🐖4」─2─中国の猟奇殺人は今も残る風習「陰婚」が原因だった。女性の遺体を取引する闇のビジネス。~No.29No.30No.31 @ ③

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 男尊女卑や身分制度は、中華儒教(中国儒教・朝鮮儒教)の基本教義であった。
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 2016年9月25日 産経ニュース「【中国トンデモ事件簿】世にも奇妙な猟奇殺人は、中国の経済発展の裏で今も残る風習「陰婚」が原因だった!女性の遺体取引、闇のビジネスに…
 近代的なビルも建設され、経済発展が進む中国陝西省楡林市(ロイター)。一方で「陰婚」の風習が根強く残る地域とされる
 中国甘粛省で男が知的障害を持つ女性2人をだまして家から連れ出し、殺害した事件が中国社会で波紋を広げている。特異なのはその動機で、中国北部に残る埋葬の風習「陰婚」のために、「死者の花嫁」として遺体を売り飛ばしていた。現地では「陰婚」のために女性の遺体を取引する市場が形成され、金目当ての殺人や遺体の盗難などの事件が後を絶たないという。
 上海のニュースサイト「澎湃新聞」などによると、今年4月、甘粛省寧県屈家村に住む60歳過ぎの馬崇華は、近隣に住む女性(47)を同居していた母親から引き離し、近くの洞窟で鎮静剤を注射して殺害。遺体を陝西省神木県まで運んで男性に売り払った。
 女性は離婚後、精神に変調をきたし、年老いた母親と同居していた。自分の死後に娘の面倒を誰がみるのか−。男は母親の不安につけこみ、「面倒をみる結婚相手を探す」と持ちかけて女性を連れ出したのだった。
 遺体を4万200元(約60万円)で買い取った神木県に住む男性は、2年前に当時67歳だった未婚の弟が交通事故死。以来、「陰婚」の相手の女性を捜し求めていた。遺体について犯人の馬は「病死した従姉妹だ」と嘘をついた。
 陰婚は陝西省山西省など中国北部に残る埋葬時の風習で、死者同士の結婚を意味し、3千年以上の伝統があるともいわれる。独身の男性が死去した場合、祖先の墓に入ることができず、孤立した場所に墓をつくらざるを得ないが、陰婚により「配偶者」を得れば祖先と同じ場所で眠れるという理屈だ。
 この結果、配偶者の役割を務める独身の女性の遺体の売買市場が生まれた。澎湃新聞は「陝西省北部の石炭産業による経済発展は、この市場を狂気じみたものに変えた」という。以前は女性の人形を使った陰婚が行われていたが、人々の所得が増加した結果、本当の“結婚”を求めるようになった。2010年前後に遺体取引市場はピークを迎え、女性の遺体は最高20〜30万元(約460万円)に達したという。
 犯人の男は最初の犯行が成功したことに味をしめ、近隣の別の女性(60)をだまして連れだし、洞窟で同様の手法で殺害した。地元当局によると、被害者の2人の女性はいずれも知的障害があったという。
 馬は仲間とともに女性の遺体を陝西省に運ぶ途中、警察の検問を受け、一連の犯行が明るみになった。
 こうした風習が21世紀になっても中国に根強く残る背景として、遺体の売買が法規上は禁止されているものの罰則がないことや、政府が提唱する土葬から火葬への転換が進んでいないことなどが指摘されている。
 また英BBC(電子版)は専門家のコメントを通じて、男尊女卑の伝統による影響で女児の出生数が減少し、男女の人口比率が著しくバランスを欠いていると指摘。石炭産業が盛んな中国北部では労災事故の発生率が高く、若い未婚の男性が死亡するケースが多い上に、「多くの中国人が(親族の)死者を幸せにしなければ、その霊魂が家庭を不安に陥れ、災厄をもたらすことさえあると信じているためだ」と分析している。」



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中国の伝統美学

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  • 作者:李 沢厚
  • 発売日: 1995/06/01
  • メディア: 単行本
中国の伝統思想

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