・ ・ ・
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
教条的道徳主義と空想的平和主義の日本のエセ保守とリベラル左派では、力の論理が支配する現実主義世界では国と民族を守れない。
・ ・ ・
J・D・ヴァンス「21世紀のもリアリズム(現実主義)には、3つの柱がある。第一は『この国は善い』」とか『この国は悪い』とかいった道徳主義は、ほとんど役に立たない。我々は、米国の利益にとって良いか悪いかに照らして、他国を扱うだろう」(ニューヨーク・タイムズ 6月13日)
・ ・ ・
ジョン・ミアシャイマー教授「リアリストは、国家を『善い国家』と『悪い国家』というように区別することはほとんどない。なぜなら、すべての大国は文化や政治制度、そして
誰が指導者か、ということにかかわりなく、同じロジックにしたがって行動するからだ」(『大国政治の悲劇』 第一章リアリズム)
・ ・ ・
2025年1月号 Hanada「トランプ完全解説 世界と日本 島田洋一
……。
日本の国益にも適う
……。
ロシアのウクライナ侵略について、ポンペイはこう述べている。
『プーチンは冷酷で身勝手な大ロシア主義だ。その点、昔から何も変わっていない。変わったのは彼のリスク計算である。アフガニスタンから最も恥ずべき形で潰走した弱いバイデンが米大統領の地位にある間が侵略の好機と考えた』
実際、プーチンは、ブッシュ長男政権がイラク戦争の泥沼化で求心力を失った任期最終年にジョージア(グルジア)侵攻、宥和的なオバマ時代にクリミア半島併合、弱く、硬化したバイデン時代にウクライナ全面侵攻と軍事介入や領土奪取を続けたが、トランプ時代には露骨に兵を動かさなかった。
……。
安倍首相を信頼した理由
安倍晋三首相は、なぜトランプと信頼関係を築き得たか。具体的経緯を見ておく必要がある。
……。
トランプは空母機動戦隊3つを朝鮮半島周辺に送り、金正恩を狙った斬首作戦実施のための演習を北朝鮮上空で行うなど軍事的圧力を強めた。この時、『火炎と憤怒(ふんぬ)』(fire annd fuey)を合言葉に軍事力の先制行使も排除しないとトランプの姿勢を、安倍首相は全面的に支持すると表明した。
同じく同盟国と言っても、英独仏など遠方の欧州NATO諸国の支援は、外野からの声援の域をさほど出ない。しかし東アジアに位置し、朝鮮半島に近接する日本の首相の明示的支持は、在日米軍に対する後方支援や自衛隊による米艦防護など、具体的協力を意味する。
同じ頃、先制攻撃と見られかねない作戦には在韓米軍基地を使わせないと発言してトランプを激怒させた文在寅韓国大統領との違いは明らかだった。トランプが以後、『いざというときともに戦う男』として安倍に信頼を寄せる一方、『いざっというときに敵方に走る男』として文在寅に対する侮蔑と嫌悪の念を隠さなくなったのは、こうした事情による。
トランプは笑顔ですり寄る文在寅に露骨に不快な表情で応じ、ホワイトハウスでの文在寅の発言に対して『通訳しなくていい』と言い放つなど、意図的に恥をかかせるふうであった。
危急(ききゆう)の時にともに立つ同志であること、すなわち真の同盟国であることが、当然ながら、正しい『トランプ対処法』の第一歩である。
……。
危機にあたって文在寅的な対応をする人物が日本の首相であれば、トランプとの関係は最悪となろう。
小泉純一郎首相の第一次訪朝時、家族会を支える立場の拉致(らち)議連会長だった石破は、宥和派の福田康夫官房長官から、救出運動を抑え込むことも1つの条件に防衛庁長官ポストを提示され、迷わず受け入れた過去がある。
……。
石破は防衛庁長官、防衛大臣を歴任したが、他ならぬ自衛官の間で非常に評価が低い。というより、侮蔑と怒りを買っている。裁判で最終的に自衛隊の無罪が確定した海難事故に当たって、自らの保身を優先し、部下を切り捨てるなどの行動を繰り返した結果であった。
このように、政治家としての資質を疑わざるを得ない石破が、トランプ復活のタイミングで日本の首相に相応しいはずがない。彼を総理総裁に担いだ自民党議員たちの責任は極めて大きい。
アメリカ第一の経済圧力
……。」
・ ・ ・