🔯16」─1─印欧語族の古代ゲルマン3王家と日本の皇室は同じ祭祀王家であった。~No.50No.51No.52  ⑤ 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本人のマルクス主義者、共産主義者、左翼・左派・ネットサハそして反天皇反民族反日的日本人らの歴史は100年もなく、今にも消えそうな時間であり、奥行きも厚もない薄っぺらな空間である。
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 2021年10月号 WiLL「天皇をいただく日本人の智慧 織田哲司
 陛下は宮中で国と国民のためにお祈り下されば・・・
 皇位継承問題への答え
 ……
 (ミュンスター大学教授のカール・)シュナイダー博士はその4年前に、キリスト教へ改宗する前の古代ゲルマン人神官が用いていた宗教文字であるルーン文字を解読していた。英語やドイツ語の語源研究によって古代ゲルマン人の精神世界を再現したのだ。そして、その研究成果を出版する準備にとりかかっていたまさにそのとき、渡部(昇一)青年がドイツへやって来たわけである。
 シュナイダー博士のルーン文字研究を審査したある教授は、この研究は言語学史上最大の発見の1つであると評したし、宗教史の分野でもたいへん意義深い功績であったにもかかわず、どういうわけか学界ではほとんど無視されてきた。当然のことながら学界の外では知る人はほとんどいない。
 『父なる天』『母なる大地』
 ところが、この学統は日本で細々とではあるが継承されている。なぜならば、シュナイダー博士の4番目の弟子となった渡部先生が『英語の語源』(講談社現代新書、1977年)その他の著作で紹介され、また、筆者を含む渡部門下生を育てて下さったからである。
 シュナイダー博士は印欧比較言語学の分野で学位を取っていた。印欧語族(いまではインド・アーリア語族とは言わない)というのは、ヨーロッパのほとんどの言語とインドやペルシャ(現在のイラン)などの言語を含む言語群のことである。その話者は、いまから6000~8000年ほど前には黒海カスピ海の間に広がる、現在南ロシアの平原地帯に住んでいたようだ。
 印欧語族の人々は長い時間をかけれヨーロッパや南アジア方面に移動し、分岐していくことになるが、彼らがまだ各地へ分かれる前に話していたであろう単一の言語を再建しようとするのが印欧比較言語学である。
 現在の言語へ分岐する前の言語を印欧祖語という。シュナイダー博士は、印欧祖語を見るかぎり、そこにはすでに太古の人々の豊かな精神世界が広がっていることを見てとった。『宗教はあらゆる文化の成長の土台である』──こう確信し、シュナイダー博士はつぎに言語を比較するのではなく、ギリシャ神話やゲルマン神話など印欧語族に伝わる各種の神話を比較することにより、それらに共通する神話の枠組みを再建した。つまり、いまだ単一の言語を話していた太古の印欧人が自然に触れることにより、心の中に映し出した精神世界を再建する試みである。
 これを図式化したのが印欧語族の神統系譜図である。
 図1 印欧語族の神統系譜図
原初両極
熱┬寒
原初物質
 氷
 │
原初存在神
┌┴────┐
父なる天 母なる大地
└┬────┘
神聖結婚
┌┴─┬──┐
長男 次男 三男
├──┼──┤
王家 王家 王家 
 印欧語族の神統系譜図によれば、世界は二極の対立より始まり、そこから原初物質が生じるという。印欧語族のうち、北ヨーロッパを原郷とする古代ゲルマン人の神話には、原初物質は熱と寒の対立から生じた氷であると表象されている。そして次の段階で初めて生命体が現れる。これがヘギルとかユミルと呼ばれる原初存在神であった。原初存在神は世界卵や世界巨人として表象される。
 系譜図をさらに次の段階へと下ると、原初存在神から『父なる天』と『母なる大地』が分かれ出る。両者は神聖結婚の末、3柱の男神をもうける。そして、ここからが大事なのだが、印欧語族の王家は多かれ少なかれ、これらの神々のどれかを始祖としているのだ。
 たとえばゲルマン世界なら、長男である天の神ティウを崇拝したのはエレベ川周辺に広がるゲルマン人、次男である地の神イングを崇拝したのは北海沿岸に住むゲルマン人で、のちにイギリスとなるブリテン島へ移住した部族を含んでいた。そして三男の大気の神ウォーデンを崇拝したのはライン川ヴェーザー川一帯に住んでいたゲルマン人だったという具合である。
 王家の始まり方がわかったので、次に王の役割について見てみよう。
 まず、王というのは原初存在神から正統性の証(あかし)である弥栄(いやさか)を受け継いでいる存在を言う。王とは神ではない。弥栄を受け継いでいるがゆえに神と民の間に入って、神に対してこの世の五穀豊穣と子孫繁栄を祈る機能を持つ。つまり祭祀王なのだ。
 印欧語族の世界観によれば、『父なる天』と『母なる大地』が抱擁することによって『母なる大地』から命が芽生える。世界は『父なる天』と『母なる大地』が一体となった円環の形をしていて、それは世界樹を中心にして1年をかけてゆっくりと回転する。
 王は世界という円環がつつがなく穏やかに回転し、季節が移りゆくことをひたすらに祈る。地力が衰えた大地がふたたび穀物を産出してくれるように乞い願う祝詞(のりと)も存在していたし、また原初存在神の象徴であった雄牛の血液を原野に撒いて、秋の収穫を予祝(よしゅく)する祭祀もあった。こうすることによって世界は五穀豊穣と子孫繁栄という恵みを人間に贈ってくれるのである。
 王たる者には原初存在神から預かった正統性の証である弥栄が必要である。これに欠ける人物が王位に就けば世界の円環運動に乱れが生じるだろう。そうすると飢饉や災害が起こるのだ。ヨーロッパの物語にはしばしば火を吹く竜が現れる。竜は金銀財宝という大地からの恵みを独り占めする存在として描かれる。言い換えれば、この世での恵みの循環に対する阻害要因なのである。だから英雄は竜退治をするというわけだ。われわれは正統性がない御曹司が国民を十分に食わせていけない悲惨な光景をどこかで見たことがある。
 印欧語族の神統系譜図では3柱の男神から各国が出ているがゆえに、王は男性であった。現在ではイギリスなどヨーロッパの王室には女王が存在するが、これも神と王家のつながりが断絶している証左である。ことばについて言えば、kingは『生む』を表す印欧祖語の推定形gen‐に『子を産ませる、跡取り』を意味する‐ingがついてできた語である。『跡取り』だから王は長男が継ぐのが基本である。宇宙創成論を背景にした世界観の中にフェミニズムが入り込む余地はない(以上の印欧語族の世界観については拙著『インタープレタティオ・ヤポニカ アングロ・サクソン人の改宗と詩』〈明治大学出版社、2021年〉を参照のこと)。
 いつの日だったか、ある大学の文化部の授業で印欧語族の神統系譜図を見せたところ、男性が天で、女性が地なのは差別であると言い出す女子学生がいた。そこで筆者は、命を生み出すのは女性の役割だから『母なる大地』なのだと説明したところ、その女子学生はまるで憑きものが落ちたかのように即座に納得した。
 文学部というところは、それほどまでにフェミニズムが浸透しているのである。ジェンダー関連の授業を履修することなしにおそらく卒業は不可能だろう。無垢な学生からの左翼思想を解毒させるには神話がもってこいであることに気づかされる出来事だった。
 すべて日本的なものに
 さて、ここから話は現代へと戻る。
 渡部先生はだいたい以上のような、印欧語族や古代ゲルマン人の神話について指導教授から教わったとき、それがまるで『古事記』の世界とそっくりであることに気づいたという。
 王は神と民の間に入って祈ると記したが、カトリック教会の教皇を『Pontiff(ポンティフ)』と呼ぶ。Pont‐はラテン語で『橋』という意味であるから、この名称は神と民の間の『橋渡しをする者』という意味である。カトリック教会では初代教皇の聖ペテロ以来、2000年近くの間、この伝統を継承し続けている。
 じつは世界にはもうお一人、神と民の橋渡しをされる存在がある。わが国の天皇である。天皇は2000年以上もの間、神と民の間に立って、日本と世界の五穀豊穣と子孫繁栄を祈り続けてこられた。
 2000年以上という時間の重みは計り知れない。先ほど来、長々と見てきた印欧語族の神統系譜から原初存在神と各国の王家がつながっていたことがわかったが、今や西洋ではすべての王家と神とのつながりは断絶している。
 しかし、日本ではこのつながりがいまなお続いているのだ。皇室が世界最古であるという意味はここにある。したがって、いまでは印欧諸語の語源を追究してはじめて見えてくる古代的な王の姿から、日本の天皇という存在を推し量ることができるのだ。
 キリスト教や仏教などのように聖典を通して、神の教えが人間にじかに示される啓示(けいじ)宗教が伝わってくると、古代的な宗教はその陰に隠されて見えなくなってしまう。しかし日本は啓示宗教を受け入れても神々への信仰を捨てることはなかった。7世紀の奈良で、新旧の宗教が邂逅(かいこう)したときの人々の心の有り様を折口信夫の『死者の書』は美しく描いている。
 日本は外国から何でも受け入れてきた。それは懐が深いともいえるし、アバウトともいえる。ただし、日本人が外来のものを受け入れると、それはすべて日本的なものとなる。日本文化に優しいまなざしを注いだトマス・インモース神父(1918年~2001年。スイス人。日本で活動した宗教哲学者、日本研究者)はこの現象について、日本文化は独特の〝結晶格子構造〟を持っていると表現された。
 われわれは知っている。外来文化を受け入れても、それを自家薬籠中のものにできることを。
 では、なぜそれが可能かというば、日本という時間と空間がわれわれを守ってくれるからである。もちろん空間とは海に囲まれた緑豊かな国土であり、時間とは2000年以上の歴史にほかならない。しかもその時間は、めぐり来る四季を伴っていて、変わらないために変わり続ける円環運動なのだ。
 日本列島には今なお神々が集い遊ばしているのである。日本は最先端の技術立国でありながら、それと同時に古代性を色濃く残す、まったくもって不思議であり、かつ珍しい国である。国ごと世界遺産と言ってもよい。令和の御代が始まった2年前の秋、大嘗祭が執り行われた悠紀殿(ゆきでん)と主基殿(すきでん)が皇居東御苑(ひがしぎょえん)で一般公開された。神が降り来たれて新天皇に正統性を授けたという聖なる建物群の背後には、大手町の高層ビルが秋空へそびえ立っていたのが印象的であった。
 エンペラーはいらない
 祭祀王であり聖王である存在は決して権力者ではない。権力者はkingではなくemperor『皇帝』という。エンペラーは生まれに関係がなく、力でその地位につき、権威の代わりに命令によって民を従える者のことである。……
 皇統に目を向けると、天照大御神はその名の通り太陽、つまり天を象徴しているが、その子孫の神々はいずれも大山津見神(おおやまつみのかみ)や綿津見神(わたつみのかみ)の娘を配偶者としている(図2)。大山津見神綿津見神もその名からして海を含む大地に属する神ある。こうして天に属する男神と大地に属する神の娘が結ばれることにより、産まれた子孫が神武天皇であり、今上天皇なのである。
 天と地の神聖結婚により産まれた王が、この日本という時間と空間の中で五穀豊穣と子孫繁栄を祈る祭祀王としてふさわしいと信じられてきたことがわかる。このことは印欧語族の神統系譜図よりもさらに明確化されている。
 『天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅』について馬渕睦夫氏によってしばしば言及されているところであるが、『日本書紀』に記される『當に天壌(あめつち)と窮(きわ)まり無かるべし』というのは『父なる天』と『母なる大地』が一体となり、永遠に続くことを述べているのであり、無限に支配領域を拡大させようと命じているわけでは決してないところが隣国との大きな違いである。日本にはエンペラーはいらないのだ。
 意味があるから守ってきた
 ……
 日本人はこのような天皇をさまざまな智慧を用いて2000年以上もの間、守り続けてきた。ただ盲目的に守り通したのではなく、意味があるから守ってきたのである。革命を意図した左翼イデオロギーは、先人が固守してきた日本という国の時間と空間を破壊しようとしているわけである。女性・女系天皇論は日本で展開されているキャンセル・カルチャーにほかならない。
 渡部先生が紹介されているが、イギリスの小説家であり評論家のG・K・チェスタトンは、民主主義には二種類あるという。チェスタトンはそれを『縦の民主主義』と『横の民主主義』と表現した。
 ふつう、民主主義と言えば、『横の民主主義』を指す。現在生きている人間から広く意見を聞いていく方式である。
 しかし、チェスタトンはそれだけではないという。現在を生きる人間がその存在を負っている先祖のみならず、これから生まれ来る子孫のことにも思いをはせて国のあり方を考えねばならない。つまり『縦の民主主義』が重要だという。
 動物行動学研究家の竹内久美子氏による、天皇の地位を男子で継承することの意味を遺伝の概念を用いて生物学的に説明するたいへん説得力があり、有益なことである。その一方で、天皇とは日本以外の世界ではとうに廃(すた)れてしまった古代性を色濃く残した、時空を超越した精神的な存在であるという本質を突いた事実を今以上に語る必要があると思われる。これだけはいくら説明しても過ぎることはない。
 あのとき渡部先生は『(陛下は)宮中で国と国民のためにお祈り下されば・・・』とおっしゃった。おそらくかつては世界に普遍的であった古代的とも言える王の姿がわが国には残っていることへの感謝と尊敬の気持ちを込めて意見陳述されたのだ。
 天皇は神と民の橋渡しをする祭祀王である。祭祀王として時空を超越した存在であることをいま一度理解することが、左翼グローバリズムに打ち勝つための知的武装にほかならない。」
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 騎馬民族印欧語族の起源 謎のシュメール人の文字 ネアンデルタール人の遺伝子  Kindle Edition
 by 片木 啓 (著) Format: Kindle Edition
騎馬民族印欧語族の起源 謎のシュメール人の文字
 ネアンデルタール人の遺伝子
 人類が言語で意思疎通ができるようになって文明は飛躍的に発達した。文字のなかった時代、言語は民族の知識のデータベースであり、脳というハードウエアを動かすソフトウエアでも
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 アナトリア仮説 (Anatolian hypothesis, Anatolian theory) は、インド・ヨーロッパ語族新石器時代アナトリアを起源として拡散したという仮説である。1987年にイギリスの考古学者コリン・レンフルーによって初めて提唱された。学問的には、もう一つの仮説であるクルガン仮説がより支持される傾向にある。
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 インド・ヨーロッパ語族は、ヨーロッパから南アジア、北アジア、アフリカ、南アメリカ、北アメリカ、オセアニアにかけて話者地域が広がる語族である。印欧語族(いんおうごぞく、いんのうごぞく)と略称される。この語族に属する言語を公用語としている国は100を超える。
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 インド・ヨーロッパ祖語(英: Proto-Indo-European、PIE)とは、インド・ヨーロッパ語族印欧語族)の諸言語に共通の祖先(祖語)として理論的に構築された仮説上の言語である。印欧祖語(いんおうそご、いんのうそご)ともいう。
 この言語の成立から崩壊までの期間は先史時代に当たり、文字が存在せず、全て口伝により子孫へと受け継がれたため、直接の記録が一切残っていない。そのため、派生した言語からの推定により再構が進められている。 クルガン仮説によれば6000年前にロシア南部で、アナトリア仮説によれば9000年前にアナトリアで、原印欧系民族によって話されていた。(インド・ヨーロッパ祖族#源郷についての研究を参照)
 ラテン語ギリシア語・サンスクリットなどの各古典言語をはじめ、英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語などヨーロッパで話されている言語の大部分や、トルコ東部からイラン、インド亜大陸スリランカにわたるクルド語・ペルシア語・ウルドゥー語ヒンディー語シンハラ語などの言語は、いずれもこの印欧祖語から派生して成立したとされる。
 崩壊期の印欧祖語は豊富な接尾辞をもつ屈折語であったとされる。これは、印欧語族の諸言語同士の比較再構による推定による。印欧語族の言語は、屈折的語形変化の大部分を失ったものも多いが、英語も含めて依然全て屈折語である。しかし近年の内的再構とその形態素解析により、より古い段階の印欧祖語ではセム祖語のように語幹内の母音交替を伴う屈折が起こっていた可能性が極めて高いことが判明した。
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 インド・ヨーロッパ祖族または印欧祖族(Proto-Indo-Europeans)はインド・ヨーロッパ祖語を話したユーラシアの先史時代の人々である。
 彼らについての知識は、まず第一に、人類学者や考古学者からの物質的証拠に沿って復元されたものである。印欧祖族はおそらく新石器時代後期、およそ紀元前4千年紀に生きていたと考えられる。主流の学説では、彼らは森林-ステップ地帯にいたが、すぐに東ヨーロッパのポントス・カスピ海平原の北西端に移動したと考える。考古学者の中には、印欧祖族の年代を新石器時代中期(紀元前5500-4500年)あるいは、もっと早期(紀元前7500年-5500年)にまで求める人もおり、別の場所に起源を求める人もいる。
 紀元前2000年紀までに、印欧祖族の分流は、アナトリアヒッタイト)、エーゲ海(ミケーネ)、北ヨーロッパ(縄目文土器文化)、中央アジア(ヤムナ文化)、シベリア(アファナシェヴォ文化)など、ユーラシアの広範に達した。
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 共生の哲学に向けて─言語を通じて古代アジアの人々の価値観を探る─
 インド・アーリヤ諸部族のインド進出を基に人類史を考える
   後藤 敏文
 インド・アーリヤの諸部族は,紀元前 2 千年紀中頃,ヒンドゥークシュ山脈を越えてインダス上流域に進出し,讃歌集『リグヴェーダ』と,それに続く祭式文献群を遺した。その中から,彼らの世界観,価値観の一端を紹介し,それらが,仏教をはじめインド文明の展開中に果たした役割をたどる。また,背景にあるインド・ヨーロッパ語族共通の世界理解の中には,今日の「グローバル化」にまで連なる要素が確認できはしないか,問題を提起する。
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騎馬民族印欧語族の起源 謎のシュメール人の文字 ネアンデルタール人の遺伝子
神々の構造―印欧語族三区分イデオロギー (ポリロゴス叢書)
ヨーロッパとゲルマン部族国家 (文庫クセジュ)
原始ゲルマン民族の謎―「最初のドイツ人」の生と闘い (アリアドネ古代史スペクタクル)
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 古代神話における神聖な古代王家の多くが、男系父系神を主神とし、その神の血筋を正統として王位を世襲で継承していた。
 女系母系神の血筋を引く王には正統性はなく、王家・王朝が滅びる兆候とされた。
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 日本民族の民族中心神話は、数千年前の弥生時代古墳時代天皇家の歴史として体系的に完成したが、その源流はさらに数万年前の日本列島内で文字を持たない石器時代縄文時代まで遡る。
 神話を正統根拠とする血筋世襲制男系父系天皇家・皇室の重みとは、気が遠くなるような時間と空間の事である。
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 現代の日本人と昔の日本人は別人のような日本人である。
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 古代から中世初期までのヨーロッパには、地中海を中心とした古代ギリシャ・ローマ族、アルプス山脈以北・北欧のケルトカスピ海周辺西から西欧に移住してきたゲルマンが、独自の民族言語で神話宗教・文化・習慣を持って生活する多様性豊かな世界であった。
 古代諸王家は、全て民族神話の神々からの神統系譜を正統性の証としていた。
 キリスト教が拡大する事で、古代にあった神話的な多様性が消滅し、古代の神々は悪魔として攻撃され滅ぼされた。
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 反宗教無神論の科学至上イデオロギーであるマルクス主義共産主義)が、世界中の民族的な宗教・神話、神秘、精神、心、志そして死後の世界(=神仏の世界)などを徹底して破壊している。
 その脅威は、現代日本において深刻である。
 日本民族は数万年前の石器時代縄文時代から日本列島で生活し、天皇家・皇室は数千年前の弥生時代古墳時代から存在する。
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 ドイツ人のマルクス(1818~1883年)は、経済学者であり革命家として人民を資本家の搾取から解放する為の国際共産主義運動に尽力していた。
 レーニン(1870~1924年)は、暴力的ロシア革命を成功させ、1919年に第3インターナショナル(コミンテルン)を創設し中国共産党(1921年)や日本共産党(1922年)を組織して暴力的国際共産主義革命を指導した。
 レーニンスターリン毛沢東は、共産主義の正義から数百万人から数千万人の罪なき人々を餓死させた。
 日本人共産主義者テロリストは、キリスト教朝鮮人テロリストと同様に人道貢献と平和貢献を行っていた昭和天皇や皇族を惨殺する為につけ狙っていた。
 男性支配からの女性解放として、アメリカで、1960年頃からウーマンリブが始まり、1970年頃からフェミニズムが始まり、そして世界に広がったジェンダーが「ハーメルンの笛」ように人々を悪しき方向へ向かわせている。
 1980年代以降の国際人権団体や国際女性権利拡大推進団体と日本共産党など反天皇反民族反日的日本人達は、日本民族心神話を正統根拠とする血筋世襲制男系父系天皇家・現皇室を女性差別であるとして激しく非難し非血筋非世襲制正当性女系母系天皇即位への大改編を要求している。
 世界は、日本は、反宗教無神論・科学至上・反民族のマルクス主義化、社会主義化、共産主義化に静かにそして確実に向かっている。
 日本の民族中心神話における最高神は、現皇室の祖先である女性神天照大神である。
 日本は世界で信用されている、日本人は世界で愛されている、はウソである。
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