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日本人は、中国共産党が仕掛けるハニートラップに弱く、日本の情報を中国人美人スパイに流しやすい。
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2025年4月13日 YAHOO!JAPANニュース 朝鮮日報日本語版「「中国人との性的関係禁止」【萬物相】
(写真:朝鮮日報日本語版) ▲イラスト=イ・チョルウォン
フランスの外交官が1964年、北京で京劇女優と恋に落ちた。恋人の要求に応じ、機密文書500件余りを渡した。外交官が中国を離れると、この俳優は「子どもを産んだ」と言い、赤ん坊まで連れてきて情報を要求した。外交官はフランス当局に逮捕された後、女優が「女性」ではなく「女装した男性」であることを知った。京劇では化粧をした男性が女性役を演じる。子どもも中国当局が用意した偽者だった。 このストーリーは「エム・バタフライ」という映画にもなった。
【写真】フィリピン地方都市の35歳女性市長に「中国のスパイ」疑惑
2004年、上海の日本総領事館で「機密電文」を送っていた外交官が自ら命を絶った。現地女性と関係を持ったが、中国の公安がそれを利用して日本の機密を渡すよう脅迫してきた。日本の外交官は「国を裏切らない限り、中国から抜け出すことはできない」という遺書を残した。6年後、上海の韓国領事館も女性スキャンダルに揺らいだ。韓国の外交官2~3人が1人の中国人女性をめぐってスキャンダルを起こし召喚された。彼らが外交情報を流出させたといううわさが絶えなかった。
米国のゲーリー・ロック駐中大使が2013年、突然辞表を出した。初の中国系駐中大使として人気が高かったが、追われるように北京を離れた。美しい中国人女性との不倫が発覚したという外信報道があった。2016年にはオランダのロン・ケラー駐中大使が北京での中国人女性職員との内縁関係が明らかになり、退任に追い込まれた。米国の経済学者であるボルディング教授は自身が体験した「ハニートラップ」をSNSに暴露した。中国出張で発表謝礼を受け取ったが、「ある美女が現金入りの封筒を持ってホテルの部屋に訪ねてきて、『他に必要なものがあるのか』と尋ねた」と話した。その見返りに中国が突きつけた要求は「習近平賛歌」だった。
AP通信によると、最近米国は中国に駐在する政府職員に「中国人との恋愛・性的関係」を禁止する命令を出した。今年1月、米国の駐中大使が直接導入したものだという。米国は冷戦が真っ最中だった1987年、モスクワ駐在の米海兵がスパイの誘惑を受けて以来、現地人との性的関係を禁止したが、ソ連が崩壊すると、それを緩和した。今回の「禁止令」は米中による覇権争いの一断面だ。
中国のハニートラップは「孫子の兵法」に登場するほど歴史が深い。共産党は性を道具として使うことにはばからない。北朝鮮には「妊娠工作」がある。美人女性が目標人物を誘惑して、後から「妊娠した」と揺さぶりをかけ、北朝鮮に有利な行動をさせる。ロシアには「コンプロマット(kompromat)」という言葉があるが、盗撮などで弱点をつかんで脅迫することを指す。トランプ氏も過去にモスクワのホテルで恥ずかしいことを盗撮されたため、プーチン大統領には融和的なのだといううわさがあった。韓国も他人事ではないだろう。
安勇炫(アン・ヨンヒョン)論説委員
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4月19日 YAHOO!JAPANニュース GOETHE「元公安捜査官が語る、ハニートラップのリアルとスパイに狙われやすい職業
TBSドラマ『VIVANT』で公安監修を担当していた元警視庁公安部外事課所属の勝丸円覚さんが、スパイとの攻防の生々しい事例を紹介しながら、スパイを見破る「手の内」を明かす。『警視庁公安捜査官 スパイハンターの知られざるリアル』の一部を抜粋してご紹介します。
ハニートラップは段階的に接近してくる
TEXT=勝丸円覚
スパイ関連の話になると、必ず出てくるのが「ハニートラップ」についての話だ。ハニートラップとは読んで字のごとく「色仕掛けの甘い罠」のこと。
最近ではスパイに限らず、芸能人が売名行為や示談金目当てで近づいてきた美女に騙されて、ツーショットの写真やネタを週刊誌に売られることも指すようになった。
ハニートラップの話になると、なかには、「いくら美女が近づいてきても、普通はおかしいと思うでしょう。私は騙されない自信ありますよ」と豪語する人がいる。
さすがにいきなり好みの美女が目の前に現れて、「これから二人きりになれる場所に行きませんか?」と誘ってきたら、誰でもおかしいと思って警戒するだろう。
その点、本物のスパイが仕掛けてくるハニートラップは実に巧妙だ。なぜなら、段階的に接近してくるからだ。
筋書きはこうだ。まずは、馴染みの店で新しく女性の店員が働くようになった。目を見張るほどの美人ではないが、笑顔がかわいい女性だ。
何度か顔を合わすうちに、世間話をするようになった。その彼女は、こう言う。
「じつは、近くのチャイニーズレストランでも働いているんです。今度、一緒にランチでもいかがですか?」
何度か顔を合わせているうちに、このような誘いにも違和感がなくなってくる。
心理学用語に「ザイオンス効果」(単純接触効果)というのがある。人は接触回数が多い人やものに対して心を開いて親近感を抱いてしまう、というもの。
ハニートラップはこの心理を利用する。近所のレストランでランチを一緒にするくらいなら、流れ的に何も違和感を抱かないからだ。
このように少しずつ接近して安心させ、二人きりになるハードルを下げるのがハニートラップの常套手段になる。
スパイは10回会うまでに見切りをつける
二人で会うきっかけができたら、今度は「自己開示のテクニック」を使って、自分のことを話すことで相手からの信頼を得る作戦に出る。自己開示された相手は「これだけ自分のことを話してくれたのだから、こちらも何か話さなければ悪いな」と感じて、今度は相手が知りたい情報を話してしまうのだ。
またハニートラップの場合は、仕掛ける側の女性が騙したい相手の男性にあえて自分の弱みや悩みを話すこともよくある手だ。国際ロマンス詐欺も、まさにこのパターン。「何とか力になってあげたい」「救ってあげたいと思うのは、相手の女性のことが好きだからだ」という恋愛感情を芽生えさせるためだ。
ハニートラップはこのように、段階的に接近して、相手に親近感や恋愛感情を抱かせて巧みに男女の関係にもっていく。相手の女性がもともと自分の好みだった場合は、知らず知らずのうちにトラップに引っかかってしまうのだ。
こうして相手が欲しい情報をいとも簡単に渡してしまったり、ベッドでのツーショット写真を撮られてゆすられてしまうことになる。
ちなみに、「ザイオンス効果」には、効果のある期間が決まっていると言われている。接触回数は10回までがピークなのである。
仮にハニートラップを仕掛ける相手と10回会うまでに、トラップに引っかかってこなければ、相手の好みではなかったか、警戒心が異常に強いかなどの理由で、そのハニートラップは失敗したと言える。
じつは、こんな実話がある。ある大物政治家に外国のスパイ組織がハニートラップを仕掛けた。何人かの美女を送り込んだが、その政治家は全く見向きもしない。そこで送り込まれたのが、長身のイケメンだったという話だ。
ハニートラップも多様性の時代なのである。
スパイに狙われやすい職業とは?
よく、「スパイに狙われやすい人の特徴は?」と質問されるが、私が知る限り、次の3つの職業は確実にスパイから狙われている。
1. ビジネスマン
2. 公務員
3. 芸能人
1のビジネスマンだが、ここ数年は軍事の精密機械に関わる会社や工場の人、大手企業のエンジニア、メディア関係者が狙われるようになった。
具体的には精巧なレンズの開発会社の技術者などであれば、その情報が潜水艦の望遠鏡へ軍事転用できるので狙われやすい。
また情報・IT関連のビジネスマンは相変わらずターゲットにされている。具体的には平成31年(2019年)、大手通信会社に勤めていたビジネスマンが不正に社内のサーバーにアクセスして営業に関する社外秘データを取得して、ロシアの外交官であるスパイに渡した事件があった。
スパイの巧みな声のかけ方
スパイは巧みにターゲットに近づいていくので、最初はまさか相手がスパイだとは気づかない。例えばファーストコンタクトでは、
「このあたりで、おいしいお店はありませんか?」
「●●までの道を教えていただけませんか?」
と、外国人から声をかけられたら、おもてなし精神のある日本人なら誠意をもって答えてしまうだろう。
そこでスパイは、セカンドコンタクトを仕掛けてくる。
「お礼がしたいので、名刺をもらえないですか?」
「今度、この近くのカフェでお茶でもしませんか?」
「日本語の勉強をしているので、教えていただけませんか?」
このように、自然と次に会う約束をとりつけるのだ。
ここから、スパイの要求はどんどんエスカレートしてくる。
「社内報をくれませんか?」
「プレゼン資料を見せてくれませんか?」
「取引先名簿のデータがほしい」
その都度、お礼だといって謝礼金を渡してくる。その金額も最初は少額だが、スパイの要求が高くなるにつれて、金額は上がってくる。ここまでくると、もう引き返せない。
途中で断ろうものなら、
「あなたはお金をもらっているので、私があなたの会社にばらしたら大変なことになりますよ」
「私はあなたの家族の情報や実家を知っています。どうなってもいいのですか?」
ここまでエスカレートしてしまったのが、先に紹介した大手通信会社の事件だ。結局、会社の情報を盗んだこの社員は、不正競争防止法違反の罪で懲役2年の有罪判決を受けたのだった。
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