✙14」─2─ユダヤ人財閥とシオニストはナチス・ドイツを支援した。ダーウィンの「種の起源」。ロックフェラー。1859年〜No.67 〜No.68@                    

優生学と人間社会 (講談社現代新書)

優生学と人間社会 (講談社現代新書)

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   ・   ・  【東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博】 ・   
 アメリカ財閥は、ドイツ優生学の発展に資金援助した。
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 人種差別主義者は、科学的に劣等民族を炙り出そうとした。
 白人至上主義では、一滴でも非白人の血が混じっていれば白人とは認めないという、ワン・ドロップ・ルール(一滴の血の掟)が存在していた。
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 アメリカ経済は、強欲資本主義と言われるが、同時に富者による寄附を美徳とする慈善文化をも持っている。
 アメリカは、ピューリタンとして、カルヴァン絶対神の権威と予定的恩寵と禁欲的信仰生活から、政治的経済的社会的に成功するのは絶対神からの救済を予定されている証しであると信じられている。
 アメリカン・ドリームとは、個々人が努力して成功する事ではなく、絶対神の恩寵を受けて成功することで救いが証明された事を確認された事をいう。
 カルヴァンは、その予定説で、絶対神は救うべき人間を生まれる前に決めていて、人が幾ら祈りこれ見よがしに慈善を施す事は心が卑しく、絶対神の御意思を冒?する事であると非難した。
 絶対神の御心が何処にあるかを知るには、禁欲的に生活し、誠実に働き、富を蓄える事で見えてくると説いた。
 イギリス・アメリカ型資本主義は、こうした宗教的命題から生まれ、そして一般化して広がった。其れは、現代の強欲資本主義とは異なる。 
 絶対神の御心は、人間にはうかがい知れない。
 アメリカ人は、人生や死後の世界での救済の証しを求めて、禁欲生活で金を貯め資産の一部を競って慈善事業に寄附した。
 アメリカ人にとって資産を貯める事は、予定された救済を確認するという事である。
 事業に成功した人や宝くじなどで思わぬ幸運を掴んだ人は、絶対神の救済が予定された者ではないかと考えられた。
 救済が約束されたと思い込みたい者は、そう振る舞う為に慈善事業への寄附を行った。
 日本人が考える寄附やボランティアは、アメリカ人が考えている事と本質的に異なる。
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 *ナチス・ドイツを支援したユダヤ財閥
 1859年 チャールズ・ダーウィンが、『種の起源』を出版した。
 生物は環境によって生存競争と適者生存といった自然淘汰で、優秀種のみが生き残り、劣等種は滅びるという、ダーウィニズムが世に出た。
 人類学と結合して優生学が発展し、優秀人種による下等人種への人種差別が正当化され、優秀種の発展の為に劣等種を排除し消滅させるべきだと信じられた。
 バーナード・ショー「人種的優秀性を教義とするナチは、ユダヤ人の選民思想の教義を模倣しているにすぎない」
 世界的特権階級は、支配権を神聖なものとして維持し更なる利益を得る為に社会進化思想と優生学を結合させて、搾取される貧しい者は貧しいのが当然であるとして平等思想と自然権思想を否定した。
 ロックフェラーは、富の独占に狂奔する自己を正当化する為に、ドイツの優生学会に多額の援助を行った。
 こうして、アメリカの保守主義と結合して排他的社会進化思想が生まれた。
 ウォール街ユダヤ人金融資本家らも、血縁関係でない赤の他人を特権階級に加えない為に、あらゆる差別を自然の法則、社会の原理とする優生学に援助を続けた。
 アメリ優生学会は、こうした多額の援助を受けて1913年に誕生した。
 ワスプ(WASP)は、支配階層として中流以下を差別し排除する思想を手に入れ、家名を上げ血族を強固にする為に欧州の名門・王侯貴族との政略結婚を繰り返した。
 イギリスのランドルフチャーチル卿のもとに、ユダヤ人コンヌエロ・ヴァンダービルトの一族の娘ジェニー・ジェロームが嫁ぎ、この家系からウィンストン・チャーチルが生まれた。
 こうした政略結婚は、20世紀初頭だけで500件以上と言われている。
 ウィリアム・グラハム・サムナー「百万長者は、自然淘汰の産物である。彼らは、一定の実績によって自然に選ばれた社会のメンバーであると見なしてよいだろう。彼らは、高収入を得て贅沢な暮らしをしている。しかし、それは社会にとって好ましい事である」(1914年『真実の挑戦』)
 ジョン・D・ロックフェラー「大きな事業がしてゆくのは、一つの適者生存にすぎない。バラの一種である『アメリカ美人』は、周囲で成長している若芽を犠牲にして始めて、見る者をうっとりさせる絢爛さと芳香を持った花に育っていく。これは、事業においても悪しき傾向ではない。自然の法則と神の法則から生まれたものにすぎない」
 チャールズ・パーキンス「牧師や慈善家よりも、この世にとってためになる事をしたのは、偉大な商人や、偉大な製造業者や、偉大な投資家でなくて誰であろう」
 バーナード・シュー「人種的優秀性を教義とするナチは、ユダヤ人の選民思想の教義を模倣したにすぎない」
 ロスチャイルド財閥傘下のロイズ保険や香港上海銀行の代理店を務めている貿易商社ジャーディン・マセソン商社の代理人である武器商人トーマス・ブレーク・グラバーは、大量の武器を売り込み為に来日した。
 ジャーディン・マセソン商社は、アヘン戦争(1840年)を引き起こし中国への貿易を拡大して巨万の富を得た麻薬貿易商社であった。
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 1890年代中旬。アメリ東海岸は、アイルランドや東欧諸国の貧困階級が大量に移民し解放された黒人が社会の表に溢れ出る事で犯罪が多発して、治安が悪化し、地域生活レベルが急速に低下した。
 英語が話せない無学な移民が無条件で市民権と参政権を得るや、アメリカ市民という自覚がないだけに自責の念もなく選挙票を売って報酬を得ていた。
 選挙票を買い集めた政治団体は、票を武器にして選挙戦に弱い政治家を支配し、意のままに動く人間を役人として送り込み、政治倫理は崩壊させて社会を牛耳った。
 州議会の腐敗はひどく、移民の多い都市ほど荒廃が進み、政治家、役人、警察への賄賂が横行していた。
 1894年のニューヨーク市人口は、約180万人で内移民が約140万人であった。
 ボストンの人口は、1850年では13万6,000人で内移民は3万5,000人であった。
 貧しい移民の出生率が、安定した生活を送っていた住民より高かった為に、職のない青少年が街に溢れ住民の子供を見付けるや嫌がらせをしていた。
 WASPと呼ばれる東部エスタブリッシュメントは、最優性種の北方ゲルマン系白色人種が劣等な人種や薄汚い民族などの劣悪な人間に毒され絶滅するという危機感から、アングロ・サクソン人種保護の為に移民抑制運動を始めた。
 ハーバード大学やエール大学などは、移民増加による社会崩壊に歯止めをかけ、人種の自殺行為を食い止めるべく、学生達にダーウィニズム社会進化論を教えた。
 「適者は力強く生き残る」
 社会進化論は、チャールズ・ダーウィンの進化論の影響を受けて後の優生学に発展した。
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 1901年 アメリカは、国家戦略として、欧州諸国が独占していた基礎医学・生物学研究の主導権を奪取するべく、欧州諸国の警戒心を誘わないように民間活動として財閥に資金援助を求めた。
 ロックフェラー財閥は、石油産業以外の他業種進出戦略として巨額な資金を提供してロックフェラー医学研究所(後のロックフェラー大学)を設立した。
 日本は、ロックフェラー医学研究所に優秀な研究者を送り出すべく、1905年にニューヨークに民間団体の日本人倶楽部を設立させ、初代会長に酵素の開発で成功した高峰譲吉を就任させた。

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 ジョン・D・ロックフェラーは、1839年にニューヨーク州の寒村で、結婚詐欺やニセ薬の行商で生計を立てていたウィリアム・A・ロックフェラー(改名してウィリアム・レディングストン)の六人兄弟の二番目として生まれ、信仰を第一とする厳格な母親の影響を受けながら育てられた。
 敬虔で堅実な倹約家であり、暗算能力が高く優れた直感と分析力でリスクを恐れず判断して行動した。
 ロックフェラー家は南ドイツ出身のプロテスタントであり、アメリカの保守本流をなしていた。
 一説に、ドイツ系ユダヤ人説がある。
 野心家のロックフェラーは、1859年に発掘・採取に成功した石油の未来を確信して1870年にスタンダード・オイル・オブ・オハイオを設立し、ユダヤ系鉄道会社と自社石油の運搬費を削減する協定を結び、同時に競争会社の石油の運搬費を割高にした。
 1895年頃のアメリカの鉄道網の95%は、ロスチャイルド家もしくは関連金融資本が出資して管理していた。
 市場の独占の為に、採算を度外視した安値攻勢や相手会社の労働組合ストライキを起こさせ、更には相手会社の精油所内で爆発事故を起こして業績を悪化させて潰した。
 1878年にアメリカの石油精製設備総投資額の90%を支配し国内はおろか国外市場まで販路を拡大して、ロックフェラー財閥・スタンダード石油グループの基盤を短期間で築いた。
 連邦議会は、ロックフェラーやカーネギーなどの超富裕層を公益性があるとして、その資産保護の為に所得税相続税などを免除した。
 巨大企業は、免税特権を利用して競争相手により多くの税金を支払わせた上に経費を嵩ませて資本力を疲弊させ、公権力を利用して国内外の市場から排除した。
 より多くの冨を独占しようとする者は、自分の自由は確保するが他人の自由を認めず、より効率よく利益を回収する為に市場を縮小させる統制経済を好んだ。

 
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