🎄65」─3─ヨーロッパにおける対ドイツ戦勝70周年記念と欺瞞の和解。フランク族とEU。アングロサクソン族のイギリス。~No.226 @ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。  
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 中世の西欧・中欧は、1つの王国であった。
 西ローマ帝国滅亡後のフランス・イタリア・ドイツは、フランク族が樹立したフランク王国の一部であった。
 西フランクはフランス王国に、中部フランクはイタリア王国に、東フランク王国神聖ローマ帝国になった。
 ポーランド王国ハンガリー王国は、スラブ族として神聖ローマ帝国の外にあった。
 イギリスは、アングロサクソン族としてフランク王国の外にあった。
 スペインは、雑多な種族としてフランク王国の外にあった。
 ギリシャとトルコは、東ローマ帝国の一部であった。
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 フランク王国の後継国家群内の国民が、二重・三重の複数国籍を持とっていても大した意味はない。 
 問題なのは、西洋キリスト文明圏外で敵対する国家の国籍を持っているときである。
 古い例えで言えば、フランク王国の政府高官・軍上級将校が戦争相手のイスラム教国家の国籍を持つ持っていたときである。
 国籍問題とは、国家存亡・民族絶滅に関わる重大問題である。
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 フランスに上陸した。アメリカ軍は、アメリカ軍兵士によるフランス人女性に対する強姦事件が頻発したが、強姦事件を行っているのは有色人種であると説明して、人種問題にすり替えた。
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 ドイツと周辺諸国が和解した本当のの理由は、忌まわしい不名誉な行為を隠蔽する捏造されたレジスタンス神話を正当化する為であった。
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 1946年 ベルリンのドイツ人女性約50万人は、生計を立てる為に連合軍兵士(特にアメリカ人兵士)相手の売春を行っていた。
 アメリカのモーゲンソー財務長官は、敗戦国ドイツを農業国に改造する為に親米的であった企業以外を潰して産業を破壊し、ドイツ金融を支配する為に連合国マルクを大量に流通させた。
 ドイツ人は、生きる為に連合国マルクを得るべく連合国に媚びへつらい、ドイツ人女性は売春に走った。
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 1960年代 ド・ゴール派とフランス共産党は、それぞれの『レジスタンス神話』を創作し、ナチス・ドイツレジスタンスやユダヤ人を引き渡したという忌まわしい事実を闇に葬った。
 ド・ゴール派は、自分達はフランスの正統派である事を証明する為に、ナチス・ドイツと戦ったレジスタンスと自由フランスは一体であった事を喧伝した。
 フランス共産党は、自分達こそが正統派である事を証明する為に、ド・ゴールと自由フランスは国外に逃げ、国内に留まってレジスタンスを行ったのは自分達であると主張した。
 フランス人は、国家の名誉と国民の自尊心を守る以上に、自分達が生きる為に犯した後ろめたい行為を消し去る為に、架空の物語としてのレジスタンス神話を信じ込んだ。
 作られたレジスタンス神話は、後ろめたい犯罪を帳消しにする為の免罪符であった。
 如何なる国に於いても、国家と民族を貶めるような事実を帳消しにする偽りの神話を信じ込む。
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 クィンティアヌス「歴史が記述されるのは、物語の為であり、証明する為ではない」
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 ドイツ軍に占領された諸国の国民も、フランス国民同様に、自国人のレジスタンス闘士の隠れ家を密告し、同じ国籍を持つユダヤ人を売ったという、「協力者」という辛い記憶を消し去る為に架空の物語を作って逃げ込んだ。
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 現代のヨーロッパ諸国が、ドイツと和解して侵略され占領された事を許したのは、ドイツが深い反省の元で誠意ある謝罪をしているからではなく、ナチス・ドイツホロコーストに加担したという苦衷に満ちた記憶を忘れたいが為である。
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 600万人のユダヤ人をホロコーストは、ナチス・ドイツ一ヶ国で実行されたわけではない。
 ユダヤ人を逮捕し絶滅収容所に送ったドイツ親衛隊やゲシュタポ人の大半は、ドイツ語しか話せず。フランス語もポーランド語もイタリア語も英語も当然のことながら話せなかった。
 異言語の中に隠れたユダヤ人やレジスタンスを探し出すのは、ドイツ語しか話せなかったドイツ軍ではなく、異言語を話す他国人であった。
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 フランスやイタリア以外では、キリスト教に改宗していたユダヤ人が同じ国民・市民によってナチス・ドイツに引き渡されていた。
 ドイツが理想的な反省と謝罪をしたからではないく、欧州諸国及び欧州人の虚飾に過ぎない。
 それは、ユダヤ人弾圧を正当化してきたキリスト教が持つ宿痾である。
 それは、ユダヤ人難民を見殺しにしたアメリカも同様である。
 ドイツの理想的な戦後処理及び相互和解など存在しない。
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 アンネ・フランクとその家族を匿ったのは善良なオランダ人であったが、密告したのも善良なオラン人であった。
 ナチス・ドイツの協力者であったヨーロッパ人の救いは、アンネが匿ってくれたオランダ人に感謝し、同時に密告したオランダ人を怨まず許した事にある。
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 戦争責任・戦後賠償・謝罪と反省・相互和解及び歴史認識に於いて、日本がドイツに見習うべき教訓など存在しない。
 ユダヤ人を大虐殺したナチス・ドイツユダヤ人難民を助けた軍国日本とでは、戦争の本質が異なる。
 ドイツ軍に占領されたヨーロッパ諸国ほ、ホロコーストに協力した。
 日本軍部は、ファシスト・スペインと同様にナチス・ドイツの同盟国であったが、ホロコースト要請を無視してユダヤ人難民を保護し続けた。
 ユダヤ人難民を助けたのは、昭和天皇A級戦犯達らであった。
 アメリカはもちろんヨーロッパ諸国から、昭和天皇戦争犯罪として糾弾され、軍国日本が戦争犯罪国家として謝罪を強要されたり、戦争を始めた罪で処刑されたA級戦犯達を祀る靖国神社参拝を非難される、事などを言われる謂われははない。
 日本は、昭和天皇A級戦犯達のユダヤ人難民を助けた事実がある以上、ヨーロッパ諸国のように有りもしない「レジスタンス神話」を創作り誤魔化す必要はない。
 A級戦犯達は、「戦争を始めた罪」で有罪とされリンチ的縛り首で処刑された。
 A級戦犯の罪とは、単に戦争を始めた罪でしかない。
 中国、韓国・北朝鮮や国際的反日勢力は、「戦争を始めた罪」で日本を激しく非難している。
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 1968年3月22日 ベトナム戦争に反対する国民委員会5名が検挙された。
 大学の自治民主化を求める学生達は、反植民地として反戦学生運動を始めた。
 3月22日 アナーキストのダニエル・コーン=ベンディット、統一社会党のジャック・ソヴァジョ、毛沢東主義者のアラン・ジェスマル、トロツキストのアラン・クリヴィンネらが、反戦運動を指導した。
 フランス全体の労働者も同趣旨から民主化に賛同し、運動を全土に広めた。
 5月2日・3日 カルチエ・ラタンを含むパリ中心部で、大規模な学生デモが行われた。
 5月10日 フランスの五月革命。民衆は、パリでゼネストを行い政府に政策転換を要求した。
 フランス共産党は、民衆運動を利用して政権を奪おうとしていた。
 5月21日 パリでゼネストを行う労働者・学生と治安部隊が衝突した。
 抗議する労働者は工場でストライキに突入し、各大学の学生や民衆達はストライキを支持して、フランスの交通システムはすべて麻痺状態に陥った。
 アナーキストやトロッキストら過激派学生運動は、バリケードを構築して街頭を占拠し、暴動を拡大させる為に治安部隊に対して挑発を行った。
 フランスで、第二次世界大戦以来の深刻な危機が発生した。
 スターリン主義フランス共産党は、CGT(労働総同盟)を通じて労働者のストライキを組織したが、政府に武力鎮圧の正当性を与えるとして、アナーキストトロツキストたちを「挑発者」として激しく非難した。
 シャルル・ド・ゴール大統領は、国家体制を維持する為に、軍隊を出動させて武力鎮圧し、国民議会を解散させ総選挙を行って圧勝し、国論を統一して事態の解決を図った。
 そして、労働者の団結権、高等教育機関の位階制度の見直しと民主化、大学の学生による自治権の承認、大学の主体は学生にあることを法的に確定し、教育制度の民主化が大幅に拡大された。
 フランスの五月革命は、西ドイツ、日本、イタリアなどの先進国の学生達に大きな衝撃を与え、各国での反体制学生運動を激化させた。








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