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2023年3月6日 MicrosoftStartニュース 産経新聞「中国全人代「宗教の中国化」強調 少数民族の管理強化継続へ
【北京=三塚聖平】中国で開会中の全国人民代表大会(全人代)では、「宗教の中国化」を推進する政策の重要性が強調されている。習近平政権は国内の各宗教に対し、中国の社会主義に適応した思想に転換するよう要求しており、新疆(しんきょう)ウイグル自治区などで統制・管理強化を続ける方針だ。
国務院(政府)がまとめ、全人代に提出した政府活動報告には、過去5年間の成果として「宗教の中国化を着実に進めた」と明記。今後についても「宗教の中国化の方向を堅持し、宗教が社会主義社会に適応するよう積極的に導く」との方針が盛り込まれた。
習政権は、信仰よりも共産党指導を優先させる「宗教の中国化」を加速している。宗教施設での国旗掲揚を進め、クリスマスなど宗教に関するイベントへの規制を強化。特に、新疆やチベット自治区といった少数民族が多い地域では、そうした方針を徹底させようとしている。宗教活動が反体制運動に発展することを警戒しているためだ。
習国家主席は昨年7月、新疆を約8年ぶりに視察した際に「イスラム教の中国化の方向性を堅持し、宗教を社会主義社会に適応するものにしなければならない」と強調した。
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3月6日 MicrosoftStartニュース 読売新聞「中国、政府活動報告に「宗教の中国化」明記…チベット・ウイグルの締め付け継続
【北京=田村美穂】中国の李克強(リークォーチャン)首相が5日に行った政府活動報告の配布された全文は、宗教政策について「宗教の中国化の方向を堅持し、宗教が社会主義社会に適応するよう積極的に導く」と明記した。3期目の習近平(シージンピン)政権下でも、チベット仏教を信仰するチベット族や、イスラム教徒が多いウイグル族への締め付けが続くのは確実だ。
5日、北京で開かれた全人代に出席した少数民族の代表ら=ロイター
© 読売新聞
「宗教の中国化」とは、信仰より中国共産党への忠誠を優先させることを意味し、習国家主席が2015年に初めて提起した。
その後、「宗教の中国化」を名目に、党の指導に従わないモスク(イスラム教礼拝所)やキリスト教会などが破壊されるなどしている。山東省青島市では昨年、地元当局がイスラム教の施設を中国風に改修すると発表するケースもあった。
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