会とは、いわば同胞のような関係だ。パリ郊外にはフランスの旧植民地アルジェリア系やモロッコ移民が集まる。アブデスラム兄弟はフランス国籍を持ちながら、ブリュッセルのモレンベークに住んでいた。アバウドは事件後、パリ郊外サン=ドニに住むいとこの家に逃げ込んだ。
 ブリュッセルは欧州の武器闇市場の中心地としても知られる。パリ同時テロがここで組織されたのは、武器の入手が簡単だから、という理由が大きい。
 欧州では1990年代のソ連崩壊、ユーゴ紛争で推計で600万丁の銃が流出した。さらに、2011年のリビアカダフィ政権崩壊後、カラシニコフ銃やロケット砲が大量に闇市場に出回った。大陸欧州の主要国は『シュンゲン協定』で検問が撤廃され、違法武器はEU域内に一度入れば、陸路で自由に輸送できる。ブリュッセルシンクタンク『イティネラ研究所』のビラル・ベンヤイシュ研究員によると、『500?1,000ユーロあれば、30分以内に武器の調達が可能』だ。
 ……
 これだけ闇市場が発達しながら、当局は手をこまねいていたのか?
 ベルギーの行政や警察機能が脆弱なのは、国の仕組みに原因がある。北のオランダ語圏、南のフランス語圏に分かれた連邦制。両言語圏は常に対立しており、2010年の総選挙後は、541日間も連邦政府が発足できなかった。
 両言語圏のはざまにあるブリュッセルは、特に機能不全が深刻だ。連邦警察と地域警察は連携せず、監視の目が隅々に届かない。パリ同時テロの後、ヤン・ヤンボン内務相は、ベルギーのテレビで『自治体、警察、連邦政府の連携が、ブリュッセルでは機能しない。特にモレンベークはひどい』と述べ、欠陥を認めた。ベルギー紙のインタビューで、モレンベークのある住民は『アパートの表札は、10年以上前に死んだ家主のまま、そこに見知らぬ男たちが20人以上住んでいたりする』と無法地帯ぶりを語った。
 ……
 苦悩する欧州
 パリ同時テロは、EU諸国に100万人規模の難民が流れ込む異例の事態の中で発生した。難民流入とパリ同時テロのつながりも、次々と明るみに出た。
 ……
 ドイツ政府が難民・移民の受け入れに前向きだったのは、人口減社会への対策という将来的な計算もあった。それは人口減に悩む日本にとっても他人事ではない。
 だが、西欧のイスラム教徒を取材した経験から言って、私には移民や難民を単に『労働力』と見るのは、もはや無意味であるように思われる。イスラム教徒を西欧キリスト教社会にうまく融合できない限り、彼らは社会の異分子であり続けるからだ。
 現在、EU人口5億人のうちイスラム人口は約2,000万人を占める。同時テロ事件があったフランスはもちろん、ドイツ、英国でもイスラム教徒は別世界を構成し、容易に白人社会に融合しない。人道上の観点から、難民・移民受け入れに熱心な北欧諸国では、ソマリア人たちが都市部にゲットーを作ってしまった。今の欧州には、イスラム教徒を巧みに取り込んでいる『モデル』は存在しない。
 それどころか、イスラム教徒たちには、経済格差に加えて、白人社会の目に見えない『壁』が厳然と立ちはだかる。
 知人の30代の男性アラブ系フランス人は、『求人広告を見て電話すると、名前を告げた途端に、だめですね。「もう決まってしまった」と言われますよ。時には名乗る前に拒絶されることもある。声の様子で移民出身だと分かるから』と言う。表には出ない就職差別。
 アバウドが逃げ込んだパリ郊外のサン=ドニは失業率が公式統計で18%、貧困率が27%で、それでも全国平均の約2倍だ。ベルギーも事情は同じ。モロッコアルジェリアチュニジアマグレブ3国からの移民やその子孫の就労率は44%で、全国平均の76%を大きく下回る。
 こうした環境で、イスラム教徒の若者は疎外感を募らせる。
 イスラム過激派対策に詳しいフランス人の危機管理コンサルタント、サミュエル・ローランに『彼らはなぜ過激思想に走るのか』と聞いた時、彼の答えは明快だった。
 『心に穴が開いているからです。ぽっかりとね』。ローランはシリアやイラクに何度も渡航し、過激派に走る若者と接触してきた。さらにこう続けた。
 『欧州経済はお先真っ暗で、若者は将来を描くことができない。自由だけを与えられ、彼らは何をしていいか分からない。コーランは何をすべきか、何を禁じられているかを明確に示してくれる。イスラム教を理解していなくても、過激派仲間と一緒に戦友意識を分かち合うことに生きがいを感じるのです』
 欧州に到来した100万人以上の難民たちは、相当長期にわたって難民キャンプで暮らさなければならない。難民申請が認められた後も、以前より敵対的なキリスト教社会に溶け込むという傷害が待ち受けている。彼らが、現在のイスラム教移民社会よりもうまく融合できるという保証は、今のところどこにもない」
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 2016年2月号 WiLL 「澄哲録片片 青山繁晴
 ……
 昨年末にはドイツのメルケル首相がアメリカの『タイム』誌の表紙を飾った。『今年の人』に選ばれたからだ。日本のメディアは『メルケル首相を見習え』と右へ習えで報じた。
 ……
 難民予備軍が650万超
 ドイツ経済が本音で期待した、安価な労働力としての難民はざっと60万人。
 しかしすでにドイツに入ることができた難民だけで100万人を超えた。
 ドイツ国内でも『これ以上は無理だ』、『いや、それどころか60万人を超える部分の難民は押し返せ』という異論が噴出し、難民の入口になりやすい南部バイエルン州は、地元のサッカーチームが難民支援を表明したがゼーホーファー州首相は『難民受け容れへの厳しい制限』とメルケル首相への反旗を公然と打ち出している。
 州首相は、バイエルン地域政党のCSU(キリスト教社会同盟)党首でもあり、そのCSUはメルケル党首のCDU(キリスト教民主同盟)と兄弟政党として連立与党だ。
 しかもBMWアウディが本社を置き、州都ミュンヘンを含めドイツ経済の中心地のひとつ。そこが難民の一部とは言え受け容れ拒否である。
 難民を送り出しているシリアは、人口およそ1,800万人。すでに400万人以上が難民として主としてヨーロッパに入るか、向かっているが、難民予備群がまだ少なくとも650万人を超えている(数字はいずれも2015年12月現在)。
 しかも難民の元はシリアだけではない。イラクアフガニスタンなど中東地域、そしてソマリアなどアフリカにも多くの国が存在する。
 こうした客観データをわたしに示してくれた国連の人口・移民難民問題の専門家は、長い付き合いで一度も見せないほど険しい目つきと口調でこう言った。
 『メルケル首相の偽善的な発言が、問題を爆発的に大きくし、さらに絶望的に解決不能にした』
 公式の場ではこうした批判は決して口にできないという彼の苦悩する表情を見ながら、わたしが黙していると、突然に叫んだ。
 『マリーヌ・ル・ペンを助けているのは、メルケルだよ。2017年からマリーヌがもしもフランス大統領として移民難民の排除し始めたら、それはドイツのメルケルのせいだ』
 メルケル首相はその2017年に任期が切れる」
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 2016年1月5日 産経ニュース「【移民ショック】北欧2カ国が入国審査を強化 難民16万人超殺到するスウェーデンデンマーク 
 【ロンドン=岡部伸】難民や移民が急増しているスウェーデンの入管当局は4日、デンマークからの入国者に対して旅券など身分証の点検を始めた。移民らの流入制限が目的で、これに伴いデンマークも間もなくドイツとの間で同様に入国審査の強化に乗り出した。
 ロイター通信によると、スウェーデン入管当局が半世紀ぶりに点検を強化したのは、同国最南部のマルメとデンマークの首都コペンハーゲンを結ぶオーレスン橋。スウェーデンでは、ドイツからデンマークを経由してくる移民らが昨年1年間で16万人以上に及んだ。デンマークスウェーデンの身分証点検開始に伴い、国内に滞留する移民らが増えるのを避けるため、入国審査の強化に踏み切った。
 両国とも、加盟国間の出入国審査を廃止した「シェンゲン協定」に参加しており、これまでは身分証なしで越境できた。デンマークの首相はロイター通信に、厳格な入国審査は10日間ほど行うが、さらに続く可能性もあると語った。」
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 1月11日 産経ニュース「わがまま難民に「欧州一優しい国」悲鳴 スウェーデン、許容量超え対応苦慮
 スウェーデン北部のリックスグレンセンにあるリゾートホテルを活用した難民の一時収容施設で、子供を寝かしつけるシリア難民の女性。スウェーデンの難民受け入れ許容量は限界を超え、欧州一「難民に優しい国」のレッテルも貼り替えを余儀なくされつつある=2015年12月15日(ロイター)
 欧州一「難民に優しい国」とされてきたスウェーデンが悲鳴を上げている。人道的見地からシリアやイラクからの難民を歓迎する姿勢を示した結果、昨年9月以降、予想を上回る大量の難民が押し寄せて完全に許容量を超え、対応にてんやわんやの状態なのだ。大都市部での快適な生活を求めていた難民からは「幽霊が出るので施設を替えたい」とか「寒すぎて生活できない」などといった、ほとんどわがままに似た不平不満が噴出する始末。国民は厳しい現実に直面して歓迎の熱狂から冷め、政府も国境管理や難民申請者への対応を厳格化する方針へと転じた。(SANKEI EXPRESS)
 「幽霊いる」「寒すぎる」
 スウェーデン南部のスモーランド地方の小村、グラナフォルサでは昨年暮れから、シリア難民たちによる「幽霊騒動」が持ち上がっている。AP通信などによると、第二次大戦中はナチスの逃走兵たちが住みつき、戦後は一時、身体障害者の施設として利用されていた廃屋を改装した難民収容施設に入っている58人のうち38人が12月30日、「幽霊が出るので怖くて住めない」と、近隣の移民局の事務所に申し出たのだ。
 「ドアが勝手に開く」「照明が不気味に点滅する」…などと訴え、都市部のアパートへの住み替えを訴えた。移民局の担当者は「気のせいだ。施設に戻るように」と説得したが、38人は聞き入れず、移民局の事務所前でテント生活を続けている。
 また、ノルウェーとの国境に近い森の町、リメツフォシェンでは最近、バスで移送された約60人のシリア難民のうち3分の1が「ここには店もないし、寒すぎてとても住めない」として、バスから降りることを拒否する騒ぎがあった。
 人口比で欧州一
 昨年9月、シリア難民の男児の溺死体がトルコの海岸に打ち上げられた写真が全世界で衝撃を与えると、スウェーデンでは警察官たちが「私たちの美しい国へようこそ」と歓迎する動画をフェイスブックに投稿し「私たちは皆、同じ権利と義務を持つ対等な人間だ。あなたたちがこの国で安全だと感じるように何でもする」などと呼びかけ、話題になった。
 その結果、スウェーデンは昨年1年で15万人以上の難民を受け入れることとなった。従来は仮設アパートなどを難民に開放していたが、とても間に合わなくなり、現在では仮設テント、教会、軍兵舎、刑務所施設から古い防空壕(ごう)までも活用して急場をしのいでいる。それでもまだ、約3万人分の収容施設が不足しているという。難民対策の国家予算も膨れ上がり、今年は約70億ドル(約8400億円)にも達する見込みだ。
 移民局のミカエル・リベンビク氏は米誌ニューズウィークに「収容施設に関して言えばすでに非常事態だ。何とか屋根だけ提供することで手一杯だ。努力はするが、従来のような対応はとてもできない」と話している。
 スウェーデンの人口は約980万人に過ぎず、1年で受け入れた15万人という難民数は、人口比ではドイツを上回り欧州一だ。この比率は、神奈川県と隣接する東京都大田区(合計人口約980万人)に15万人の難民が流入したと想定したケースに等しく、いかに大量であるかが分かる。
 スウェーデンは昨年12月から、入国する難民数の制限を目的に国境管理や難民申請者への対応を厳しくし、新たな申請者は一時的な滞在許可しか与えられず、家族の呼び寄せも難しくなった。ステファン・ロベーン首相(58)は「多くの難民を受け入れることができないというのは心苦しいが、今の状況では受け入れ持続は不可能だ」と話している。
 人道主義も厳しい現実には勝てない。」
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 3月22日 産経ニュース「【ベルギー同時テロ】ブリュッセルの空港・地下鉄で爆発 当局「テロ攻撃」と断定 28人が死亡か
22日、爆発があったブリュッセルの地下鉄駅周辺で警戒に当たる武装した治安部隊のテレビ画像(AP)
 【ベルリン=宮下日出男】ベルギーのブリュッセル国際空港で22日午前8時(日本時間同日午後4時)ごろ、大きな爆発が2回あり、地元メディアによると、少なくとも13人が死亡、35人が負傷した。死者は11人との情報もある。また、欧州連合(EU)本部に近いブリュッセルの地下鉄マルベーク駅でも爆発が起き、ロイター通信は15人が死亡、10人が重体と伝えた。検察当局は、いずれの爆発も「テロ攻撃」で、うち空港は自爆テロと断定した。
 ベルギーのミシェル首相は記者会見で、「恐れていたことが起きた。無差別攻撃に襲われた」と述べた。ベルギー内務省は事態を受け、「深刻かつ差し迫ったテロの脅威がある」として、国内全土でテロの警戒レベルを上から2番目の「3」から、最高水準の「4」に引き上げた。
 地元メディアの報道によると、空港での爆発は、出発ロビーの重量超過荷物を扱うカウンターの近くと、続いて近くの喫茶店付近で起きた。目撃者によると、爆発の直前に出発ロビーで発砲があり、アラビア語の叫び声も聞こえたという。
 爆発を受け、空港は航空便の離着陸を停止して閉鎖され、利用客は空港から避難した。ブリュッセルの地下鉄、バス、路面電車の運行も全面的に停止された。ロンドンとパリやブリュッセルを結ぶ高速鉄道ユーロスター」の運行も中止された。EUの欧州委員会は職員らに対して自宅に待機するよう指示した。
 一方、パリやドイツのフランクフルトなど欧州の主要空港も厳戒態勢をとり、フランス政府は警察部隊約1600人を国境地帯や公共交通機関の警備のため増派した。
 欧州では昨年11月、パリで130人が死亡する同時多発テロが発生しており、今回はこれに続く大規模テロとなる可能性がある。
 ベルギーではパリ同時多発テロの実行犯グループの一部が同国を準備の拠点としていたほか、18日には捜査当局が行方を追っていたサラ・アブデスラム容疑者(26)をブリュッセル首都圏のモレンベーク地区で拘束したばかり。」
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ベルギーを知るための52章 (エリア・スタディーズ)

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連邦国家 ベルギー――繰り返される分裂危機

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