🔯37」─4・C─世界一人口が増えているのはイスラム教徒。~No.129 

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 ヨーロッパはイスラム化し、世界は中国化していく。
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 2025年6月13日 MicrosoftStartニュース ニューズウィーク日本版「世界一人口が増えているのはイスラム教徒――若さと出生率の高さで世界を席巻する勢い
 世界一人口が増えているのはイスラム教徒――若さと出生率の高さで世界を席巻する勢い
 © ニューズウィーク日本版
 サウジアラビアの聖地メッカの大モスクで、毎年恒例のハッジ巡礼の礼拝を行うムスリムたち
 <人口比で減り続けるキリスト教徒に対し、増えているのはイスラム教徒。この巨大な人口変動は国際関係や各国社会に大きな影響を及ぼす>
2010年から2020年にかけて、イスラム教は世界の主要宗教の中で最も急速に成長した。アメリカのシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターが6月9日に発表した推計だ。
 この10年間で、世界のムスリム人口は3億4700万人増加し、キリスト教徒の増加数(1億2200万人)を大きく上回った。世界人口に占めるキリスト教徒の割合は実際には減少しており、人口全体の増加ペースに追いつけなかった。2番目に増加したのは、宗教を持たない人々だった。
◾️激増し、キリスト教と並ぶ勢い
 *Chinese folk R.は中国の民間信仰のことと思われる
 なぜ重要なのか
 イスラム教の急成長は、世界の宗教構成における大きな人口動態の変化を反映している。その動向は移民、国際関係、国内外の社会構造に影響を及ぼすため、理解することが極めて重要だ。専門家は、ムスリムの高い出生率と若い平均年齢がこの増加を後押しし、キリスト教徒とイスラム教徒の人口差を縮めたと指摘している。
 知っておくべきこと
 ピュー・リサーチ・センターによると、同期間に世界のムスリム人口は約20億人に達し、世界人口に占める割合は23.9%から25.6%に増加した。
 キリスト教徒の割合は30.6%から28.8%に低下した。
 イスラム教に次いで増加が大きかったのは宗教を持たない人々で、3億人増の19億人となり、世界人口の24.2%を占めるようになった。これは0.9ポイントの増加にあたる。
 調査対象宗教の中で、絶対数が減少したのは仏教で、1900万人減の3億2400万人だった。
 ピューは、国勢調査や人口統計調査、住民登録など2700以上のデータソースを用い、201の国・地域をカバーする調査を行った。事実上、全世界人口を対象としたものだ。
 高い出生率
 この研究では、ムスリム人口の増加の主因は出生率だとしている。
 2015年から2020年の間に、ムスリム女性の平均出生児数は2.9人で、非ムスリム女性の2.2人を上回った。
 改宗はムスリム人口の増減にほとんど影響しておらず、イスラム教を離れる人と新たにイスラム教に加わる人の数はほぼ等しかった。純増分はほぼすべて自然な人口動態によるものだ。
 2020年時点でのムスリムの中央値年齢は24歳で、非ムスリムより9歳若かった。このことは、将来的にもムスリム人口比率が増加し続けることを示唆している。
 2020年、ムスリム人口が最も多かったのはアジア太平洋地域(12億人)であり、中東・北アフリカ(4億1400万人)、サハラ以南アフリカ(3億6900万人)でも急増していた。ムスリム人口が多い国には、インドネシアパキスタン、インド、バングラデシュが含まれる。イスラム教が多数派を占める国・地域は世界に53あった。
 専門家の見方
 オックスフォード大学のイスラム研究者ファイサル・デブジ教授は本誌に次のように語った。「報告を読む限り、ムスリム人口の増加は宗教的帰属の変化というより、サハラ以南アフリカや中東における平均年齢の若さと高い出生率による自然な現象だ」
 「むしろ注目すべきは、裕福な国々を中心に急増している『非宗教的な人々』の台頭だ。彼らはすでに世界人口の24%を超えており、制度的な宗教の衰退を示している。イスラムにおいて我々が注目すべきなのは、成長そのものではなく、現状での『持続性』だ」
 ブリティッシュ・コロンビア大学のイスラム法専門家ルミー・アハメド教授は、「この10年で最も大きな人口動態の変化はサハラ以南アフリカだった。この地域では、健康状態と乳幼児死亡率の改善により、2010〜2020年の間に人口が70%以上増加した。この地域の約3分の1がムスリムだ。同じくムスリム人口が多い南アジアや東南アジアでも15〜20%の人口増が見られた。これらがムスリム人口の増加の主因だ」と述べた。
 「これらの地域では、多くの西洋諸国と異なり国民は所属宗教を国家に登録するよう求められ、権利や義務もそれについてくる。植民地時代の遺産であり、データは必ずしも信仰の度合いや実践ではなく、自己申告の所属を示しているにすぎない」
 アメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)の報道担当イブラヒム・フーパーは、「アメリカ国内でのムスリムコミュニティの成長は、改宗、平均以上の出生率、そしてムスリム多数国からの移民が要因だ」と述べた。
 今後どうなるか
 ピュー・リサーチ・センターは、こうした人口動態の傾向が今後数十年にわたり続くと予測しており、今世紀半ばには世界の宗教人口構成が大きく変わる可能性があるとしている。
 【動画】イスラム化を恐れるヨーロッパの例<イギリス>
 ジェームズ・ビッカートン
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