🏛35」36」─5─ローマ帝国の人口を激減させ国力を衰退させた感染症爆発(パンデミック)。ローマ共和国。西ローマ帝国滅亡。〜No.83No.84No.85No.86・  

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 人口減少と野蛮民族の移民推進。
 異民族の移住が増加する事で、未知の致死性の高いウイルスや細菌が蔓延していき、感染症爆発(パンデミック)が起きた。
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 多様性で、世界帝国になったローマ共和国、滅亡した西ローマ帝国
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 ローマ帝国は「いい多様性」で大帝国を築いた。
 西ローマ帝国は「悪い多様性」で滅亡した。
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 新渡戸稲造モンテスキューは、貴族を商業より遠ざくることは権力者の手への富の集積を予防するものとして、賞賛すべき社会政策たることを明らかにした。権力と富との分離は、富の分配を均等に近しめる。ディル教授はその著『西帝国最後の世紀におけるローマ社会』において、ローマ帝国の衰亡の一原因は、貴族の商業に従事するを許し、その結果として少数元老の家族による富と権力の独占が生じたことであると論じて、吾人の記憶を新たにするところがあった」 
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 キリスト教化で、寛容さと多様性を失い硬直化した。
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 ローマ帝国は、版図を拡大して、多くの奴隷を連行し、市民の移動を自由にする事で、各地に点在していたペスト、チフス天然痘マラリアハンセン病など死に至る疾病を広め、人口を激させ、国力を衰退させた。
 125年 オロシウスの疫病によってアフリカ北部で約80万人が死亡した。
 164〜180年 アントニヌスの疾病。第16代ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌス病死。
 251〜266年 キプリアヌス大疾病。1日に約5,000人が死亡し、地中海周辺の人口は4分3にまで減少した。 
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 ローマ帝国の滅亡の原因は、キリスト教公認により厳しい戒律で自由が奪われた為ではなく、1,ハドリアヌス帝によって積極的領土拡大路線の放棄、2,セウェルス帝による銀貨の改悪、3,ディオクレティアヌス帝の価格統制により市場経済の機能不全、とされている。
 帝国・国家が滅亡するは、軍隊が弱体化して対外戦争に敗北したからではなく、経済が弱まり競争力をなくして衰退したからである。
 衰退の始まりは、無能無策の愚帝より聡明で有能な賢帝の御代から始まり、自由奔放な腐敗ではなく清廉潔白な正義によって加速した。
 国民が、自らの国家や民族の未来に対して無関心となり、衰退するという危機意識を消失して安易な手段に逃げ込んだ時、国家は滅亡する。
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 西ローマ帝国は、悪い多様性で滅亡した。
 古代ローマ人は、異民族によって虐殺されるか強姦されて混血化が進んで消滅した。
 ローマ人のイタリアは、死に絶えた。
 イタリアは、悪い多様性による暗黒の中世を迎え、教皇領や数多くの小国家群によって分裂し、周辺の大国の支配下に甘んじ、約1000年後に悲願の統一イタリア再建に取り掛かった。
 イタリアには、イタリア民族は存在しない。
 古代ローマ人は、悪い多様性の為に、異民族によって絶滅させられた。
 古代ローマの、宗教も、言語も、文化も、風習も、全て、一切合切が地上から消し去られ、残ったのは死滅した残骸としての大理石の遺跡だけであった。
 多様性には、いい多様性と悪い多様性がある。
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 2015年6月号 SAPIO「落合信彦
 新世界大戦の時代
 プーチンの『核兵器』発言より女性議員の化粧を批判するのに忙しい愚か者たち
 日本のテレビ報道の劣化は国家滅亡の前兆である
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 いまやテレビは、政府やスポンサー企業の顔色ばかり窺って、政治や経済などの本質的議論を避けている。
 ……
 とりわけ驚くことは、欧米では当然トップニュースになるはずの国際情勢が日本のテレビでは取り上げられていないことだ。
 私は1980年にニュース専門チャンネルとしてCNNが開局してすぐに、創業者のテッド・ターナーに会っている。その際、『24時間ニュースばかりでやっていけると思いますか』と聞いたところ、彼は『5年後には世界中の大統領や首相が見るようになる』と断言し、事実その通りになった。国際社会では、他国の情勢に関心を持つのは当たり前なのだ。
 とことが日本では、国際情勢に関する報道の多くはテレビから消え、テレビによって愚民化された視聴者を喜ばす低俗な番組ばかりになってしまった。こうして日本人は、劣化していくことになる。
 世界の現実の代わりに日本人が好むようになったのが、『日本第一主義』だ。テレビには外国人が日本のことを褒めるだけの番組が溢れ、書店では外国人が書いた『日本が世界から尊敬される理由』といった類いの本ばかりが売れている。これではまるで頭をなでられて喜んでいる子供だ。
 残念ながら日本人は世界で尊敬されなどいない。 それどころか、世界は日本への関心を失っている。私は昨年フランスを訪れたが、フランスのテレビに映るのは中国関連のニュースや中国企業のCMばかりで、日本のことなど触れられもしない。また、米調査機関ピュー・リサーチ・センターが発表した日米関係に関する世論調査によれば、なんとアメリカ人の73%は安倍晋三の名前を『聞いたことがない』と回答したという。……
 首相の名前さえ知らないのに、尖閣諸島のことなどアメリカ人が知るわけがない。なにしろ、アメリカではいまだに、『東京から北京までバスで何時間かかるんだ?』と聞く人がいるのだから。名前も知らない小さな島を守るために、海兵隊が血を流すことなどあり得るわけがない。これが現実なのだ。
 日本人はいま、本当は世界から無視されている現状を見ようとせず、まるで『おとぎの国』にいるようなフリをして自己陶酔に陥っている。外国に行くと、日本が見えない。だが、日本もまた世界を見ようとしないのだ。
 日本人が知らないロシアと中国の増長
 日本が『おとぎの国』に閉じ籠もっている間、世界ではとてつもなく大きな激動が続いている。
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 アメリカの弱体化で、ロシアと中国は『やりたい放題』になっている。
 そして、その煽りをもっとも受けているのが、日本なのだ。ロシアの増長を食い止めようとしても、北方領土問題を抱えている日本は、ウクライナ危機の時ですらロシアに対して強く出られなかった。それどころかプーチンに訪日をお願いしている有様だ。……
 中国についてはより深刻だ。日本がAIIBに参加すべきだとは思わないが、これに対抗する策を何も取っていないことは、きわめて問題だと考える。私は以前から、安倍が『地球儀外交』などと銘打って、世界中を回って経済支援名目でカネをばらまいてきたことに批判的だった。『カネに物を言わせる』というやり方自体が、まるで中国と変わらないからだ。
 そうして中国と争ってきた結果は、AIIBの参加国数を見れば一目瞭然である。まさにカネの力の差によって、日本は中国に圧倒されてしまったではないか。あまりにも情けない。
 このようにいま、さまざまな要因から日本の国際的な地位はとてつもなく低下している。にもかかわず、そうした日本の本当の姿は一切国民に知らされていない。テレビをはじめとするメディアが、その本当の姿については伝えようとしないからだ。その代わりに、『偽りの平和と繁栄』だけが毎日テレビに映されている。
 いまのテレビはローマ時代のサーカス
 私には、いまの日本がかつてのローマ帝国に重なって見えて仕方がない。もちろんローマと日本ではスケールも国力も比べものにならないが、ローマが衰退し、滅んでいった過程は、いまの日本と似ている。
 ローマは帝国の巨大化に伴い、兵士の遠征に莫大なカネがかかるようになった。そのカネは、地方にある属州から税金として徴収するようにした。属州から税金を高くする一方、カネのないローマ市民に対しては多額の援助、」つまり『生活保護』を与えるようになった。これにより、誇り高いローマ人は、昼間から酒を飲んで、ケンカをやって、皇帝を罵るような状態まで堕落してしまったのだ。
 これが帝国を脅かす動きにつながることを恐れたローマは、皇帝が国庫から資金を拠出する形で、競技場を作った。後のコロセウムだ。ここで剣闘士同士の殺し合いや剣闘士と猛獣の争いなどを見せる。このショーでローマの年間予算の3分の1が費やされた。ローマ市民はどんどん思考停止に陥り、国家全体がニヒリステイックになっていった。かっては誇り高かったローマ市民が怠惰になってしまったのだ。精神のスラム化であった。
 これが、ローマ帝国崩壊につながっていたひとつの原因、『パンとサーカス』と呼ばれるものだ。パンとは生活援助、サーカスは競技場を指す。これはいまの日本に当てはめると驚くほどマッチする部分がある。
 政府からの援助金バラ撒きに多くの国民や団体が群がり、一方、庶民は愚民化の切り札とも言えるテレビにしがみついて、ストレスを解決する。これに加えて、ローマでは政治家たちのコラプション(腐敗)が増え、さらにリッチ(富裕層)とプア(貧困層)の格差がとんでもないものになっていった。
 一つ日本の国会議員に私が望みたいのは、古代ローマ史を是非学んでほしい。過去を知らぬ者は未来から突き放される。何も知らないまま、この国は歴史の過ちを繰り返そうとしている」



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ローマ帝国の崩壊: 文明が終わるということ

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ローマ帝国衰亡史 全10巻セット (ちくま学芸文庫)

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