🗽26」─1─アメリカ合衆国は、白人やフィリピン人を移民としてハワイへ送り込んだ。1899年~No.109No.110No.111 @ 

天下太平洋物語

天下太平洋物語

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。  
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 アメリカは、太平洋を内海にするべく中国を目指して西進した。
 ハワイを手に入れた事で、東半分はアメリカの内海となった。
 西半分をアメリカの内海にするのには、海軍国家日本が邪魔であった。
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 移民は、昔から住んでいた先住民を土地から追い出し、自分たちの国を建国する事もあった。
 ハワイ王国は、移民によって、滅ぼされた。
 ハワイ民族は、移民によって、先住の少数民族に追いやられ、仕事を奪われ貧困の下層階級に落とされた。
 移民は、恐ろしい。
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ハワイ人とは、先住民ポリネシア系カナカ族である。
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 白人至上主義のアメリカは、非白人との約束は利用するが守ろうとしなかった。
 アメリカは、1789年以来、先住民インディアンと370件以上の約束・契約・条約・協定を結んだが、土地を奪う為に全て破り、抵抗する者は女子供に関係なく虐殺した。
 白人開拓者は、絶対神の定めた明白な使命(マニフェスト・ディスティニー)と称し、開拓者精神(フロンティア・スピリット)で騎兵隊に守られながら幌馬車隊を組んで西へと移動した。
 白人商人は、土地と毛皮を得る為に、インディアンに酒と銃を売りつけて堕落させ、軍隊の協力を得て人が住めない不毛の荒野に追いやった。
 アメリカは、目の前にいた100万人以上のインディアンを30万人まで殺害した。
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 世界史は、西洋中心史観から、キリスト教の「隣人愛」による人類愛を広める為には必要な事であったと教えている。
 キリスト教以外の民族宗教は、邪悪な悪魔的信仰であるとして滅ぼされた。
 西洋語以外の民族言語は、教養なき野蛮な言語であるとして消えていった。
 白人は、キリスト教を布教すると共に、民族語を禁止して西洋語のみを強制した。
 地球上から、多くの民族宗教と民族語が消えていった。
 同時に、数多くの非キリスト教的土着文化も生活習慣や消滅した。
 数百年後には、一部の西洋語我のこり、キリスト教的価値観のみが世界を支配すると言われている。
 当然の事ながら、日本語と神道的価値観も存在しなくなると言われている。
 たとえて言えば、日本の方言や郷土文化と地方の地域性が廃れて、日本全国が東京化したように。
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 非白人で、英語を話し、キリスト教に改宗した者は、白人社会でエリートとして白人の次の地位を約束された。
 人種差別社会では、非白人が幾ら頑張っても白人とは見なさず、白人の使用人頭にしかなれなかった。
 自由と平等と博愛は、絶対神から白人に与えられた特権であり、非白人には認められなかった。
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 1899年
 アメリカ軍は、ハワイとグアムの中継地としてウェーク島を占領して領土とし、北太平洋支配の為の軍事基地を設営した。
 日本にとっては、アメリカの軍事的脅威が近づいた事を意味した。
 第二次ボーア戦争。イギリス軍は、オランダ系ボーア人の農民兵のゲリラ戦に苦戦を強いられ、多くの犠牲者と財政的損害をだして勝利した。
 プライドを傷つけられたイギリス人は、捕虜を強制収容所に収容したが、人種差別的扱いを為てボーア人約2万5,000人と先住民約2万4,000人を死亡させた。
 白人は、地球上の全ての土地を植民地化する為に、抵抗する非白人を虐殺し、生き残った非白人を奴隷として死ぬまで扱き使った。
 キリスト教会は、「絶対神の御名」のもとに、異教と異文化を「聖なる炎」で焼き滅ぼした。
 白人キリスト教列強は、非白人非キリスト教の日本に向けて軍隊を進めていた。
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 1月1日 セオドア・ルーズベルトは、州都アルバニーでニューヨーク州知事就任演説を行った。
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 2月4日 マニラのアメリカ軍管理地区との境界線にあるサンファン橋で、警戒に当たっていたアメリカ軍兵士と通行しようとしたフィリピン革命軍兵士の間で銃撃戦が起きた。
 アメリカ軍兵士55人が死亡し、フィリピン革命軍の被害は甚大で約3,000人の兵士が死亡した。
 アメリカの報道機関は、事件を取り上げて世論を激怒させ、報復を要求する様に情報の操作を行った。
 2月6日 上院は、カリフォルニア州選出の2名が条約批准の賛成に回り、一票差でパリ条約を承認した。
 アメリカ軍は、復讐を兼ねてフィリピン制圧の為に増派を決定した。
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 3月6日 ハワイ王家のカイウラニ元王女が、24歳の若さで死去した。
 ハワイ王家の将来を託された元王女の死は、ハワイ王国の再建を御願ったハワイ人の希望の芽を奪った。
 宣教師の息子からなる王制廃止派は、表向きには哀悼の意を伝えたが、本心では、絶対神の思し召しでハワイがアメリカの領土になるとして喜んだ。
 英語を話すキリスト教徒ハワイ人エリートも、かっては臣下であった立場からその若い死を嘆き悲しんだが、心の奥底では、ハワイの先祖返りがなくなり、アメリカ人としての将来への希望につながるとして喜んだ。
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 4月10日 セオドア・ルーズベルトは、シカゴで講演を行う。
 「我々は、祖先達のインディアンとの激しい戦いの歴史とその精神を決して忘れてはならない。戦う心を失えば、他の種族が我々に取って代わり、我々の地位を奪って行くだろう。ダーウィンの理論からすれば、そうした競争に勝ち抜いた種こそが支配種族として君臨するのだから、それが当然の帰納である。
 もし我々が、世界で最も退廃し、男らしくさの欠片もない支那人の様に振る舞う様な事にでもなれば、戦う心を保持し続ける人種との争いに必ずや敗れるであろう。不屈の精神を以て外国との戦争をも恐れない。そうした心構えなくしては我が種族の衰退は免れ得ない」
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 6月24日 カラカウア国王の王后であったカピオラニが65歳で死去し、元王族の数は減った。
 アメリカは、1959年8月21日にハワイ準州を50番目の州として、完全にアメリカ領土とした。
 王制廃止派は、アメリカばかりではなく多くの非白人国家から大量の人々を、常夏の楽園ハワイに移住させた。
 公用語を英語として、ハワイ語や移住者の言葉を公の場での使用を禁止した。
 ハワイの英語化が急速に進んで、ハワイ語は失われていった。
 同時に、ハワイ民族宗教も、ハワイ文化も、姿を消した。
 英語には、ハワイ民族宗教もハワイ文化も表現する語彙は存在せず、ゆえにキリスト教のみが語られた。
 ハワイ人の人口は相対的に少数派となり、ハワイ王家復活を望むハワイ人の声は小さく、日本人やアメリカ人らの中に支持者を得る事が出来なくなった。
 そして。年と共に韓国人や中国人の移住者が増えるや日本人は少数派となっていった。
 韓国人、朝鮮人らは、先発組の日本人以上の権利を得るべく反日団体を組織し、澁運慰安婦や強制連行などを材料として反日宣伝活動を起こした。
 中国人は、南京事件など日本軍の戦争犯罪を訴えた。
 日本人反戦平和諸団体は、軍国日本の侵略を弾劾し、昭和天皇戦争犯罪を告発し、自由と民主主義の大義の為に天皇制度を廃止するべきだと主張している。
 ハワイ人王家支持派は、専制君主天皇に敬愛の念を抱き、東郷平八郎日本海軍が示してくれた好意に感謝し、アメリカの圧力に屈しなかったサムライ日本人を信頼している。
 ハワイ人の日本贔屓は、外圧に弱い平和国家日本と非暴力無抵抗主義の日本人ではなく、全滅覚悟でアメリカに抵抗した天皇ファシズム国家日本であった。
 それ故に。アメリカは、日本の軍国主義を打倒し、ハワイ王家が太平洋諸国連合を呼びかけた天皇制度を廃絶しようとした。

 日本政府は、ハワイ王家の復権は不可能と判断して、ハワイ共和国アメリカ併合に抗議する行動を控えた。
 ハワイ在住の日本人移民は、新たな移民としてではなく、古くから生活している移民としてカリフォルニアへの移動を始めた。
 サンフランシスコの人種差別主義者や労働組合は、ハワイから移住してくる日本人移民への不快感をあらわにして、日本人排斥運動を盛り上げた。
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 後年。
 1993年 クリントン大統領は、ハワイ王国滅亡100周年で、ハワイ王国転覆にアメリカ軍が関与した事を公式に認めて謝罪した。
 アメリカ議会は、1898年のハワイ併合に至る過程が違法であったと認め、公式に謝罪する両院合同議決を採択した。
 だが、祖国を奪われたハワイ人が求める分離独立とハワイ王国再建は認めなかった。
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 6月27日 サンフランシスコ港に、東洋汽船の日本丸が入港したが、乗船していた日本人移民者の中からペスト患者が出ていた。
 当局は、ペストの蔓延を防ぐ為に乗客と乗組員の上陸を禁止して、洋上隔離を実施した。
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 9月 アメリカは、南北戦争後に工業化して生産量がイギリスを抜いて世界第一位となり、大量に生産した商品を販売する為に中国市場を必要とした。
 9月6日 ヘイ国務長官は、アメリカン・システムである伝統的自由貿易構想から、中国に進出している諸外国に対して、門戸開放・機会均等・領土保全の三原則(ジョン・ヘイの三原則)を求める門戸開放通牒を手渡した。  ヘイ「支那で外国人が特権を持つ港では、貿易は全ての国に対し平等に開放すべきである」
 アメリカ産業界は、国内の工業化で西欧諸国の商品に負けない自信を付けただけに、他国に高関税の保護貿易体制の破棄を求める様に要求していた。
 ヘイ国務長官は、国内の反英感情を考慮して単独提案とした。
 だが、アメリカ流ダブルスタンダードから、自国の植民地と中南米の門戸開放は拒否していた。
 日本・イギリス・フランス・イタリア・ドイツ帝国は、全ての国が利権確保の為に判断を下すまで判断を留保すると回答を返した。
 ロシア帝国のみが不快感を表し、対英戦略から友好国と信じていたアメリカに裏切られたと激怒した。
 アメリカとイギリスは、自由貿易構想を国際基準にするべく急接近した。



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