☭62」─1─「スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ」劇場公開決定。~No.233No.234No.235 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本が明治から昭和初期までの戦争は、ロシア・ソ連の侵略者から天皇・国・民族を死守する積極的自衛戦争であった。
   ・   ・   ・   
 近代日本の主敵は、白人キリスト教のロシアとロシア人であった。
   ・   ・   ・   
 ロシアは、江戸時代後期から日本の敵であり、日本を襲う侵略者であった。
 ロシアには、中国・朝鮮同様に親日派知日派も存在しない。
   ・   ・   ・   
 反天皇反民族反日的日本人のマルクス主義者は、人民の正義・人民の大義の為に、人道貢献をした昭和天皇より日本を滅ぼし昭和天皇を殺そうとしたリヒャルト・ゾルゲを選ぶ。
   ・   ・   ・   
 2022年10月20日 MicrosoftNews 映画スクエア「日本で諜報活動 処刑されたソ連スパイを描く 「スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ」劇場公開決定
 © 映画スクエア
 日本での諜報活動によって逮捕・処刑された、実在したソ連のスパイであるリヒャルト•ゾルゲを描いた全12話の連続ドラマ「スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ」が、 2023年2月より劇場公開されることが決まった。
 ナチスドイツの大手新聞社の記者として東京で諜報活動するソビエト連邦のスパイ、リヒャルト•ゾルゲ。ヒトラーによるソ連侵攻を知ったゾルゲはソ連側に情報を伝えるも、信用されなかった。その後もソ連に情報を送りつづけるゾルゲだったが、特別高等警察に諜報団の存在を感知されてしまう。やがて、1941年にナチスドイツがソ連に攻め込み、ソ連ゾルゲへの評価をあらためたものの、ゾルゲ率いる諜報団には危機が迫っていた。そんな中、精神の安定を保つため酒と女にのめり込むゾルゲは、日本人女性の花子と同棲しながら、元恋人の駐日ドイツ大使の妻にも惹かれていく。
 近年、ロシアで再評価されるようになったリヒャルト•ゾルゲ。彼の日本での巧みな諜報活動から逮捕・処刑に至るまでの半生と、知られざる多彩な女性関係を描いたドラマとなっている。ウクライナ・オデーサ出身のセルゲイ•ギンズブルグによって、2年以上もの撮影期間と7億円もの巨費を投じて製作され、高視聴率を獲得。主人公ゾルゲを演じるのは、「ソローキンの見た桜」でボイスマン大佐役を務めたアレクサンドル•ドモガロフ。共演に、山本修夢、木下順介、瀬戸元などの日本人が出演。ゾルゲの恋人•花子役を、2022年7月に38歳でこの世を去った中丸シオン演じている。
 © 映画スクエア
 【作品情報】
 スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ
 2023年2月、新宿 K’s cinema にて ロードショー
 配給:平成プロジェクト
 © 平成プロジェクト 2023 年
   ・   ・   ・   
 32年テーゼ
 1932年5月コミンテルン執行委員会西ヨーロッパ・ビューローによって決定された「日本における情勢と日本共産党の任務に関する方針書」のこと。日本の支配体制を絶対主義的天皇制とみなし,きたるべき日本革命は天皇制を打倒し,地主制を廃止するブルジョア民主主義革命であり,社会主義革命はその次の段階とする二段階革命論の立場を明確にした。日本では河上肇翻訳で同年7月 10日『赤旗』特別号に掲載され公にされた。同種のものには 27年,31年のものがある。これらのテーゼは当時の日本の経済理論,社会主義運動理論に大きな影響を与え,活発な論争を引起した。
 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
   ・   ・   ・   
 ソ連軍とロシア人共産主義者は、逃げ惑う日本人避難民(主に女性や子供)数十万人を大虐殺し、北方領土4島を強奪して不当占拠した。
   ・   ・   ・   
 昭和天皇は、親ユダヤ派、差別反対主義者、避戦平和主義者、原爆は非人道的大量虐殺兵器であるとして開発中止を厳命した反核兵器派、難民・被災者・弱者などを助ける人道貢献を求め続け、戦争には最後まで不同意を表明し、戦争が始まれば早期に講和して停戦する事を望むなど、人道貢献や平和貢献に努めた、勇気ある偉大な政治的国家元首・軍事的大元帥・宗教的祭祀王であって戦争犯罪者ではない。
 同時に、日本の歴史上最も命を狙われた天皇である。
 昭和天皇や皇族を惨殺しようとしたのは日本人共産主義者テロリストとキリスト教朝鮮人テロリストであった。
   ・   ・   ・   
 靖国神社の心・志・精神とは、人道貢献と平和貢献の事である。
   ・   ・   ・   
 歴史的人道貢献とは。昭和天皇A級戦犯である東条英機松岡洋右松井石根らは、ソ連ポーランド侵略から逃げてきた数万人のポーランドユダヤ人を保護し、ナチス・ドイツゲシュタポと日本人の反ユダヤ派、親ドイツ派の上海ホロコーストを阻止しユダヤ人難民数万人を敗戦後まで守り続けた。
   ・   ・   ・   
 昭和天皇の平和貢献とは、戦争には不同意であったが政府と軍部が決定すれば裁可するが、戦争が始まれば早期に講和を行って戦争を止める事を求め続けた。
   ・   ・   ・   
 日本国内には、天皇制度を廃絶しようとしている反天皇反民族反日的日本人達が高学歴の知的エリートや進歩的インテリに数多く存在している。
   ・   ・   ・   
 現代の日本人、政治家・官僚・学者そしてメディア関係者も誰も重大問題とはせず、沈黙、つまりは黙認している。
 現代の学校歴史教育では、昭和天皇が行った数々の歴史的偉大な功績は否定され抹消されている。
 つまり、生徒・学生で昭和天皇は嫌いが大多数で、昭和天皇が好きだという子供は異常・おかしいとされている。
   ・   ・   ・   
 昔の日本人は、戦場で人殺しの戦争犯罪を行ったが、同時に戦場で人助けの人道貢献や平和貢献を行った。
 現代の日本人は、戦争犯罪を行わないが、人道貢献や平和貢献も行わない。
 事実、中国共産党ウイグル内モンゴルチベットで行っている人道に対する犯罪であるジェノサイドから目を逸らしている。
 興味も関心もないと公言する親中国派・媚中派の政治家や官僚が存在する。
   ・   ・   ・   
 戦前の軍国日本は、同盟国のナチス・ドイツからの外圧を無視し、友好国のアメリカやイギリスが嫌がっても、天皇と日本を頼って逃げて来たポーランドユダヤ人難民を助けていた。
 現代の平和国家日本は、日本の経済と中国との交易の為に、「友人に嫌がる事はしない」と公言して、中国共産党が行っているウイグル人チベット人・モンゴル人・少数民族・民主派・法輪功などに対する虐殺から目を逸らし、中国共産党に忖度し顔色をうかがい犠牲者を助けようとはしない。
   ・   ・  ・    
 近代的軍国日本の戦争とは、数千年前の弥生時代古墳時代からの天皇を中心とした国體を死守する為の積極的自衛戦争であった。
 国體には、数万年前の旧石器時代縄文時代からの原始的民族神話が深層に流れている。
   ・   ・   ・   
 レーニンは、世界人民革命戦略から、中国共産党日本共産党など極東アジア共産主義者に対して、日本とアメリカを戦争させ世界戦争に拡大し、西洋列強の富と力の源であるアジアの植民地を解放するように示唆した。
 つまり、軍国日本が戦った日中戦争や太平洋戦争はレーニンが仕組んだ謀略であった。
   ・   ・   ・   
 昭和6(1931)年9月18日 満州事変。
   ・   ・   ・   
 昭和7(1932)年 ソ連コミンテルンは、社会ファシズム論から日本共産党に対し32年テーゼ「日本に於ける情勢と日本共産党の任務に関するテーゼ」を送った。
 「帝国主義戦争の内乱への転嫁を目標とする日本共産党」に、暴力革命勝利の為の「統一戦線戦術」を命じた。
 日本人共産主義者は、人民の正義の為に昭和天皇や皇族を惨殺して大虐殺を伴うロシアのような共産主義暴力革命を起こすべく活動を本格化させた。
   ・   ・   ・   
 スターリン日露戦争で屈辱的な敗北を喫したのは、日本に天皇制があったからだ。これを打倒しなければ、日本はいつまでたっても極東においてロシアの脅威になる。権力の中枢である天皇制に何としても打撃を与えなければならない。日本共産党の任務はそこにある」
 イギリス、イタリア、ベルギーなど西洋諸国の各国の共産党は、自国の王室を人民の敵とは認めず、それ故に一度も「王室打倒」とは叫ばなかったし、ソ連・国際共産主義勢力も命じなかったし求めなかった。
 ロシア人理論家のニコライ・ブハーリンスターリンの意向を受けて、日本共産党・日本人共産主義者マルクス主義者らに送られる書簡に「天皇打倒」を書き加え、同時に各国の全ての共産党共産主義者にも同様の文言「32年テーゼ」を送った。
   ・   ・   ・   
 昭和8(1933)年頃から、日本人の共産主義者社会主義者から大量の転向が続出し、日本共産党治安維持法による弾圧で壊滅状態に追い込まれ、過激分子は地下に潜って反天皇反民族反日運動を続けた。
 転向を拒否した日本共産党幹部は、逮捕されて収監されるか、中国に亡命しソ連アメリカの支援を受けた。
   ・   ・   ・   
 日本人共産主義者を庇っていたのが、敵日の中国共産党人民解放軍(現代の中国軍)であった。
   ・   ・   ・   
 日本人のマルクス主義者や無政府主義者キリスト教朝鮮人テロリストは、昭和天皇や皇族を惨殺する為に付け狙っていた。
 日本人共産主義者とは、反天皇反民族反日本であり反宗教無神論である。
   ・   ・   ・   
 軍事国家日本は、明治から昭和初期まで戦った大陸戦争は領土拡大の帝国主義侵略戦争ではなく、天皇・国・民族、歴史・文化・伝統・宗教を外敵から守る民族主義自衛戦争で、国内に引き込んで撃破する消極的専守防衛ではなく外地の敵軍基地を粉砕する積極的先制防衛であった。
   ・   ・   ・   
 日本の戦争とは、天皇・皇室と日本国と日本民族を、ロシアの軍事侵略、キリスト教の宗教侵略、マルクス・レーニン主義共産主義イデオロギー侵略から守る母国防衛戦争であり、敵に味方する反日・敵日の中国や朝鮮など周辺諸国を攻撃殲滅し各国に親日傀儡政権をつくり攻守同盟を結ぶ積極的自衛戦争であった。
 明治新政府が、近代的天皇制度中央集権国家を選択し、軍国主義政策を採用して、富国強兵・殖産興業・近代教育で軍国日本へと暴走したのはこの為であった。
   ・   ・   ・   
 日本がアメリカに恐怖したのは、アメリカによるハワイ王国侵略とハワイ王家滅亡、そして自由・民主主義の大義キリスト教の正義によってと民族の宗教・言語・文化・風習・その他がハワイ諸島から根刮ぎ消滅させられた事である。
 アメリカの太平洋侵略を最も警戒したのが、1894(明治27)年にハワイ王国滅亡を目の当たりにした東郷平八郎であった。
 ハワイ王国は、アメリカからの侵略から母国を守る為に日本の軍事支援を期待して、明治天皇天皇家との姻戚関係を申し込んだ。
 日本は対ロシア戦に備えて軍備強化を急いでおり、そこに新たに対アメリカ戦を加える余裕はなく、苦渋の選択として天皇家とハワイ王家との結婚は断り、1898(明治31)年にハワイ王国の滅亡を涙を流しながら傍観するしかなかった。
 日本海軍内のワシントン海軍軍縮会議に猛反対した艦隊派は、ハワイ王国滅亡を教訓としていた。
   ・   ・   ・   
 徳川幕府は、アイヌ人が住む蝦夷地、北方領土を日本の固有領土として統治し守っていた。
 ロシアは、千島列島を南下していたが樺太には進出していなかった。
 1785年 老中・田沼意次は、ロシアの侵略を警戒して蝦夷地探索隊を派遣した。
 1789(寛政元)年 徳川幕府は、アイヌの蜂起クナシリ・メナシの戦いの背後にロシアが策謀していると疑い警戒した。
 1792年 老中・松平定信の寛政日露交渉。水戸学による攘夷運動の始まり。
 1806年 文化露寇。
 1807年 徳川幕府は、東北諸藩に対して蝦夷地防衛の派兵を命じた。
   ・   ・   ・   
 日本の近代化の目的は、対外戦争を戦う為の軍国主義化であった。
 日本の開国・幕末・明治維新戊辰戦争・近代化・軍国主義化の発端は、ロシアの軍事侵略とキリスト教の宗教侵略で、その歴史的事実が、中世キリスト教会の日本人奴隷交易、寛政日露交渉(1792年)と攘夷運動、文化露寇事件(1807年)と蝦夷地・北方領土派兵(約4,000人)、攘夷派が激怒した対馬事件(1854年)の弱腰交渉、などであった。
 日本をロシアから救ったのは、戦争も辞さずのイギリスの軍事力・海軍力であった。
 軍事を否定し信用しない国家・国民・民族には、現実世界で生きる資格はなかった。
 熱狂的天皇主義者(現代の右翼・右派・ネットウハ、一部の保守派とは無関係)である尊皇派・勤皇派による攘夷運動は、間違った愛国主義民族主義ではなく、正しい軍国主義国粋主義・好戦主義、正義の戦争・聖戦であった。
   ・   ・   ・   
 神国日本を守る為の攘夷対象は、軍事侵略を企むロシアと宗教侵略を繰り返すキリスト教であった。
 徳川幕府の経教分離の原則を受け入れて交易を行っていたオランダは、排除すべき攘夷の対象ではなかった。
   ・   ・   ・   
 ロシアの日本侵略は、ヨーロッパ戦争と連動していた。
 1729年~1796年 ロシア女帝エカテリーナ2世(ドイツ人将軍の娘)。
 ロシアの海外戦略は、1,ウクライナ黒海バルカン半島への領土拡大、2,。アラスカ・北米大陸の開拓、3,日本との交易であった。
 1796年~1815年 ナポレオン戦争
 1812年 ナポレオンのモスクワ遠征。
   ・   ・   ・   
 1689年 ネルチンスク条約ロシア帝国清王朝は、国境線を外興安嶺(スタノヴォイ山脈)とアルグン川(アムール川上流)を結ぶ線に定めます。
 1858年アイグン条約。ロシアは、アムール川(中国名は黒竜江)以北のシベリアの地を強引に割譲させロシア領とした。
 1860年 北京条約。ロシアは、アロー戦争に介入し英仏連合軍が北京を占領した所で講和を斡旋し、その見返りとしてウスリー川以東の沿海州を獲得し沿海州の南端の地にウラジオストクを建設した。
 ロシアは、不当な手段で手に入れた領土は戦争に負けて奪われない限り返還する事はなかった。
 ウラジオストクは冬でも凍らない不凍港で、日本海を南下して中国、朝鮮、日本への侵出を手に入れたが、目障りなのはウラジオストクにある樺太が日本の勢力圏にある事であった。
 ロシアは、樺太を自国領にする為にロシア人の軍人や囚人を上陸させて、反日的先住民を味方につけ日本人や親日派アイヌ人に対する暴力事件を頻発させた。
 明治8(1875)年 樺太・千島交換条約明治新政府は、ロシアとの戦争を避ける為に樺太問題を解決すべくロシア領千島との交換条約を結んだ。
 日本側の戦略的利点は、ロシア海軍ウラジオストク樺太日本海内に封じ込め、宗谷海峡津軽海峡対馬海峡を抑えてしまえば太平洋への航路を遮断する事ができた。
 ロシアの対アジア政策とは、限られた軍団と艦隊による日本海支配であって、大軍団と大艦隊による日本侵略ではなかった。
 日本海を手に入れる為に、陸軍は満州から遼東半島朝鮮半島に軍事要塞都市を建設して防衛軍団を配備し、海軍は対馬樺太を手に入れ旅順・対馬ウラジオストクを軍港要塞都市として守備艦隊を配置する、であった。
 1891(明治24)年 ロシアはシベリア鉄道敷設工事を始めた。
 文久元年の農奴解放以来、ロシアの農村は余剰労働力を抱えていた。農民の不満の高まりは、ロシアにとって命取りになる。そこで、鉄道沿線のシベリアへ、農民の入植を促進するのが最大の目的であった。
 日本は、シベリア鉄道は軍事目的と見なして警戒し、ロシアとの戦争に備えて軍国主義政策を採用し、強権を持って国民生活を犠牲にして軍拡を進めた。
 イギリスは、上海・香港の中国利権をロシアから守る為に日本に接近した。
 日露戦争は不可避となり、開戦のその時が刻々と迫っていた。
 日本の戦争は、領土拡大の帝国主義侵略戦争ではなく祖国防衛の民族主義自衛戦争であった。
   ・   ・   ・    
 日本には、大航海時代の中世キリスト教会と白人キリスト教徒商人による日本人奴隷交易(被害者として)と日本軍部・陸軍・A級戦犯によるポーランドユダヤ人難民(数万人)をホロコーストから守ったという人道貢献(実行者として)を世界記憶遺産に申請する資格・権利がある。
 これは、日本国家ではなく、生きている日本民族日本人としての責務である。
 日本人奴隷交易とA級戦犯の人道貢献には、その事実を証明する・裏付ける公文書・古文書・キリスト教会報告書など歴史的証拠が国内外に数多く残っている。
 もし、日本の申請が認められないというのならば、ユネスコとイコモスによる世界遺産世界文化遺産・世界記憶遺産には存在意義はない、無意味・無価値という事である。
 日本人奴隷交易の責任の一端は、乱取りで捕らえた日本人を奴隷として外国人に売った日本人にもある。
 A級戦犯が有罪となって見せしめ的リンチ縛り首で処刑にされた罪状は、政治家・官僚・軍人として戦争を始めた平和に対する罪であって、拷問・虐待・惨殺・虐殺を行った人道に対する罪ではなかった。
   ・   ・   ・   
 西洋キリスト教文明国からすれば、日本人はアフリカ人同様に奴隷もしくは人間以下の家畜、自由に殺してかまわない獣であった。
 バチカンローマ教皇は、改宗した日本人キリシタンを奴隷にする事は禁止したが、改宗を拒む異教徒日本人を奴隷とする事は認めた。
 宣教師達は、日本人を救う為に布教活動を行い、多くの日本人をキリシタンに改宗させた。
   ・   ・   ・   

🦟30」─1─中国がAIとロボット工学分野で世界2位=『ネイチャーインデックス』誌。〜No.94 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本の技術力は、中国に負けている。
   ・   ・   ・   
 2022年10月19日 YAHOO!JAPANニュース CGTN Japanese「中国がAIとロボット工学分野で世界2位=『ネイチャーインデックス』誌
 中国科学院(2022年10月19日提供)。(c)CGTN Japanese
【10月19日 CGTN Japanese】世界的な学術出版社のシュプリンガー・ネイチャーがこのほど出版した学術誌『ネイチャーインデックス-AIとロボット工学(以下、ネイチャーインデックス)』は、AIとロボット工学分野では中国が米国に次ぐ世界2位と評価しました。
 同誌記事は、「『ネイチャーインデックス』が2015~2021年の期間を対象にまとめた自然科学分野の質の高い学術誌82種では、AIとロボット工学分野の論文数が急増している」と指摘した上で、「世界の研究機関の2015~2021年におけるAIとロボット工学分野の科学研究成果の伸び具合を示す統計によれば、米国が依然として世界をリードする地位にあることは明らかだ。それに次ぐ2位は中国で、3位から5位はドイツ、英国、フランスの順だ」と説明しました。
 『ネイチャーインデックス』が2015~2021年におけるAIとロボット工学分野の科学研究成果に基づいて選出した世界の研究機関上位50位では、中国科学院が4位で、唯一、上位10位に入った中国の研究機関でした。また、中国科学院は2015~2021年においてAIとロボット工学分野の論文のシェアが最も速く増加した研究機関でした。その他、清華大学(27位)と北京大学(36位)、中国科学院大学(38位)が上位50位にランクインしました。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News
 CGTN Japanese」
   ・   ・   ・   
 10月12日 産経新聞「東大39位と京大68位に順位下落 英誌、総合ランキング
 東京大学安田講堂
 英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は12日、今年の世界大学ランキングを発表した。日本勢で最高順位となった東京大は前年の35位から39位に、2番手の京都大も61位から68位に順位を下げた。全体では英オックスフォード大が7年連続でトップの座を保持した。
 THEは今回、104の国・地域の1799大学を対象に、研究内容や国際性などの5分野を総合的に評価した。東京大、京都大の順位下落については取材に対し、いずれも学習環境の評判や大学出版物の学者による引用回数などの分野で評価を落としたのが原因だと説明した。
 日本勢で、具体的な順位が公表される200位以内に入ったのは東京大と京都大のみ。500位以内だったのはほかに、東北大が250位以内、大阪大が300位以内、名古屋大と東京工業大が350位以内に入った。(共同)」
   ・   ・   ・   

🛳18」─3・B─台中の水路、通水90周年祝う 日本人技師をしのぶ/台湾。~No.118No.119No.120 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 明治・大正・昭和初期の日本人は、台湾・朝鮮・中国などアジアで地元の貧しい人々の為に貢献していた。
   ・   ・   ・   
 戦前の日本・軍国日本は、欧米列強などの諸外国がやらなかったような歴史的な人道貢献や平和貢献を幾つも行っていた。
 日本人は、中国人や朝鮮人とは違っていた。
   ・   ・   ・   
 2022年10月18日 YAHOO!JAPANニュース 中央社フォーカス台湾「台中の水路、通水90周年祝う 日本人技師をしのぶ/台湾
 水路「白冷圳」の通水90周年を祝う式典で同水路を設計した日本人技師、磯田謙雄の像に献花した楊長鎮主任委員(後列右から2人目)ら=同委提供
 (台中中央社)中部・台中市新社区で15日、同地域を流れる水路「白冷圳」の通水90周年を祝う式典が開かれた。日本統治時代に同水路を設計した日本人技師、磯田謙雄への献花も行われ、貢献をたたえた。
 白冷圳は日本統治時代の1932年10月14日に完成。1999年の台湾大地震で同水路の設備が損傷したのをきっかけに、その重要性に注目が集まった。それ以来、市民団体が毎年10月に「白冷圳文化フェスティバル」を開催し、磯田をしのぶ日としている。白冷圳紀念公園には2018年、磯田の像が設置された。
 式典に出席した客家委員会の楊長鎮(ようちょうちん)主任委員(閣僚)は、かつて水資源がエスニックグループ間の争いを引き起こしていたことに触れ、磯田らが険しい山の中で建設した水利施設によって、後世の人々がこの地で平穏に生活できるようになったことに感謝した。
 午後には青空市が開かれ、台湾の伝統人形劇「布袋戯」(ポテヒ)やダンスパフォーマンスの上演なども行われた。
 (趙麗妍/編集:名切千絵)」
   ・   ・   ・   

💥2」─1─日本人が知らない世界の「政治と宗教」根深い心理問題。~No.2No.3No.4 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 左翼・左派・ネットサハが信奉する「政教分離の原則」や「信教の自由」は、世界には存在しない。
   ・   ・   ・   
 2022年10月4日 MicrosoftNews 東洋経済オンライン「日本人が知らない「政治と宗教」根深い心理問題 「敵認定」で排除すればコントロール不能になる
 ジュリア・ガレフ
 © 東洋経済オンライン センシティブな話題、どう話せばいいのか(写真:takeuchi masato/PIXTA
 宗教的価値観の対立が分断を引き起こしているアメリカ。無宗教を標榜する人が多い日本人にとっては、理解しがたいことかもしれない。
 よく「初対面で政治と宗教の話をしてはいけない」と言われるが、それはコミュニケーションにおいて心理的な対立のもとになるからである。全米で話題になった『マッピング思考』の著者ジュリア・ガレフも、異なる宗教を信仰する人との対話に苦慮した1人。彼女は、相手と対立や敵対することなく、共存するアプローチを勧める。
 宗教の信者は、集団への忠誠心が強い
 どんな社会集団にも「気候変動は深刻な問題である」「民主党よりも共和党のほうが優れている」「子どもはかけがえのない存在である」など、無意識のうちに期待されている考えや価値観がある。
 宗教集団には、「私たちの集団は価値のある目的のために戦っている」という考えや価値観があるのかもしれない。
 これらに異を唱えれば、他のメンバーから距離を置かれてしまうかもしれないし、集団から追い出されることさえあるかもしれない。宗教集団によっては、信者は信仰を捨てると、配偶者や家族、社会的支援を失うこともある。
 集団への忠誠心を示すために、自分たちの名誉を脅かすような意見を拒絶するのも、よくある思考パターンだ。カトリック教徒であるという認識が強い人(「カトリック教徒に連帯感を覚える」といった意見を支持する人)は、カトリックの神父が性的虐待で告発されるといったニュースに対して懐疑的になりやすい。
 自分や自分が所属する集団の意見を攻撃しているように感じられる議論を、反射的に拒絶するようになっていく。
 多数派も少数派もどちらも孤立している
 反対意見に耳を傾け、それを真剣に受け止めて自分の考えを変えようとするには、精神的、感情的な努力や、なにより強い忍耐力が必要になる。なぜ、これほど難しい作業を、理不尽で、他人をバカにしている、共通点のない人たちの意見を聞くことで、さらにややこしくしなければならないのか?
 それは、事実にもとづいて議論すべき本来の論点が「『私の側』の正しさは証明されるだろうか? それとも恥をかくだろうか?」といった個人的な思惑にどんどんズレていくことで、課題の解決が遠のいてしまうからだ。
 無神論者とキリスト教徒について考えてみよう。
 無神論者はアメリカでは差別を受けやすく、居心地の悪い思いをしている。「不道徳だ」と言われることも多い。そのため長い間、「自分を隠さなければならない」と感じ続け、最後に「カミングアウト」したという無神論者の話もよく耳にする。
 2019年に実施されたギャラップ社の世論調査によれば、「支持政党に優秀な議員がいても、その人が無神論者だったら投票しない」と答えたアメリカ人は40%にも上る(同じ条件で、その議員がユダヤ人もしくはカトリック教徒だった場合に投票しないという回答はそれぞれ7%と5%だった)。
 これに対し、福音派キリスト教徒(プロテスタントの一つの流派。非常に保守的な思想で知られる)は信仰を同じくする家族やコミュニティーとともに生活していることが多いため、無神論者と同じような苦悩は味わっていないが、中絶の合法化、同性婚、メディアの性的表現など、過去半世紀にアメリカで起きた法律的、文化的な変化に疎外感を覚えている。
 強い圧力をかけられた炭素原子が結合してダイヤモンドになるように、「敵に囲まれている」という感覚があると、人間の考えは凝り固まってアイデンティティーになりやすい。
 自分の信念のために嘲笑されたり、迫害されたり、汚名を着せられたりすると、その信念を守るために立ち上がろうという気持ちが強まり、仲間との連帯感も生まれる。あらゆる問題には、支配的な多数派と抑圧された少数派がいるように思えるかもしれないが、どちらの側も自分たちが敵に包囲され、窮地に立たされていると考えている場合もある。
 目標の共有で、お互いの距離が近づく
 友人のケルシー・パイパーはジャーナリストとして慈善活動やテクノロジー、政治など、世界の人々の幸福や健康に影響を与えるさまざまなテーマを追いかけている。ケルシーは無神論者だが、彼女の親友に敬虔なカトリック信者の女性がいる(ここではジェンと呼ぶことにする)。
 一般的に、無神論者とカトリック教徒の間には、大きな信念の違いがある。特に同性愛や避妊、婚前交渉、安楽死などの問題では、まったく意見が合わないことも珍しくない。
 ケルシーとジェンには「できるだけ効果的な方法で、世界をよりよい場所にしたい」という共通する思いがあった。それがあることで2人の間には仲間意識や信頼感が生まれ、ケルシーはジェンの意見にも心を開いて耳を傾けるようになった。
 その結果、ケルシーはさまざまな問題について考えを変えることになった。たとえば「中絶問題」だ。
 彼女は最初、なんの迷いもなく中絶を支持していた。中絶反対派の意見とは異なり、「胎児には道徳的な意味で『人間』と見なせるほどの意識はない」と考えていたからだ。
 ジェンと何度も話をするうちに、「命を尊重すべきだ」という中絶反対派の考えに共感を覚えるようになった。今でも胎児に意識があるとは思っていないが、「胎児についての理解をさらに深めれば、命を奪われたときの悲しみが想像できるようになるのかもしれない」と思うようになった。
 合法的な中絶を強く支持する気持ちに変わりはないが、「中絶は世の中に悪い結果をもたらすものであり、それを防ぐために『社会はもっと努力すべきである』という考えを持つべきかもしれない」と、真剣に考えるようになった。
 このような変化は、ケルシーがジェンの視点を理解しようと努力しなかったら起こらなかっただろうし、ジェンのことを「世界をよりよくするためにがんばっている、自分と同じような問題意識を持つ同志」だと見なしていなかったら起こらなかっただろう。
 ある人の道徳的な価値観が宗教的な前提にもとづいている場合、その宗教を信じていない相手との間に共通点を見出すのは難しい。それでも、たとえ世界観が大きく違っていても、ともに意義ある目標を目指している仲間であるという感覚があれば、学び合うことができるのだ。」
   ・   ・   ・   

🦟23」─3─宇宙の覇権争い。中国軍は躍進し、遅れを取る日本。~No.71 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 2022年10月16日 YAHOO!JAPANニュース NEWSポストセブン「各国による「宇宙の覇権争い」に変化 中国は躍進、日本は後れをとっている状況
 2020年12月、中国の無人月面探査機「嫦娥(しょうが)5号」が月面着陸。サンプル約2kgを採取して地球への帰還に成功した
 10月7日、宇宙飛行士の若田光一さん(59才)が国際宇宙ステーションISS)に到着した。日本人宇宙飛行士として最多となる5回目の宇宙飛行で、ISSにおよそ半年間滞在する。
 【写真】月面での作業や暮らしを快適なものにするためトヨタ自動車JAXAが共同開発した車両
 学習院大学法学部教授の小塚荘一郎さんは、こう話す。
 「宇宙ロケットは真っ直ぐ打ち上げれば宇宙に行きますが、斜めに飛ばせばミサイルになります。宇宙開発の技術は、軍事に転用される恐れが高い。そのため1966年に合意された『宇宙条約』には、宇宙空間の領有の禁止や平和利用の原則などが定められています」
 そうした国際協力と平和の象徴となってきたのが、ISSプロジェクトだ。ISSには、主要8か国首脳会議(当時)の全メンバー国(アメリカ、日本、カナダ、欧州各国、ロシア)が参加。特にアメリカとロシアという2つの超大国がパートナーシップを結んだ意義は大きく、自国にないものは他国から融通し合う“持ち寄りパーティー”スタイルは、各国の宇宙技術の発展に何役も買ってきたという。
 ロシアが脱退してパワーバランスが変化
 しかし今年7月、ロシアが2024年以降ISSから脱退することを表明。今年2月のロシアのウクライナ侵攻を機に、各国の対ロシア関係が悪化したためだ。
 地上でも対ロシア経済制裁に反発して、ロシアの宇宙開発会社がイギリスの衛星打ち上げを拒否したり、ヨーロッパと共同で開発を進めてきた衛星事業からロシア人技術者が一斉帰国したり……多くの宇宙ロケットの打ち上げが困難となった。
 「契約していたのにもかかわらず中止となったイギリスの衛星通信企業は約400億円の損失という大打撃を受け、イギリス政府もロシアとの協力関係を見直すという大きな問題へと発展しています。
 もともとロシアは、ビジネスとして他国の衛星を積んだロケットを打ち上げていました。しかもその相場はわりと安価だったので、需要も高かった。ただこうした事情から、来年以降は依頼も激減すると思われます。今年は世界が苦労した分、来年からはロシアが苦労するのでは」(小塚さん・以下同)
 無視できなくなった中国の躍進
 そんななか、独自の動きを見せているのが中国だ。有人月面探査や月面基地建設に加え、中国単独の宇宙ステーション建設と運営を目指しているという。
 「NASAが発足したのは1958年。当時の中国は3年大飢饉にあえぐなど、経済発展“前夜”でしたが、そのなかで苦労して宇宙開発を続けました。やがて経済大国になった中国としては“いまさら参加してやるものか”という自尊心もある。
 NASAに頼らない独自の開発を目指すことになった中国に対し、アメリカ議会もまた、2011年にはISSプロジェクトに中国の参加は認めないことを決定しています。米中お互いに牽制し合う構図が見てとれます」
 一方、日本はそうした宇宙の覇権争いに10年も20年も後れをとっている状況だ。小塚さんによれば「乗組員が乗船できる大型ロケットを開発できなかったこと」がいちばんの理由で、それにはロケットの価格が高額になることや、国家予算が下りにくいことも関係しているという。緻密さや丁寧さを美徳とする日本人だが、それが仇となり、宇宙の覇権争いに乗り遅れてしまったのだ。
 取材・文/辻本幸路
 ※女性セブン2022年10月27日号」
   ・   ・   ・   

🗽20」─1─アメリカは南北戦争のイノベーションで劇的な社会発展を遂げ大国に成長した。~No.76No.77No.78 ⑨ 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2022年10月12日 YAHOO!JAPANニュース 幻冬舎ゴールドオンライン「アメリカが「イノベーション大国」であり続ける納得の理由
 (※写真はイメージです/PIXTA
 いくら天才的な頭脳の持ち主がいて先進的な技術の種があっても、社会の仕組みが彼らのモチベーションを喚起し、トライアンドエラーへと立ち上がらせるようなものになっていない限りイノベーションは生まれません。19世紀イギリスで「産業革命」というイノベ―ションが成立したのは、単に「蒸気機関が登場したから」ではなく、これらが当時のイギリスにあったからでした。イノベーションを起こすには何が必要か。本稿では、イノベーション大国・アメリカを例に見ていきましょう。
 南北戦争の決着後に起こった「劇的な社会発展」
 イギリスの産業革命を引き継いでアメリカで進んだイノベーションも、制度の重要性を端的に示すものでした。
 アメリカでも1865年の南北戦争の決着後、一気に生産性の向上と社会変革が進みます。それがその後の情報通信革命を凌ぐ一回きりの大きな社会変革をもたらすものだったと分析するのは、『アメリカ経済 成長の終焉/上・下』(高遠裕子・山岡由美訳 日経BP社)の著者、アメリカの経済学者ロバート・J・ゴードンです。
 アメリカ初の大陸横断鉄道は1869年に開通します。それに続いて自動車の普及と道路の整備が進みます。他方、アレクサンダー・グラハム・ベルが1876年に電話機を発明すると、わずか2年後の1878年には全米で約150社の電話会社が設立され、営業活動を始めます。
 1879年にはトーマス・エジソン白熱電球を完成させ、3年後には「パール・ストリート・ステーション」という大規模な中央発電所をニューヨークに開設して本格的な「電気の時代」を開きます。そして1892年には競合メーカーであったトムソン・ヒューストン・カンパニーと合併してゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)を設立し、白熱電球の普及に大きく前進しました。その後もさまざまな電化製品の開発が急速に進み、ミシン、扇風機、掃除機、録音機、冷蔵庫、ラジオ、テレビなどが1930年までの50年間ほどの間に続々と登場、爆発的に普及していきます。いずれも人々の労働や日々の生活を劇的に、そして不可逆的に変えるイノベーションでした。
 イノベ―ションを促すアメリカの資本主義
 なぜこれほどまでの劇的な社会発展がアメリカで可能であったのか、先のアセモグルとロビンソンはこう説明します。
 「合衆国における特許取得を巡る注目すべき事実は、特許を与えられるのが金持ちやエリートだけではなく、あらゆる境遇、あらゆる階層の人々だったということだ。(中略)19世紀の合衆国ほど、政治に関して民主的な国が当時の世界にほとんどなかったのと同じように、イノベーションに関してもこれほど民主的な国はまずなかった。(中略)いいアイデアはあるのに資金がなかったとしても、特許を取ることに問題はなかった」(前掲書)
 さらに特許取得だけでなく、起業するための資金獲得もこの時のアメリカでは容易でした。アセモグルとロビンソンが示した数値によれば、1818年にアメリカ国内で営業していた銀行は338、総資産は1億6000万ドルだったのに対し、1914年には2万7864の銀行が営業し、総資産は273億ドルに達していたのです。資金調達をささえる金融業が急速に拡大し、貸し手の間の競争は借り手が負担する金利を低く抑えることにつながりました。
 当時のアメリカは、投資をすればリターンが得られる資本主義の新世界だったのです。だからこそ電話機の発明はすぐに電話会社の設立につながり、白熱電球の完成は、直ちに発電所の建設と送電網の整備へとつながっていったのです。人が編み出したあらゆる技術、科学、道具は生活を豊かにする最新技術として一気に社会実装されていきました。
 アメリカという国自体が、全員参加型の自由な経済の世界だったという点こそ大きなポイントです。そのためイギリスの産業革命で開発された設備機械や工場生産のノウハウ、経営システムが入ったとたん全員参加型で一気にイノベーションが起こり、そして世界の最上位の国家の一つになっていったのです。さらにこの全員参加型のエコノミーは、挑戦する人の母数も増やしました。母数が増えれば自動的に技術アイデアが増え、トライアンドエラーの数も増えていきます。
 このように、アメリカには伝統的に自由な精神とチャレンジスピリット、それを支える力強い資本主義のシステムと投資家の存在がありました。それやがてシリコンバレーを生み、グーグルやアップル、アマゾン、マイクロソフト、メタなど、巨大IT関連企業を生み出す地となり、デジタルプラットフォームを形成する新たなビジネスモデルで、企業の時価総額ランキングで世界上位を占めていくことになるのです。誰でも成功者になれるアメリカンドリームとは、包括的な社会が存在しているということの裏返しの仕組みなのです。
 資本主義は、イノベーション創出に必須の仕組みだった
 アメリカの資本主義を成功者が得る巨額の富やそれによって生まれる格差が大きいという問題から否定したり、揶揄する風潮が日本にはあります。確かに格差是正という課題は残ります。しかし積極的に評価すべきは、誰もが社会を変える大きなインパクトのあるアイデアを容易に試すことができ、たとえ失敗してもチャレンジが続けられることです。そしてそのなかから優れたアイデアが産業として育ち、新製品やサービスとして社会に定着していく力を社会が全体としてもっているということです。失敗はむしろ評価され、次の挑戦を後押しするという土壌があるのです。
 オックスフォード大学経営大学院のマンゴー・ウィルソン教授はこう言っています。「人類が生み出した資本主義が前提とする自由取引が重要である本当の理由は、おそらく配分効率ではなく、それが創造的破壊からのイノベーションを生み出す仕組みであったためだ」と。イギリスで誕生しアメリカが輸入した資本主義は、イノベーションという人類社会進化の新たなプロセスにとって必須の仕組みでした。
 太田 裕朗
 早稲田大学ベンチャーズ 共同代表
 山本 哲也
 早稲田大学ベンチャーズ 共同代表
 太田 裕朗,山本 哲也」
   ・   ・   ・   

🐒5」ー4ー日本の歴史家は中国の悪党を名君・英雄として扱う。~No.13No,14No,15 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 中国の歴史が好きな現代日本人は、中国の本当の歴史が見えない、理解できない歴史音痴である。
   ・   ・   ・   
 10月11日7:00 YAHOO!JAPANニュース Book Bang「日本の歴史家が「偽善者」と批判した中国史の英雄とは? 「本当は悪党なのに、名君として扱われているのが腑に落ちない」
 唐の太宗(via Wikimedia Commons)
 習近平、ジョンソン、そしてプーチンなど……「悪党」と呼ばれる指導者たちが存在する。これまでの歴史においても偉大な人物には悪評がつきまとうが、その中でも歴史家が注目する人物とは? 
 今回は、『悪党たちの中華帝国』を刊行した中国史研究者の岡本隆司さんと、イギリス史が専門で『悪党たちの大英帝国』の著者である君塚直隆さんが、「帝国」と「悪党」という2つのキーワードを軸に、中国やイギリスの悪名高い人物について語り合った。
 ((中)「中国はどこまで勢力圏を拡大するつもりなのか? 歴史家が考察『習近平乾隆帝時代の版図を超えようとしている』」から続きます)
 * * * 
 君塚直隆 今回のご著書(『悪党たちの中華帝国』)では、「中華帝国」の「悪党」を王朝ごとに2人、全部で12人取り上げられました。その中で、一番の悪党だと思う人物はいますか。
 岡本隆司 やはり唐の太宗ではないでしょうか。
 君塚 どのあたりが? 
 岡本 私はワルは好きですが、偽善者は嫌いです。その意味では、太宗ほどの存在はいないと思うのです。
 偉大な人物に悪評はつきもので、君塚先生が『悪党たちの大英帝国』で取り上げられたお歴々は、実際そういう人たちばかりですよね。なればこそ、大きな仕事ができたのだと思うんです。
 私が取り上げた他の11人も、基本的にそういう人たちなのですが、太宗だけが違う。本当は悪党なのに、名君として扱われているのが腑に落ちない。プロパガンダに長けており、記録や史書を利用して巧妙に自らを名君だと偽っている。そのあたりは東洋史の大家だった内藤湖南もいち早く指摘をしているので、さすがだなと思います。
 そんな太宗を取り上げるにあたって、よくよく資料を読んでみると、隋の煬帝とペアで語った方がわかりやすい。というのも、太宗は自分の名君ぶりをアピールするために、ことさらに煬帝の暴君ぶりをあげつらっているからです。とくに、現在もビジネスマンの啓発本として広く読まれている『貞観政要』に、煬帝の話がたくさん出てきます。そこでカン違いされても困りますので(笑)、太宗と煬帝の統治ではどれほどの差があったのか、史実を踏まえて書いてみました。
 習近平が目指すのは毛沢東乾隆帝
 乾隆帝(左)、毛沢東(中)、そして習近平(右=中華人民共和国中央人民政府HPより)へと「帝国」の系譜は続くのか
 君塚 最初の方にお書きになっていましたが、中国は「列伝」の国、つまり人物伝を中心とした歴史の国ということですが、今でもそういった伝記のたぐいは中国の多くの人に読まれているのでしょうか。
 岡本 昔の「列伝」はそれこそ古典漢籍の一部で基礎的な教養となるものでしたが、今ではほとんどの中国人は「水戸黄門」のような虚実ないまぜのテレビ時代劇レベルのことしか知らないと思います。だから日本の学者が書いた伝記などは、中国では新鮮に映るようですね。私が以前に書いた『李鴻章』『袁世凱』(いずれも岩波新書)も中国で翻訳出版され、関心を引いたようで、向こうのテレビ取材も来ました。
 君塚 そうした列伝とか評伝が、現在の中国の人たちに何か大きな影響を与えているという側面はありますでしょうか。
 岡本 今の中国の列伝や評伝は、歴史学的にはかなり近代的にはなってきていると思うのですが、一方で、歴史を利用しようとする政治の姿勢が変わっていませんから、いわゆる学問の自由はほとんどないと言っていい。政権が認める範囲のことしか書けません。
 私の本も、先に挙げた『李鴻章』『袁世凱』などごく一部は翻訳されましたが、他の本はタブーに触れるところが多いのか翻訳してもらっていません。その意味では、今回の『悪党たちの中華帝国』も翻訳される見込みはほぼないでしょう(笑)。
 ピョートル大帝(右)とプーチン露大統領(左=ロシア大統領府HPより)
 君塚 たとえば、習近平が理想にしている人物は誰なのでしょう。ロシアのプーチンの場合は、ピョートル大帝をすごく尊敬しているなどと言われていますが。
 岡本 まずは毛沢東でしょうか。習近平も彼と同じような“終身皇帝”を目指しているともいわれます。
 君塚 もっと古い時代の皇帝ではどうでしょう。
 岡本 そこは難しいところですね。
 ただ、習近平が言う「チャイニーズ・ドリーム」とか「中華民族の復興」というのは、明らかに清朝、中でも新疆を征服した乾隆帝時代がモデルにあると見ていいと思います。
 だいたい中国の近代革命というものは、多民族で多元的な社会を国民国家化していくという無理難題を至上命題としていますから、結局のところ指導者は強権化・皇帝化していかざるをえない。だから、プーチンがピョートル化するのと似たような形で、習近平乾隆帝化していくんだろうなという感じはします。
 悪党の基準、中英の違い
 岡本隆司さんの『悪党たちの中華帝国』と君塚直隆さんの『悪党たちの大英帝国』(共に新潮選書)
 君塚 習近平は、岡本先生の目から見たら悪党ですか。
 岡本 悪党でないと務まらないということを考えれば、悪党だと思います。けれども中国は上下揃って悪党ですからね。
 この本のあとがきにも書いたことですが、中国は「良莠不分」、善悪の区別がなかなかつけられないんですね。日本や西洋では法律やモラルが割と揺るぎない形で決まっていますが、中国ではそれが容易に動きます。ある時点まですごく良い人と評価されていたのに、一朝にしてそうではなくなってしまうこともしばしばある。こうした転倒がずっと起こり続けてきたのが中国の歴史なわけです。
 君塚 そのあたりが中国の歴史の面白いところですね。
 岡本 逆に言うと、イギリスで言われる「悪党」は、日本人の基準からするととてもわかりやすい。悪いやつだからこそ成功する、という君塚先生のクリアな叙述がストンと腑に落ちる。
 日本の読者の方からは、なぜ康有為と梁啓超が悪党なのか、という疑問も出てくるでしょうが、それは要するに、国民政府以降の流れからすると、2人とも褒められた人ではないわけです。
 もう少し踏み込んで言うと、反体制派。梁啓超などはあからさまにそうでした。彼は国民政府になってすぐ亡くなりましたけれども、もし長生きしていたら、胡適のように台湾に亡命するしかなかったでしょう。いや、台湾にもいられなかったかもしれません。
 康有為などは本当に前世紀の遺物みたいな復辟派で、皇帝が大好きな人ですから、革命派からすると風上にも置けない反動派ということになります。かろうじて戊戌変法を行ったというくらいの改良派。改良派は、革命派からすると単なる悪党ですからね。
 本書で取り上げている王安石も、日本人から見れば必ずしも悪党ではないのですが、中国では後世の人々に悪しざまに言われました。
 君塚 イギリスで言えば、オリヴァー・クロムウェルの評価も、時代によって逆転しましたね。政治的立場によって、評価が全然違ってきます。
 岡本 ですから、今回の本では、今の日本人の基準では必ずしも悪党ではないのだけれど、中国ではそれぞれの時代背景も含んで「悪党」と見做された人物を扱っていると理解していただければありがたいと思います。
 「権威」と「権力」の棲み分け
 ボリス・ジョンソン
 君塚 イギリスでは、ボリス・ジョンソン首相が辞任に追い込まれました。彼は3年しか首相職に就いていないので、私が『悪党たちの大英帝国』で挙げた7人に比べれば、まだまだ小悪党に過ぎません。もっとも、“乱世のボリス”ですから、これからさらに世の中が乱れれば、復活の目もあるかもしれません。そこで目覚ましい功績をあげたら、悪党の仲間入りができる可能性もあると思います。
 ただ、ジョンソンのいわゆる「パーティーゲート」はさすがにまずかった。コロナ禍の最中にパーティーを楽しんだこと自体も問題ですが、それよりもその事実が明らかになった段階で嘘をついたことの方が致命的だった。イギリスやアメリカでは「嘘をつく」「ライアー」(嘘つき)というのは最大の悪口です。「You are joking」くらいならいいですが、「You are a liar」と言われると、それこそ決闘になるくらいの屈辱の言葉です。ジョンソンは、嘘を重ねたことで国民や閣僚の支持を失い、結局辞任せざるを得なくなってしまった。
 ところが、イギリスは立憲君主制なので、首相がコケてもエリザベス女王がいた。女王陛下の存在が大きく、ある意味、首相と君主とで棲み分けができたわけです。日本の場合だと、たとえば安倍晋三元首相と天皇陛下(現・上皇陛下)の関係に似たようなところがありました。
 ところが中国だと、完全に1人の人間に負担が集約されますよね。アメリカも似ていますが、道徳も実績も1人の指導者がすべて担わなければならない。その点、日本とイギリスは立憲君主制ゆえにうまく負担が分散できているのではないか、と思っています。
 岡本 非常に興味深いお話をうかがいました。使い古された言い方をすると、「権威と権力」の分業という話だと思います。それは具体的にはイギリスでは女王陛下と首相、日本だと上皇天皇陛下と首相という形ですね。要するに、手が綺麗な人が国民の関心と敬愛を惹き付け、その裏で黒子が汚れ役に徹して政治・実務を進めていく。
 こうした役割分担が理想なのですが、そのバランスを崩してしまうと、いろいろな問題が起こる。ジョンソンはパフォーマンス好きで、黒子に徹すべきところでも、表に出すぎてしまった。それで結果的に嘘をつかざるを得ない羽目になり、失脚したのではないでしょうか。
 一方、中国にはこうした分担がなく1人にすべてが集約するので大変ですが、その分、民衆の方もスレていると思いますよ。為政者とか政治に期待していない。悪人であろうと善人であろうと、ちゃんとした政治をしてくれればそれでよろしいという感覚があると思います。
 こう考えてみると、同じ悪党の帝国だとしても、大英帝国中華帝国とでは、かなり事情が異なっているように思います。
 貨幣が物語る「帝国」
 君塚 「権威」と「権力」の棲み分けということで言えば、各国が発行する貨幣にもそのあたりの事情が表れますよね。
 ヨーロッパの場合、歴史を遡ると、ローマ帝国の金貨は皇帝の顔を描いています。それはこの金貨の価値は皇帝が保証している、そしてこの金貨が通用する範囲が帝国なのだという、2つの意味があったわけです。この考えをのちに各国が真似するようになり、王様がコインに自分の横顔を描かせるという文化が広がっていった。
 今は通貨がユーロになって昔とだいぶ変わりましたけど、イギリスのスターリング・ポンドの場合は、紙幣やコインに描かれているのは当然、現在の君主であるエリザベス女王です。そして、裏には政治家や文化人を使っています。ダーウィンチャーチルナイチンゲールとかワットなどですね。
 岡本 中国の人民元紙幣には、毛沢東の肖像が描かれている。ご高説によれば、共産党体制のいわゆる権威や理想の部分は毛沢東が担い、現実の権力は習近平が行使するという形で棲み分けているように見えます。
 君塚 アメリカと同じですね。ドル札の顔はワシントンとかリンカーンとか、昔の偉い大統領に託している。
 イギリスが同時代で棲み分けているのだとすれば、中国やアメリカは時代を超えて棲み分けている。中国もアメリカも国民統合の道徳的な権威を担える人物を選び出して使うしかないんだろうと思います。権威を担える人物を選び出して使うしかないんだろうと思います。
 岡本 でも、毛沢東の顔を紙幣に持ってくるというのは何とも微妙ですね。共産党の正統性を打ち出すために使っているんでしょうけど、じつは毛沢東時代には、紙幣に本人の肖像は使われていませんでした。
 君塚 どういうものだったんですか。
 岡本 中国では以前、外貨兌換の中国銀行券(兌換券)と、現地通貨の中国人民銀行券(人民幣)の2種類が使われていました。そのうち兌換券には万里の長城など史跡が描かれていました。一方、人民幣には人民、いわゆる五族や紡績工場で働いている労働者などが描かれていました。一応、建前上は“主権者”を紙幣に描いていたのです。
 それが毛沢東、つまりは共産党の象徴に取ってかわられたというのは、意味深長のような気がしてしまいます。
 君塚 日本も、最近は文化人ばかりになりましたが、昔は聖徳太子の1万円などがありましたね。でも、興味深いのは、その時の天皇の肖像は一切使わないところです。おそらく明治以降、不敬ということがあったのでしょう。タイの紙幣はもちろん国王の肖像なのですが、日本はこの点でも特異な君主国という感じですね。
 岡本 面白いですよね。中国も今でこそ毛沢東を使っていますが、今後どうなるかはわかりません。万が一、習近平の肖像に変わるようなことがあれば、彼も中華帝国史上に名を残す大悪党の仲間入りですが、でも、さすがに毛沢東は変えないだろうという気がします。(おわり)
 [文]新潮社
 新潮社 Foresight 2022年8月27日 掲載
   ・   ・   ・