🐉4」─2─古代から現代までそして未来にかけて、中国人秘密結社による女子供の誘拐と人身売買。買春とアヘン。~No.11 @ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 男尊女卑の儒教価値観に縛られていた中華世界の中国と朝鮮では、女性には人格も人権も自由もなく、妻は夫の所有物に過ぎない。
 中国人の女性蔑視は、現代でもかわらない。
 人権無視の女性差別は、日本ではなく中国である。
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 男児は人として大切に育てるが、女児は人間以下として家畜の様にあつかう。
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 日本が嫌いな日本人は、中国に憧れ、日本を中国の様な理想国家にしようとしている。
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 2015年4月号 新潮45
「中国の不都合な真実 宮崎紀秀
 中国全土で横行する『子供誘拐』と『人身売買』
 救出された 子供だけで年間8,600人超。
 闇に消えた子の実数は把握できない。
 中国では、親が子供を学校に送り迎えする。下校時間が近づけば、我が子を待つ親たちが校門の外に鈴なりになっていることを目にするのも珍しくない。最近、そんな中国の親たちの胸に、一抹の不安がよぎっている。誘拐だ。なぜなら中国全土で子供の誘拐が横行しているからだ。
 中国公安省が発表した統計によれば、2011年に摘発された子供の誘拐売買事件は5,320件、誘拐されたものの救出された子供は8,660人に上ったという。また国連薬物犯罪事務所(UNODC)の『人身売買に関する報告2014年版』では、2011年に中国で児童誘拐により289人が逮捕、254人が起訴されたと指摘している。これらの数字として発表されるのは、摘発されたものだけだ。それ以外の未解決案件がどれだけあるのか、一々報じられることもない誘拐案件の全体像を明らかにするものはない。
 分かっているものは、我が子を連れ去られた親たちの被害者団体がいくつも存在し、インターネットなどで情報を求めたりするが、手がかりを得ることの方がむしろまれだということだけだ。
 ……
 はびこる誘拐の現実
 ……
 イルカの絵の制服
 孫さんは、自身が人見知りの激しい子供だったため、息子にはそうなって欲しくないと、他人にきちんと挨拶するよう教えたり、なるべく外で遊ばせたりするよう努めていた。その甲斐あってか、卓君は人見知りをしない子だったという。
 ……
 ここで警察は何をしていたのか、という疑問が湧く。もちろん孫さんもすぐに警察に通報した。しかし、孫さんによれば、警察は失踪から24時間が経たないと誘拐事件として受理してくれず、その後もなかなか重い腰を上げようとしなかったという。
 『子供を誘拐された家庭は貧しい庶民ばかりです。出稼ぎやちょっとした商売をする家庭がほとんどです。このような貧乏な家の子供が誘拐されても政府は重視するわけはないでしょう。警察官の子供が誘拐されますか?誘拐されたとしても探し出せませんか?絶対探し出してみせるでしょう』と孫さんは憤る。
 ……
 孫さんは自力で息子さんを探すうち、子供を誘拐されたとする親たちと連絡を取り合うようになる。そうして孫さんが集めた情報だけでも行方不明の子供は3,000人に上った。孫さんが作ったリストを見て、私はあることに気づいた。リストの多くは男の子だ。
 中国では伝統的に男の子を重んじる価値観がある。特に農村では今でもその考えが根強い。
 ……
 子供が誘拐され何処かに売られて行く。この国ではそんな信じ難いことが実際に起きている。
 ……
 子供を買う『目的』
 事件のことを知っているという村人がいた。他にも子供の売買をしている人がいるのか、と尋ねてみるとその男はこう答えた。
 『こういうことをしてはいけませんよ。よその人の子供をさらうなんて。子供を誘拐するのは、この人たちだけです。でも、子供を買う人なら、誰かは言えないけれど、絶対にいますよ』
 大体いくくらで子供は売られるのでしょうか?
 『1万(約17万円)か2万(約34万円)か・・・私にはよく分かりません』
 男性の頭の中には『悪いのは逮捕されたグループだけ』という思考が出来上がっていた、世間話を続けると隠す風なく次のような話をした。
 『この村で4、5軒の家庭は子供を買っていますよ。子供がいなければ絶対欲しいですよね。だから何らかの方法で子供を買うんですよ。物みたいに』
 誘拐犯はこの農村に一旦潜伏した後、才進君を広東省に連れて行き、仲間の別の男に引き渡したようだ。才進君は、行方不明になってから9ヶ月後、広東省内の東莞市
見つかった。東莞市は中国を『世界の工場』に押し上げた製造業の都市。日系企業も多く工場を持ち、生産ラインに並ぶ『農民工』と呼ばれる農村からの若い出稼ぎ労働者で、街は溢れかえっている。
 ……
 彭さんが警察などから聞いた話では、広東省で才進君を引き取っていた男は、『養子だ』と言い訳したという。しかし、彭さんは、才進君は売買目的で誘拐されたものの値段が折り合わないなどの理由で、最終的な買い手が見つかる前に発見されたのだ、お考えている。
 『(犯人の目的は)金を儲けようと思っていたのでしょう。ただ当時、売る先が見つかっていなかっただけです』
 ならば誘拐された児童を買う側の目的は何だったと思うか、私は彭さんに尋ねた。
 『中国人には「子供を育てて老後に備える」という伝統的な考え方があります。家に男の子がいないと他の人からも、ちょっとあれだから・・・』
 彭さんが言い淀んだのは、家に男の子がいないと他の人に後ろ指を指される、ということらしい。中国人気質ならば、面子が立たないと感じるのかもしれない。その不甲斐なさのような独特な感覚は、男の子に恵まれなかった家庭も、男の子を誘拐されて失ってしまった家庭も似たようなものなのかもしれないと、話を聞きながら不謹慎にも考えてしまった。
 『だから男の子がいなければ買うという手段を考えるのです』と彭さんは続けた。『お金持ちとっては大した額ではありません。捕まらなければ息子が一人増える。割に合いますよね』
 私が訪ねた別の村では、『「重男女」(男性を重視し、女性を軽視する。つまり男尊女卑)の考えが非常に強く、男の子を多く持つ人は村長に選ばれる可能性も高い』と言う人までいた。中国政府は長い間、人口の膨張を防ぐため、いわゆる『一人っ子政策』を国民に強いてきた。その結果、中国社会は少子高齢化の問題に直面し、夫婦のどちらか一方が一人っ子ならば、二人目の子を持つことが認められるようになるなど、今では同政策はかなり緩和されたが、相次ぐ誘拐は子供の数が制限されてきたことの影響という指摘もある。ちなみに同政策と男性重視の考え方が相まったことが原因と囁かれる別の問題として、男女比の不均衡がある。中国では男性の数が女性の数を大きく上回ってしまっており、2030年には結婚相手がおらず余ってしまう適齢期の男性は3,000万人を超えると予想されている。
 中国政府は2013年3月、『誘拐・人身販売に対する行動計画(2013〜2020年)』なるものを発表した。そこには、『犯罪予防システムを整備する』『捜査能力を高め、法に基づき犯罪者を厳格に取り締まる』『誘拐売買された被害者の救出や社会復帰に一層の力を入れる』などの数項目に亘る『目標』が高らかに掲げられている。しかし実際の対策としては『全国のDNAデータバンクを整備する』くらいしか役立ちそうなものは見当たらず、『関係部門の連携を強化する』『失踪した子供を迅速に捜すための手順に厳格に従う』など、改めて言うまでもないような実効性のないフレーズばかりが並んでいる。
 現実に根ざした『庶民の必要』よりも、上意下達される『上層部の方針』が常に優先される。いかにも中国らしい行動計画である。結局、掛け声をかける以外には何も示していないに等しく、これまで頻発を許してきた誘拐事件に対し、今後もなす術がないことを白状してしまったようなものだ。
 習近平政権は『法による国家統治』を重要な施政方針として掲げている。その裏には官僚主義や人治主義の弊害によって、警察や司法制度が必ずしも公正に機能していないことや、そもそも人々の遵法意識が低いという中国特有の事情がある。児童誘拐の闇を完全に断つには、社会全体の意識や制度が根本から改善されるのを待つ必要があるのかもしれないが、いつか本当にそんな日が来るのか否かは誰にも分からない。
 ただ、今、私にできるのは、世界第二位の経済大国となったと胸を張る中国で、子供のが誘拐され売買されるというまるで近代以前のような犯罪がいまも日常的に起きており、ある日突然子供を失い絶望に打ちひしがれて毎日涙を流している親たちがいるという現実を伝えることだけだ」
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 2016年4月3日 産経ニュース「【中国トンデモ事件簿】中国人女性100人超が西アフリカの売春バーで強制労働 業者も客も中国人 その呆れた実態とは…
 だまされてアフリカ各地で売春を強要される中国人女性が近年、後を絶たない(※写真は2012年9月、中国浙江省温州市で摘発された違法風俗店)(ロイター)
 バイトするつもりで訪れた西アフリカのトーゴで、だまされて売春を強要された中国人女性6人がこのほど救出された。現地で訴追されたのも中国籍の男女3人。主な売春相手も中国人で、近年、加速している中国企業のアフリカ進出と深い関係がありそうだ。
 救出された女性のうち、3人が「南方都市報」(広東省広州市)の取材に対し、被害実態を告白した。
 それによると、女性らは昨年12月から今年1月にかけて、「ホテルやレストラン、マッサージ店でのバイトで、月に7−8万元(約120−140万円)稼げる」などと誘われて、トーゴ行きを決意。2000−5000元(約3万5000〜約8万7000円)の保証金を先に支払って、用意された航空券で中国南部の広東省深●(=土へんに川)市から、トーゴの首都ロメに向かった。
 空港には戴という名の中国人の男が迎えに来たが、女性らが連れていかれたのは、ホテルでもレストランでもなく、2階建ての家屋を利用したバー。女性らはパスポートを没収され、そこで性的サービスを行うホステスとして働くことを余儀なくされた。
 売春バーを経営していたのは、戴(1973年生まれ)とその交際相手の李(86年生まれ)、李の弟(96年生まれ)の計3人。
 戴らは、だまして呼び寄せた女性らに対し、買春目当ての客の要求に応じなければ、食事は与えないなどの手口で売春を強要。「仕事」で客と一緒に出かける以外は、外出も禁じた。
 被害女性らは売春で得られた収入を上納しなければならず、客からのチップさえ見つかると没収された。現地語が理解できないため、警察などに被害を訴えることもできず、いわれるままに売春を続けるしかなかったという。
 事態が動いたのは1月中旬だった。
 繰り返し中国への帰国を求めても、かなえられないことに絶望した1人が手首を切って、連絡用に与えられた携帯電話で写真をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にアップ。それを見た常連客の1人が、女性を店外に連れだし、一緒に警察に駆け込んだことで、戴らの非道な犯罪が発覚した。
 捜査の結果、中国人女性目当てにバーを訪れていた客は、主に中国人だったことが判明した。
 近年、中国企業の進出が著しいアフリカでは、甘い言葉で誘い出された中国人女性が、現地で働く中国人相手の売春婦として働かされる事件が後を絶たず、今回の事件も氷山の一角に過ぎないとみられる。
 実際、トーゴで被害にあった女性1人は中国メディアの取材に対し、戴らとぐるになっていた深●(=土へんに川)市の女にだまされ、現地に送り込まれた中国人女性は100人を超えると証言した。
 香港紙「文匯報」などの報道によれば、遙かアフリカ大陸で、同胞女性をだまして売春させていた犯罪グループは、拘束先から、賠償での解決を求めるメールを被害者に繰り返し送信した。だが、その内容は身勝手極まりないものだった。
 「私たちが悪かった。まずここから出してもらえないだろうか。われわれは同じ中国人じゃないか」」


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